フルートの選び方解説しますVo.3メーカーの特徴②

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2024年02月23日

前回につづきフルートのメーカーの特徴をご紹介します!今回は、アルタス、サンキョウ、パールのご紹介です。 CONTENTSアルタスパールミヤザワアルタス 長野県で製造しているフルートメーカー初心者から、著名なオーケストラ奏者まで、世界中で愛されるフルートの国産メーカー。自然豊かな長野県安曇野市にある工 […]

前回につづきフルートのメーカーの特徴をご紹介します!
今回は、アルタス、サンキョウ、パールのご紹介です。

※鈴木の個人的意見です
同じメーカーのモデルによっても吹奏感・音色が異なります。

アルタス

長野県で製造しているフルートメーカー
初心者から、著名なオーケストラ奏者まで、世界中で愛されるフルートの国産メーカー。
自然豊かな長野県安曇野市にある工房で、一本一本職人が丹精込めて作るハンドメイドフルートです。
アルタスフルートの特徴として、全体的には艶のあるしっとりとした音色となっていて、特に中音域は素直で明るくレスポンスも平均化している癖のない自然な音となっています。それ故に奏者の個性が前面に出やすい音色でもあります。
本格的に、フルートを演奏したい方からフルートを始めたての方・吹奏楽に所属している方、皆さんに満足していただけるフルートです!

アルタススケール

前回記事(トーンホール)にも記載してある通り全ての機種のCキィの音孔がソルダード音孔になっています。

Cキィは本来C#(Cキィを押さない場合)を役割とベントホール(通気孔)として等複数役割があり、フルートの中で重要な音孔です。
半田付けの音孔にすることによって必要な高さを確保し、理想のスケールに近づけます。

試奏の際に

アルタスフルートは唄口のエッジとCキィのセンターが合うようにセッティングすると一番響くように設計されています。
普段他のメーカーを吹いていて、このセッティングでいきなり吹いてしまうと吹きづらさを感じてしまうのでちょうど良いポジションを探してみましょう。

アルタスを試奏する際は、[いつもより内側セッティング]を意識してみてください♪

本体価格

スタンダードシリーズ¥267,300~
ハンドメイドシリーズ(ドローン)¥633,600~
ハンドメイドシリーズ(ソルダード)¥940,500~
GPTシリーズ¥1,534,500~

※2024年2月現在の価格です。

パール


千葉県八千代市で製造しています。
もともとは打楽器の製作から始まったメーカーです。
ドラムに「Pearl」の文字がプリントされているのを、見たことがある人も多いのではないでしょうか?
今ではすっかりフルートメーカーとして有名なパール。
フルート製作では独自の「ピンレス・メカニズム」で、楽器全体の強度を上げているという点も注目です。
吹き心地は息がスッと入るような吹奏感が特徴で、柔らかい印象の音色です。

ピンレス・メカニズム

ピン打ちを行う伝統的なフルートの構造では、連動するキィ・メカニズムのパーツをつなぐため、キィ・シャフトに穴をあけますが、これがキィ・シャフト自体を弱めてしまう結果となります。
しかも、汗の侵入を許してしまい、管を酸化させるなどのトラブルを発生させ、腐食やキィの曲がりを促してしまいます。
パール独自の “ ピンレス・メカニズム”では、ブリッジ機構を加えることによってこれらの問題を解決し、メカニズム全体に強度を与えました。
ピンレス・メカニズムは全品番に適用されています。

本体価格

プレスト PF-505E¥79,475~
ドルチェシリーズ¥143,055~
ドルチェ・プリモシリーズ¥240,350~
エレガンテシリーズ¥355,300~
カンタービレシリーズ¥564,300~
その他ハンドメイド¥678,150~

※2024年2月現在の価格です。

ミヤザワ

長野県で製造しているフルートメーカー
全てのモデルが国産ハンドメイドで作られています。
音色の特徴として、優しく柔らかい音の印象があります。
ミヤザワフルート独自の「ブローガー・システム」「フラット・カップ」の製法で作られており、演奏上の操作がしやすいです。

ブローガー・システム

著名なフルートメーカー、ヨハン・ブローガー氏がデザインしたブローガー・システムはミヤザワだけが特許使用権を持つ、画期的なピンレス・メカニズムです。この技術によって芯金のたわみがなくなり、各キイに於けるバネ調整が改善され、キイの動きが驚異的に向上して従来と全く違ったキイ・アクションで、より自然に演奏が可能です!
また、ノックピンを排除することで、キイを動かす時に起きる摩擦によって生じるキイの不具合が完全に解消されています。

奏者の手に自然になじむように、人間工学に基づいてデザインされたブローガーの親指キイ・メカニズムは、手の疲労を最小限に抑えてくれます。

フラット・カップ

カップの底面を平らに加工し、パッドの装着精度の向上を図った機構です。
パッドとカップの形状誤差の減少により、プレイヤーに合わせた調整が可能になりました。また、パッド固定ナットの一体化により、カップ内の精度が向上し使用変化を最小限に抑えられるようになりました。

20万円台でソルダードが手に入る!?

ミヤザワフルートには、coSmoシリーズはソルダードトーンホール(半田付け音孔)で製造されています。
通常ソルダードは総銀製フルートで作られることが多い為100万円台のモデルがほとんどです。
そんな中coSmoシリーズではソルダードの中ではお手頃な価格で手に入るのが魅力的ですね!
(ソルダードの詳しい記事はこちらから)

品番仕様料金
coSmoⅠ頭部管銀製
¥275,220~
coSmoⅡ管体銀製¥440,550~
coSmoⅢ総銀製¥622,710~

※2024年2月現在の価格です。

本体価格

102シリーズ¥183,150~
Atelierシリーズ¥235,620~
coSmoシリーズ¥275,220~
MXシリーズ¥638,550~
その他総銀製¥846,450~

※2024年2月現在の価格です。

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。