「もっと柔らかい音で弾きたい」「このフレーズは、もう少し歌うように弾きたい」「和音の上の音をもっと響かせたい」そう思っているのに、どう弾けばいいのかわからない……。 実は、豊かな表現ができる人には共通点があります。それは「ピアノの構造を熟知している」ことです。「こういう弾き方をしたら、こういう音が鳴 […]

上手な人は、なぜ豊かな表現ができるのか?ピアノの仕組み①~鍵盤~【ピアノインストラクターブログ#4】

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公開:2026年09月04日

更新:2026年09月04日

「もっと柔らかい音で弾きたい」
「このフレーズは、もう少し歌うように弾きたい」
「和音の上の音をもっと響かせたい」

そう思っているのに、どう弾けばいいのかわからない……。

実は、豊かな表現ができる人には共通点があります。それは「ピアノの構造を熟知している」ことです。
「こういう弾き方をしたら、こういう音が鳴る」という音のイメージをしながら弾いているのです。

ピアノの構造を知ることで、自然な力で思い通りの音を出すことができるようになります。
今回は、主に「鍵盤」に着目して、表現につながる知識をご紹介します。ぜひご覧ください。

ピアノの音が鳴る仕組み

鍵盤が押されてから、音が鳴るまでの仕組みはこのようになっています。

1.鍵盤・・・指の動きをハンマーに伝える
2.ハンマー・・・鍵盤から受けた力で、弦を打つ
3.弦・・・ハンマーに打たれて振動する
4.響板・・・弦の振動を受け、音を大きく響かせる

鍵盤の「てこの原理」を知る

鍵盤は、普段見えない奥の方に伸びています

鍵盤の中央付近には、鍵盤を支える「支点」があります。

シーソーをイメージすると分かりやすいのですが、支点から離れたところを押すほど、少ない力で動かすことができます。ピアノの鍵盤も同じです。

鍵盤の手前は支点から離れているため、比較的軽く感じます。一方、鍵盤の奥は支点に近いため、同じように鍵盤を動かすには、より大きな力が必要になります。

つまり、鍵盤は押す場所によって、指先に伝わる重さが変わるのです。

この小さな違いを利用することで、指先の力加減を細かくコントロールし、音の強さや表情を作り分けることができます。

実際に試してみましょう

まず、鍵盤の手前を弾いてみましょう。その後に、鍵盤の奥を同じように弾いてみましょう。
(鍵盤の沈み込みを指先で感じながら、やさしく弾くのがコツです)

…いかがでしたか?鍵盤の手前側が軽く奥側が重く感じられませんか?

鍵盤のどこを弾くかで、音色を作り分ける

鍵盤の手前鍵盤の奥
支点距離長い短い
弾き心地軽く感じる重く感じる
タッチの特徴力を伝えやすい力加減の違いを意識しやすい

上手な人は、鍵盤のてこの原理を利用して、指先の力加減を細かくコントロールしながら、音の強さや表情を作り分けているのです。

例えば、力強いフォルテや速いパッセージなど、しっかりとしたタッチが必要なときは鍵盤の手前側を使う。
一方、柔らかいピアニッシモや、遠くで鳴っているような響きを表現したいときには、鍵盤の奥側で、より繊細に力加減をコントロールする。

このように、鍵盤を押す位置による感触の違いを利用することで、さまざまな音色を作り分けることができます。

鍵盤の弾き心地の差はわずかですが、使いこなせば表現力がグッと上がります!

白鍵と黒鍵で、「鍵盤の手前(赤印)」の位置が異なります

ピアノの構造を知って、表情豊かな演奏へ

今回は、鍵盤の構造についてご紹介しました。

ピアノの構造を知ることは、上達するうえで大切な要素の1つです。

藤井が開講するレッスン「ピアノサロン」では、ピアノの構造をもとに、自分の出したい音色を一緒に探すことができます。さらに、実際にいろいろ表現を弾き比べることで、「なぜこの音になるのか」を理解しながら練習できるようになります。

表現するための考え方を知り、ご自身で応用できるようになるところまでサポートいたします。

「自分のイメージ通りに演奏したい」という方は、ぜひ体験レッスンでご相談ください。

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