![皆さんこんにちは!札幌パルコ店の坂口です。 前編ではNashvilleファクトリーの訪問前に立ち寄った インディアナポリス でのギターショーの様子をお届け致しましたのでこちらの記事も是非ご覧下さいませ。 CONTENTSNashville到着Nashville到着 Gibsonのエレキギターを製造す […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/sapporo/wp-content/uploads/sites/2/2026/06/20260603-615956014323728879.jpg)
Gibson Nashvilleファクトリー訪問記2026 中編
皆さんこんにちは!札幌パルコ店の坂口です。
前編ではNashvilleファクトリーの訪問前に立ち寄った インディアナポリス でのギターショーの様子をお届け致しましたのでこちらの記事も是非ご覧下さいませ。
CONTENTS
Nashville到着
Gibsonのエレキギターを製造するファクトリーは、Gibson Custom Shop、Gibson USAの2拠点に分かれており、さらにピックアップ製造、リペア、MOD/Demo Shopの3つの部門を持つGibson Proがあります。いずれも空港からほど近いエルムヒルという小高い丘で緑も多い地区にあります。
まずはGibson PROから訪問致しました。
Gibson PRO

■ピックアップ製造部門
カスタムショップ、USA、Epiphoneの全てのピックアップがこのファクトリーで製造されます。コイルの巻き付けや、ポッティング、エスカッションの取り付け等を手作業で分担して行われていました。
■リペア部門
保証修理、米国内のユーザーからの有償修理が行われています。本格的な塗装ブースも完備され、塗装修理やネック折れ等が万が一あってもGibsonによる公式のリペアが受けられるのは魅力的に感じました。
■MOD Shop
国内でも人気の高いMod Collectionの製造、セットアップが行われています。Mod CollectionとはUSAの出荷基準に満たさない個体を職人による独創的なアイデアでカスタマイズ(Mod)して新たな製品として販売するワンオフ・ギターです。廃棄をできるだけなくし、付加価値を加えて製品化するエコのコンセプトです。Mod Collectionの製造は、殆どすべての工程を一人で担当するそうで
、マスタービルダーに近いですね。また、塗装ブースでは製作途中と思われるユニークなルックスの楽器が沢山釣り下げられ、壁にはアニメやゲームのポスターが貼られていました。そういったものからインスピレーションを受けた楽器があるのはMODコレクションならではです。
USA FactoryとCustom Shop Factoryの違い

1975年にカラマズーからファクトリーが移転し、90年の初頭にカスタムショップがUSAとは別の建物に分けられます。2つのファクトリーで実際にギターが作られるのをみて学んだ違いは【木材のグレード】と【使用されている機械と製造工程】です。

カスタムショップとUSAでは、使用する木材の仕入れ先が異なり、カスタムショップではモデルごとに木目の強さ、重さなど、材のグレーディングが行われています。また、どちらのファクトリーも最新の機械がいくつも導入されていますが、現役で稼働しているカラマズー時代からの機械があります。モデル名に年式が入っているモデルを製造するカスタムショップ・ファクトリーは、カラマズー時代の伝統的な製造方法にかなり忠実です。

とはいえUSAモデルが全て機械で作られているわけではありません。ネックの成形やバインディングの貼り付け、ネックのアングル調整等は人の手作業で行われます。特にセットネックの構造上、ネックのフィット角度はとてもシビアです。
USAファクトリーでも電装系のアッセンブリから最終検品までを一人の人が担当します。私の勝手なイメージでは複数の人が流れ作業的に行われていると思っていましたが、全く違いました。一人の人が最後の組み上げの工程から検品までをすることで、クラフツマンとしての達成感と責任感が増し、効率も上がったそうです。
マーフィー・ラボ
カスタムショップの中でギターのエイジング加工を専門に行う部門「マーフィー・ラボ」。エイジングの第一人者であるトム・マーフィーと彼の率いるチームが科学的検証に基づく最新の技術を駆使して、ギターのエイジングを行っています。
なんと今回は特別にマーフィー・ラボの中に入ることが出来ました!

ラボの中に入ると、トム・マーフィーご本人が出迎えてくれました。マーフィー・ラボのサンプル・ギターが壁に掛けられ、エイジド加工をするためのワークベンチが5、6台あります。実際にエイジドをするときに使う工具をマーフィーが見せてくれました。驚いたのは打痕をつけるときに使う道具です。鍵の束と線路の釘を使ってあのリアルな打痕を付けるそうです。
マーフィー・ラボを手掛ける職人は現在12人で、そのほとんどはカスタムショップの職人だそうです。マーフィー・ラボにはマニュアルが無く、実際の工程を見て技術を習得するそうで、「出来上がるギターのイメージが出来ていないと難しい仕事」と言っていました。
公式のYouTube動画もあります↓
次回の後編ではファクトリーでピックアップしたレアなギターの数々をご紹介致します!
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