~東欧のストラディバリウス~ Shade Family(シャーデ・ファミリー)展示のご紹介

シマムラストリングス秋葉原

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2024年08月10日

現在、シマムラストリングス秋葉原では奇跡的にも父:Joachim Schade氏・息子:Sebastian Schade氏親子の作品を同時にお試し頂けます。Joachim氏は2016年の夏に残念ながらこの世を去り、今では彼の作品を目にする機会は多くないと思われます。当店でご紹介させて頂く作品は、19 […]

現在、シマムラストリングス秋葉原では奇跡的にも父:Joachim Schade氏・息子:Sebastian Schade氏親子の作品を同時にお試し頂けます。
Joachim氏は2016年の夏に残念ながらこの世を去り、今では彼の作品を目にする機会は多くないと思われます。当店でご紹介させて頂く作品は、1980年代(黄金期)に製作され、20年間ライプツィヒ オーケストラメンバーに愛用されていた貴重な1本となっております。時間をかけて鳴らすことにより様々な表情があらわれ、音量の幅と音の立ち上がりの速さは広い空間で弾くほど活かされ心地よさを体感出来ます。

また息子のSebastian氏が製作する楽器には、父Joachim氏がフランケ工房での下積み時代から厳選してストックしてきた良質な材が使用されており、それによって得られる新作とは思えないほどの響きと重厚感が彼の作品の特徴です。2020年製の作品は名器:Antonio Stradivari(アントニオ・ストラディバリ)1705年にインスパイアされたもので「東欧のストラディバリウス」たらしめる所以となった、シャーデ・ファミリー直伝の代名詞的モデルです。Joachim氏の作品に劣らぬ音の立ち上がりのスピード力、なめらかで奥深い音質はいつまでも弾き続けたいと思う方が多いでしょう。
是非、この機会にお試し頂けますと幸いです。

Joachim Schade  ヨアヒム・シャーデ

Profile

Profile

1934年 ドイツ・ハレ(ザーレ)生まれ。
Herbert Franke(ヘルベルト・フランケ)のもとで修業をし、ドイツ国家資格Meister試験に合格。その後、24歳の若さで親方ヘルベルトの工房を引き継ぐ。Verband Deutscher Geigenbauer(VDG/ドイツヴァイオリン製作者協会)会員、Entente International des Luthiers et Archetiers (EILA/国際バイオリン弓製作者協会)会員。ワシントン、ウィーン、ロンドン等各地で行われた弦楽器製作コンペティションでは審査員として招かれる。
1960年代初頭から、ガリアーノ、ガダニーニ、ガルネリ・デルジェスやストラディバリのコピー楽器製作に没頭し多くの作品を製作。
「東欧のストラディバリ」と称され、2016年に亡くなるまで、楽器製作への情熱を傾け続けた名工。享年82歳。
多くの世界的名手に愛用される、現代の名器として知られている。

Joachim Schade 主な使用者

  • Salvatore Accardo (サルヴァトーレ・アッカルド)- ヴァイオリニスト
  • Ruggiero Ricci(ルッジェーロ・リッチ)- ヴァイオリニスト
  • Yehudi Menuhin(ユーディ・メニューイン)- ヴァイオリニスト
  • Gerhard Bosse(ゲルハルト・ボッセ)- 指揮者、ゲヴァントハウス管弦楽団第1コンサートマスター
  • Saschko Gawriloff(サシュコ・ガヴリーロフ)- ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、フランクフルト歌劇場管弦楽団、ハンブルク交響楽団のコンサートマスターを歴任
  • Gerhart Hetzel (ゲルハルト・ヘッツェル)- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 第1コンサートマスター
  • Johann Karl Suske(ヨハン・カール・ズスケ)- ベルリン国立歌劇場管弦楽団及びゲヴァントハウス管弦楽団 第1コンサートマスター
  • Torleif Thedéen(トルレイフ・テデーン)- チェリスト
  • Ulf Wallin(ウルフ・ワーリン)- ヴァイオリニスト

※後継者:Sebastian Schade(セバスチャン・シャーデ)氏からの提供資料より、日本語訳して転載しています。

Sebastian Schade  セバスチャン・シャーデ

Profile

Profile

1964年ドイツ・ザクセン州の都市:ハレ(ザーレ)生まれ。16歳で父:Joachim Schade(ヨアヒム・シャーデ)のもとでヴァイオリン職人としてのキャリアをスタートする。その後、ドイツ国内各地の工房で下積みを経験する所謂「Journeyman(ジャーニーマン)」 の時代を経て、1990年にドイツ国家資格「Meister」の資格を取得。1999年に35歳で独立し、ドイツ弦楽器製作者協会に所属する。
セバスチャンの作品は、父ヨアヒム同様に優れたコンサート楽器としてドイツ国内外で広く使用されている。

Joachim Schade 主な使用者

  • Karl Suske(カール・ズスケ)ー ベルリン国立歌劇場管弦楽団及びゲヴァントハウス管弦楽団の第1コンサートマスターを歴任
  • Saschko Gawriloff(サシコ・ガヴリロフ)ー 僅か18歳にしてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに着任
  • Frank-Michael Erben(フランク=ミヒャエル・エルベン)ー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 第一コンサートマスター

※Sebastian Schade(セバスチャン・シャーデ)氏ご本人からの提供資料より、日本語訳して転載しています。

この記事を書いた人 - Writer

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前田 綾 Aya Maeda
シマムラストリングス秋葉原 副店長
Senior Adviser 

2013年島村楽器入社。4歳よりヴァイオリンを始め、7年間アマチュアオーケストラに所属。シマムラストリングス秋葉原では、マイスター茂木に同行し海外買い付け業務と楽器の写真撮影を担当。音楽教室/葉加瀬アカデミー同好会の担当も務め、これから楽器を始められるお客様をはじめ、お買い換えなどの選定サポートをしています。

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。