フルート選び方解説します!Vo.2 キィシステム・仕様編

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2024年02月23日

こんにちは!フルート担当の鈴木です!前回に引き続きフルートの選び方を解説していきます♪今回はキィシステムと仕様について細かく見ていきましょう! CONTENTSキィ配置トーンホール(音孔)の違い足部管フルート解説Vo.3に続きます♪キィ配置 フルートにはリングキィとカバードキィがあります。キィの穴が […]

こんにちは!フルート担当の鈴木です!
前回に引き続きフルートの選び方を解説していきます♪

今回はキィシステムと仕様について細かく見ていきましょう!

キィ配置

フルートにはリングキィカバードキィがあります。
キィの穴が開いていないのがカバードキィで、穴が開いているのがリングキィです。

カバードキィ

キィが塞がっているので、押すだけで演奏することができます。

リングキィ

自分の指で穴を塞いで演奏する必要があるので、カバードキィに比べ音を出すのが難しいですが、指の位置が強制されるので正しい姿勢で演奏できます。
音色にも影響があり、穴が開いている分音抜けがよくなり、明るい音色になります。
また、リングキィは、オフセットインラインの2種類があります。

オフセットリングキィ

左手薬指のGキィが出っ張っているので、穴が塞ぎやすいタイプです!
初めてリングキィを持たれる方にオススメです!

インラインリングキィ


キィの並びが一直線になっているので、見た目が美しいです!
パーツが少ない為、オフセットよりも軽く音の伝達が早いのが特徴です!

Eメカニズム

Eメカニズムとは、構造上出しにくい第3オクターブ目の「」の音が出しやすくなるメカニズムです。
英語・ドイツ音名で「」は「E」なのでEメカニズムと言います。
入門機種~スタンダードモデルは搭載されていることが多いです。
高価格帯機種はオプションで付いている場合が多いです。

トーンホール(音孔)の違い

トーンホールはドローントーンホール(引き上げ音孔)ソルダード音孔(半田付け音孔)の2種類あります。

ドローントーンホール

トーンホールの立ち上がり部分を管体から引き上げ、先端をカーリングして製作します。明るい響きを持ち、レガートがかけやすく軽快に演奏できるのが特長です。
一般的にドゥローントーンホールで作られていることが多いです。

ソルダードトーンホール

トーンホール(音孔)にリング状のパーツをハンダ付加工したもの。
音の立ち上がりが速いのが特長です。半田付けで取り付けるので重さが加わり抵抗感が増えます。
当時は管体を変形させてトーンホールを造る(引き上げ式)技術がなかった19世紀はじめから使われている、伝統的な技術です。
ソルダードトーンホールは引き上げ式のトーンホールに比べ、製造に手間と時間を要するため、総銀製の中でも職人が手作業で一本の楽器を作るような、グレードの高いフルートに使われることが多くなります。

中にはこんなフルートも!

アルタスフルートはソルダードトーンホールではない品番もCキィのみソルダードにしています。
これによってドローントーンホールでも発音性の良さが発揮されます。

足部管

C足部管

最低音が「ド」までのモデル。一般的にはC足部管を使用しているモデルが多いです。C管フルートは明るく輝きのある音色です。

H足部管

最低音がさらに下の「シ」の音までが演奏できる。H足部管は管体が長くなり、ダークで艶のある音色が特長。音域の拡大のほかに、中音域での音色や音程の安定というメリットがあります

フルート解説Vo.3に続きます♪

フルート解説Vo.3ではキィシステムについてご説明します!

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