【インタビュー】浜本麻実嘉さん Fresh Talents!煌めくピアノコンチェルト Vol.1

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2025年06月15日

このたび、未来のピアニストたちに、憧れのコンチェルトを演奏する機会を…そして、様々な曲を演奏する経験と思い出を作っていただきたいという思いを込めて、ピアニスト赤松林太郎氏協力の基「ピアノコンチェルト」シリーズがスタートいたしました。 オーケストラと奏でるピアノ協奏曲も素敵なのですが、ピアノという音色 […]

このたび、未来のピアニストたちに、憧れのコンチェルトを演奏する機会を…そして、様々な曲を演奏する経験と思い出を作っていただきたいという思いを込めて、ピアニスト赤松林太郎氏協力の基「ピアノコンチェルト」シリーズがスタートいたしました。

オーケストラと奏でるピアノ協奏曲も素敵なのですが、ピアノという音色の美しさが際立つ2台ピアノの編曲では、また違ったピアノ協奏曲の魅力がたっぷりです。
今回は、ご出演の浜本麻実嘉さん(演奏曲/ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー)に色々お話しを伺ってみました!

『きらきら星変奏曲が弾きたい!』からピアノ人生がスタート

私は、1歳半の頃からリトミックに通っていましたが、両親は「その後ピアノを習うかどうかは本人の意思で…」と考えてくれていたそうです。そんなある日、小学2年生だった私が、家で流れていたCDを聴いていて耳に留まったのが《モーツァルト:きらきら星変奏曲》でした。

「私の知っている“きらきら星”が、いろんな“きらきら星”に変わってる!素敵な曲!」

その感動とともに、「弾いてみたい!この曲が弾けるようになりたい!」という気持ちが芽生えたんです!
そこから「きらきら星変奏曲を弾く!」を目標にした、私のピアノ人生が始まりました。
(そして3年後の発表会で目標を達成したときは、本当に嬉しかったです!)

新たな決意と目標との出会い...

思春期に入った中学生の頃、悩んだり落ち込んだりすることが増えていました。
ある晩、寝る前にピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプが演奏する《ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 月光 第1楽章》を聴いた瞬間に胸がいっぱいになって、気づけば大号泣していました。
涙とともに言葉にならない気持ちが溢れてきて...
「私、ピアノを辞めたらダメ!こんな演奏ができるようにならなきゃ!」
という強い思いが込み上げ、“もう一度、真剣にピアノに向かおう”と決意し直すきっかけになりました。

日本人で初めてカーネギーホールでリサイタルを行った世界的木琴奏者<平岡養一>が親戚だった影響もあり、我が家はクラシック音楽が日常に流れているような家庭でした。(たとえば、朝食の時間に《シューベルト:交響曲第7番 未完成》が流ていたり…)

中でも、特に大好きだったのが《ショパン:バラード第1番》でした。
CDで初めて聴いたときに「いいなぁ」と思っていたところ実際に生演奏を聴く機会にも恵まれ、「この曲を弾きたい!」という新たな目標が生まれました。

そして、私にとって、“目標の曲”だけではなく、
のちに、憧れのピアニストであり、人生の大切な先生との出会いを導いてくれた特別な一曲になったのです。

憧れのピアニスト、そして先生との出会い...

目標の弾きたい曲に向かって練習している中、コンクールにも挑戦しました!
練習に苦戦していた時に母が見つけてくれたのが、今回共演させていただく赤松林太郎先生の演奏動画でした。

第一印象「体格が良いのに、とっても綺麗な音が鳴っている!?」と驚き、演奏動画を聴いていても心地が良くて「いつか赤松先生にピアノを習ってみたいな…」と夢を描いていました。
そんなある日、先生のレッスンを受講できるチャンスがやってきて...

初めてのレッスンは《シューベルト:即興曲Op.90-4》でした。憧れのピアニストが目の前にいる!という感動と、心臓がどうにかなってしまいそうなほどに緊張していたのを鮮明に覚えています(笑)
とても完璧とは言えない仕上がりの演奏だったと思うのですが、聴いてくださった先生が「粗削りだけど、僕は良いと思うよ」と感想をくださり、その言葉がとっても嬉しくて!!
初回のレッスン以来、「もっと上手に弾けるようになりたい!」「赤松先生に音楽を教えてもらいたい!」という気持ち一心で、ますますピアノの練習にのめり込んでいきました!
この出会いがなかったら、“ピアノが大好きな今の私”はいなかったと思い、赤松先生との出会いと経験を心から感謝しています。

《ラプソディー・イン・ブルー》を演奏する!

これまで、リズム主体の曲にはあまり触れてこなかったので、今回の作品は初挑戦のような感覚です。
練習を重ねていくうちに和声の移り変わりや展開の面白さに気づき、今ではどんどんこの作品の魅力に惹き込まれています。

普段は何十人もの編成によるオーケストラで演奏されますが、今回はグランドピアノ2台・赤松先生と私の2人です。
だからこそ、リズムの面白さがより際立つのではないかなと感じています。

ダイナミックさという点ではオーケストラにかなわない部分もあるかもしれませんが、ピアノ2台ならではの鮮やかさ・勢い・音の連動感が生きる瞬間も、たくさんあると思っています。

そんなピアノ2台の魅力をしっかりとお届けできるよう全力で演奏したいと思います!

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