【インタビュー】松井里帆さん　Fresh Talents!煌めくピアノコンチェルト　Vol.1

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2025年06月10日

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「Fresh Talents！　煌めくピアノコンチェルト」の世界へようこそ！
このたび、未来のピアニストたちに、憧れのコンチェルトを演奏する機会を...そして、様々な曲を演奏する経験と思い出を作っていただきたいという思いを込めて、ピアニスト赤松林太郎氏協力の基「ピアノコンチェルト」シリーズがスタートいたしました。

オーケストラと奏でるピアノ協奏曲も素敵なのですが、ピアノという音色の美しさが際立つ2台ピアノの編曲では、また違ったピアノ協奏曲の魅力がたっぷりです。
今回は、ご出演の松井里帆さん（演奏曲／ラヴェル：ピアノ協奏曲　ト短調）に色々お話しを伺ってみました!

コンサートの詳細、お申込みはコチラ！

CONTENTS

今、自分がピアノを好きでいる原点が、ここに...
運命の出会い　ラヴェル　ピアノ協奏曲　ト長調
アンサンブルの魅力、一緒に音楽を奏でる楽しさ

今、自分がピアノを好きでいる原点が、ここに...

音楽教室に通いはじめた時、最初に出会った先生は、まさに「音楽の楽しさ」をまっすぐに教えてくれる方でした。
歌ったり、踊ったり、時には太鼓を叩いたり...そんな経験が、音楽を「好き！」になったキッカケでした。
それからピアノを学ぶようになったのですが、

小学1年生の頃...縁があって公開レッスンを聴講する機会がありました。その時「こうやって弾けば、美しい音が鳴るんだ！」「こうやったら、いっぱい素敵な曲が弾けるんだ！」って子供ながらに衝撃を受け、この出来事がキッカケで「ピアノをもっと弾きたい！」「ピアノの事をもっと知りたい！」と、ピアノを演奏する事に強く意識を持つようになりました。

「ピアノ辞めたいな...」って思ったコトも今まで沢山ありました。でもやっぱり辞められない、気づけばそんな気持ちを乗り越えて、ピアノを楽しく演奏している自分がいる。やっぱりピアノが好きなんだな...と、いつも思います。

運命の出会い　ラヴェル　ピアノ協奏曲　ト長調

今回演奏する《ラヴェル：ピアノ協奏曲ト長調》との初めての出会いは小学生のときでした。当時通っていた教室のコンサートで、先生が2台の電子オルガンを使って演奏してくれたのですが、曲の冒頭「パーン」と始まる鞭の音の衝撃、それから流れるピアノのキラキラした音が鮮烈に残っていて、子どもながらに「素敵な曲！！」って思ったのを、今でも覚えています。

今回のコンサートに出演が決まり、赤松林太郎先生に「ラヴェル：ピアノ協奏曲ト長調」をご提案いただいた瞬間、初めてこの曲と出会った時の記憶が一気に蘇り、とても嬉しく「この曲を弾く運命だったんだな！」って思いました。

フランスの近現代に近い作品には今まであまり触れてこなかったのですが、今回、ラヴェルへの挑戦はすごく新鮮で、だからこそ得られる気付きがとても多く、練習していても本当に楽しいです。

演奏曲と向き合ってみて...

今回演奏する曲の中でも第3楽章が特にお気に入りです。快活なパッセージやテクニックの見せ場が魅力的で、色々なピアニストの演奏を聴いたり、テクニックを動画で見るのが最近の「マイブーム」です（笑）
私自身、速くて軽やかなパッセージは得意なので、おもいっきり楽しみながら演奏したいと思います。
一方、2楽章の冒頭には苦戦していて...「いかに美しく表現できるか！？聴き手を魅了するのコトができるか！？」が課題です。ラヴェルならではの繊細な世界感を伝えるのが本当に難しくて、只今研究中です。

アンサンブルの魅力、一緒に音楽を奏でる楽しさ

この曲はピアノ協奏曲なので、本来は、何十人もが演奏するオーケストラをバックに演奏しているのですが、今回は、グランドピアノ2台・赤松先生と私2人で演奏します。
相手の音がとてもよく聴こえる分、音量のバランス感覚のコントロールがとても繊細に感じられます。そして、同じ楽器同志だからこそ音の質感がより際立つので、自分の音が「どう聴こえているか？」を常に意識するようにしています。
私は、アンサンブルが好きで日頃からよく演奏するのですが、お互いの息が合い、同じ方向性を目指して音楽を創り上げていく快感、それらがピッタリあった時の綺麗なハーモニーを聴いた時の充実感は最高で、改めて「音楽って良いな...」って思います。

皆さんに素敵な音楽をお届けできたらと思ってます、ぜひ聴いてください！

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