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上手な人は、なぜ豊かな表現ができるのか?ピアノの仕組み①~鍵盤~【ピアノインストラクターブログ#4】
「もっと柔らかい音で弾きたい」
「このフレーズは、もう少し歌うように弾きたい」
「和音の上の音をもっと響かせたい」
そう思っているのに、どう弾けばいいのかわからない……。
実は、豊かな表現ができる人には共通点があります。それは「ピアノの構造を熟知している」ことです。
「こういう弾き方をしたら、こういう音が鳴る」という音のイメージをしながら弾いているのです。
ピアノの構造を知ることで、自然な力で思い通りの音を出すことができるようになります。
今回は、主に「鍵盤」に着目して、表現につながる知識をご紹介します。ぜひご覧ください。
ピアノの音が鳴る仕組み
鍵盤が押されてから、音が鳴るまでの仕組みはこのようになっています。

1つの鍵盤には、約70個もの部品が使われています 
1.鍵盤・・・指の動きをハンマーに伝える
2.ハンマー・・・鍵盤から受けた力で、弦を打つ
3.弦・・・ハンマーに打たれて振動する
4.響板・・・弦の振動を受け、音を大きく響かせる
鍵盤の「てこの原理」を知る

鍵盤の中央付近には、鍵盤を支える「支点」があります。
シーソーをイメージすると分かりやすいのですが、支点から離れたところを押すほど、少ない力で動かすことができます。ピアノの鍵盤も同じです。
鍵盤の手前は支点から離れているため、比較的軽く感じます。一方、鍵盤の奥は支点に近いため、同じように鍵盤を動かすには、より大きな力が必要になります。
つまり、鍵盤は押す場所によって、指先に伝わる重さが変わるのです。
この小さな違いを利用することで、指先の力加減を細かくコントロールし、音の強さや表情を作り分けることができます。
実際に試してみましょう
まず、鍵盤の手前を弾いてみましょう。その後に、鍵盤の奥を同じように弾いてみましょう。
(鍵盤の沈み込みを指先で感じながら、やさしく弾くのがコツです)
…いかがでしたか?鍵盤の手前側が軽く、奥側が重く感じられませんか?
鍵盤のどこを弾くかで、音色を作り分ける
| 鍵盤の手前 | 鍵盤の奥 | |
|---|---|---|
| 支点距離 | 長い | 短い |
| 弾き心地 | 軽く感じる | 重く感じる |
| タッチの特徴 | 力を伝えやすい | 力加減の違いを意識しやすい |
上手な人は、鍵盤のてこの原理を利用して、指先の力加減を細かくコントロールしながら、音の強さや表情を作り分けているのです。
例えば、力強いフォルテや速いパッセージなど、しっかりとしたタッチが必要なときは鍵盤の手前側を使う。
一方、柔らかいピアニッシモや、遠くで鳴っているような響きを表現したいときには、鍵盤の奥側で、より繊細に力加減をコントロールする。
このように、鍵盤を押す位置による感触の違いを利用することで、さまざまな音色を作り分けることができます。
鍵盤の弾き心地の差はわずかですが、使いこなせば表現力がグッと上がります!

ピアノの構造を知って、表情豊かな演奏へ
今回は、鍵盤の構造についてご紹介しました。
ピアノの構造を知ることは、上達するうえで大切な要素の1つです。
藤井が開講するレッスン「ピアノサロン」では、ピアノの構造をもとに、自分の出したい音色を一緒に探すことができます。さらに、実際にいろいろ表現を弾き比べることで、「なぜこの音になるのか」を理解しながら練習できるようになります。
表現するための考え方を知り、ご自身で応用できるようになるところまでサポートいたします。
「自分のイメージ通りに演奏したい」という方は、ぜひ体験レッスンでご相談ください。
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