![こんにちは、デジタル担当の立浦です。]]本日はライブイベント・パフォーマンス時における“イヤモニ”についてご紹介! コロナ禍も落ち着きだし各所でライブイベントが復活しており、それに従いライブ活動をされているお客様からライブ用のイヤモニについてのご相談も増加しています! [!!「ライブの時に自分の声( […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya/wp-content/uploads/sites/50/2022/06/20220614-f9vnzw9u.jpg)
こんにちは、デジタル担当の立浦です。
本日はライブイベント・パフォーマンス時における“イヤモニ”についてご紹介!
コロナ禍も落ち着きだし各所でライブイベントが復活しており、それに従いライブ活動をされているお客様からライブ用のイヤモニについてのご相談も増加しています!
「ライブの時に自分の声(もしくは担当楽器の音)が聴こえないのを改善したいのでイヤモニを探している!」
「初めて手に入れるんだけど、そもそもイヤモニってどんな風に使うの?」
「どんな基準で選べばいいの?どんな機種があるの?」
というのお問い合わせを多く頂いております。
今日はそんな皆様のお悩みに答えるべく、イヤモニの概要や使い方・お勧め機種などを本記事でご紹介していきたいと思います!
イヤモニとは
イヤモニ=IN EAR MONITOR(インイヤーモニター)の略で、耳にイヤホン・ヘッドホンを装着しライブ中の自身の音やほかのパートの音、またPC・DAWからの同期演奏の音を聴いたりイベント中にMCさんや出演者さんが裏方・運営側からの指示を受けたりする際に使われます。
テレビ番組の生中継なんかでも頻繁に見かけますよね!
上記のようなシーンではワイアレスタイプのイヤモニが使用されます。
イヤモニも機器を総称してワイアレス・イヤモニ・システムとか、インイヤーモニタリングシステムとか、パーソナルモニターシステム、とか色々な名称で呼ばれますね。
以前は高価なシステムでしたが近年は低価格化が進み、それこそ学生さんの月々のバイト代でも手が出せるモデルも登場しています。
ライブ活動におけるイヤモニの重要性
特にライブハウスでの演奏経験がある人はご存じかと思いますが、ステージ上には演奏者に自身やバンドの音を届けるためのモニター用スピーカー、通称“返し”が置かれている事が多いかと思います。
※返し以外にも“ころがし”とか“ウェッジ”と言ったりもします。
しかしながら、バンドのメンバーが他人無視の爆音だったり、ライブハウス自体が狭くて音場が悪かったり、PA担当さんの経験が浅い場合などはバランスよく音が返せないといった状況下では自身の音や聴くべき音をしっかりモニターできないことも多かったりします。
※ちなみに演者が聴く音を“中音(なかおと)”、お客さん側に向けるメインの音を“外音(そとおと)”とも言います。
聴こえないからと言って下手に、また適当に返しからの音(中音)を挙げてしまうとボーカルや楽器に向けたマイクにまでその音が入り込んでしまいハウリングを起こしたり、ステージ上の音場が飽和し聴こえずらくなるなど更なる悪循環を生むことにも。
そういった状況を上手く打破してくれるのがズバリ“イヤモニ”というシステムなのです!
また、イヤモニはライブ時のモニター環境を改善してくれるだけでなく、ステージ上の爆音から演者の耳を守ってくれる役目も!
一石二鳥どころか三鳥も四鳥もメリットがありまくるイヤモニ、アーティストさんは是非ガンガン導入していきましょう!
イヤモニを使用した際の音の流れ
ワイアレスで行う場合、イヤモニのシステムには“送信機(トランスミッター)”と“受信機(レシーバー)”の2機種を使い、モニター音を送受信します。
バンドでのライブの場合、ライブハウス等現場のPAミキサー側と送信機を接続、受信機側に有線のイヤホンを接続・着用し聴きたい音を確保します。
バンドにおいてイヤモニはバンドの花形であるボーカリストかリズムを牽引するドラマーが着用することが多いようですね!
武道館や東京ドームクラスといった規模の大きいアーティストのライブであればメンバー全員が着用しているケースも珍しくありません。
また、通常イヤモニの送信機と受信機は1対1で販売されていますが、送信機1台に対して受信機は複数でもOK。
なので例えば上記のように、予算は必要ですがメンバー全員分受信機を用意し使うことも出来ます。
※上記の場合は聴こえる音は全員同じ音になります
また、イヤモニにはワイアレスタイプのものが推奨されますが、特定の環境下では有線だけでも完結できるケースも。
一例をあげると上記のようにドラマーさんが小型ミキサーなどを用意して聴きたい音をコントロールしながら使うケースですね。
手元にミキサーがあれば有線でも届きますし、ドラムは他の楽器のようにステージ上を移動することも無いので有線で対応できるかと思います。
イヤモニの送信機はどこにつなぐの?
イヤモニの受信機の意味合いは何となく分かった!自分のイヤホンと受信機を接続して、それをポケットに入れておいたりベルトに引っ掛けておけばいいんでしょ!…でも送信機ってどこにつなぐの??…PAミキサーって端子がいっぱいあってよくわからない…
という方も多いかと思いますので、少しご解説!
これは環境や使用する機材によって様々ですが…
YAMAHAのMG12XUという人気のミキサーを例にとると、上記のAUX SEND(通称オグジュアリー)という端子とイヤモニ送信機を接続した上でミキサー各トラックのAUXつまみでイヤモニへ届く音量をコントロールします。
AUXは大きなミキサーであれば複数ついており、メインの信号とは別に信号を送ることが出来るチャンネルです。今回のようなモニター音を送る以外にも外部エフェクターを接続する際にも使用します。(逆に小型のミキサーには搭載されていないことも!)
チャンネル1にメインボーカル、2にアコギ、3にベース、4にコーラスマイク、5/6にシンセサイザーが接続されていたと仮定して、AUXつまみを上記のように設定すれば[!!イヤモニからは「メインボーカルはかなり大きめ(8)、アコギは普通(5)、ベースやコーラスは無し(0)、シンセサイザーは小さめ(2)」にモニター音がイヤモニ返ってくるというわけです。
ちょっと話がややこしくなってきたのでこの辺りで!
PAに関しては基本的にライブハウスやイベント現場の専任PAさんがやってくれるので、演者さん側がミキサー卓を操作することは少ないかと思います!(っていうか勝手に触ると怒られます!
また、PAさんは忙しいので、リハ直前~リハ中に「音聴こえないんでイヤモニ使いたいんスけど…」と言われても困っちゃうことが多いです。
イヤモニを自分で用意し使う事が分かってる際は事前に『イヤモニを使いたいので機材を持ち込む旨』をしっかり現場に伝えておくとスムーズです。
必要なもの
アレコレ言いましたが、つまるところイヤモニをライブ・イベント時に持ち込む際に自分で用意するものは
・イヤモニの送信機と受信機一式
・受信機につなぐイヤホン
が基本となります。
使用する機種や現場の環境によってはPAミキサーから送信機につなぐ音声ケーブル等も自前で用意し持ち込む必要があるかも?
その辺りも、上記のように現場に事前に伝えて確認する事によりライブ・イベント当日に「あれが無い!これが足りない!」と慌てずに済みます。
ホウレンソウ、大事!
当店おすすめの機材をご紹介:ワイアレスイヤモニシステム(送受信機セット)
それでは、下記におすすめモデルをご紹介していきたいと思います!
本項でご紹介するものは送信機・受信機が1対セットになっています。
K.W.S KWS-EM1
メーカー | 型番 | 通常販売価格(税込) | ご購入URL |
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K.W.S | KWS-EM1 | 11,000円 | こちら |
機器代だけで結構予算が必要なイヤモニシステムですが「とりあえず低予算に抑えたい…‼︎」という方はこのK.W.Sのイヤモニから手にしてみてはいかがでしょうか?価格1万円というとんでもなく激安な逸品!
安さが故に筐体がプラスチック製なので、他のイヤモニよりも堅牢性・頑丈さが低い、チャンネルが任意選択出来ない等のデメリットはありますが音質自体は問題ない為、手始めのイヤモニとして導入しやすい1台かと思います!
本機種はこちらにて実機チェック・レビューしております!
Xvive XV-U4
メーカー | 型番 | 通常販売価格(税込) | ご購入URL |
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XVIVE | XV-U4 | 34,800円 | こちら |
ギター用やボーカル用など様々なワイアレス製品をコストパフォーマンスに優れた価格でリリースし人気のXVIVE ( エックスバイブ ) が提供しているワイアレスインイヤーモニター!
イヤモニも低価格化が進んでいるといえ、このクラスでこの品質は必見です!
そして更にコンパクトかつ操作性抜群、据え置きの大きなトランスミッター(送信機)は必要なく、PA卓の返し/AUX SEND出力に差し込んでもらうだけでOKという点も注目ですね!!
トランスミッターの差込口は通常はキャノン端子ですが、フォン端子への変換プラグも付属しているので上記のMG12XUのようなミキサーのAUX端子にも接続可能です!
インイヤーモニターって興味あるけど、高いよなぁ…という方、まずはお試しで導入してみてはいかがでしょうか。モニター環境が改善すること間違いなしです!
本製品についてはこちらでも詳しくレビューしています!
Ronk RWE-01S
メーカー | 型番 | 通常販売価格(税込) | ご購入URL |
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Ronk Japan | RWE-01S | 54,780円 | こちら |
日本製・国産のワイアレスイヤモニRonk Japanのワイアレスイヤモニシステムもおすすめです!
Xvive同様2.4GHzデジタルワイヤレスイヤーモニターシステムを採用していますが、こちらのモデルは24bit/ 96kHz対応の高音質仕様!(Xviveは24bit/48kHz)。更に高品質チップ搭載による音の伝達の遅延も1.58mという超低遅延でデジタルワイヤレスの弱点を克服しています!
更に「チャンネル自動サーチ機能」も実装されており、機器同士がペアリング済であれば、新たに電源を入れた時にあらかじめ設定されたチャンネルに自動でペアリングしてくれるので電源を入れる度にチャンネル合わせをする必要は無し!
通信エラーを防ぐ機構を搭載しており、ライブ中の突然の音切れなどもほぼ発生しないという点もGOOD!!
簡単セッティングでより高音質に、安全・トラブルレスにワイアレスイヤモニを運用したい方におすすめ!
Shure PSM300
メーカー | 品番 | 販売価格(税込) | ご購入先 |
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SHURE | P3TR(PSM300) | ¥104,940 | こちら |
民生用のワイアレスイヤモニシステムの最高峰モデルがこちらのShure(シュア・ジャパン)より発売されいるP3TR(PSM300)!!
SHURE社は業界随一のワイアレス製品クオリティを誇り世界中のライブやイベントの場でその製品が運用されていますが、本機種はその技術を生かしつつ製造された免許不要のB帯を使用するコンシューマー向けモデル。プロ品質と同様な明瞭な 24 ビットデジタル音声処理とステージ上のあらゆる動きをサポートする信頼あるワイヤレス性能を誇り、また特許取得済みの ARC(オーディオ・リファレンス・ コンパンディング)により、超低ノイズ、乱れのないクリアなサウンドを実現。
到達距離は最大約 90 メートルとある程度の規模の現場でも対応してくれるハイクオリティモデルです!
また、本機種にはワンタッチスキャンや赤外線同期といった便利機能により、ワイアレス機器同士の混線や音切れなども自動で防いでくれちゃいます。基本的には自分でペアリング作業する必要すらなく、送信機と受信機をお互いに起動すれば勝手に安全な帯域を探し出しリンクしてくれちゃうという初心者にもやさしい仕様!
また、本機種は調節可能なステレオバランスまたはミックスモード®の2チャンネル・モノブレンドにより、各ボディパックでユーザー独自のミックスを作成可能!これは便利です!
モニター音質だけでも他を圧倒しているのに機能まで優秀!操作も簡単で、電源を入れるだけで自動で同期してくれるのも良いですね!
店舗で購入できる最高峰のもの、間違いの無いものが欲しい!という方にはこのSHURE P3TR一択ですね!
3機種の比較表
※最大到達距離=ワイアレスが届く範囲を表します。遮蔽物や環境によって上下します。
※使用可能チャンネル数についての詳細はこちらをご覧ください。簡単に言えばこのチャンネル数が多ければ多いほど混線の心配が少なくなります
※同時使用チャンネル数=同じ機種や同じワイアレスチャンネルを使う機種をどれだけ同時に使用出来るかを表します。
※レイテンシー=送信機から受信機に音声が到達するまでの音の遅れを表します。ms=1000分の1秒となり、数値が低いほど低遅延となり快適に使用できます。
おすすめイヤホン①:SHURE SE215 Special Edition Blue
メーカー | 品番 | 販売価格(税抜) | ご購入URL |
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SHURE | SE215 | ¥11,970 | こちら |
送受信機だけでなく、イヤホンの方も1点ご紹介しておきます!
イヤモニ用としてよく使用される定番モデルと言ったらやはりこれでしょう!
SHUREのSE215!!イヤモニを語るうえではこれは外せませんね!普段使い出来るイヤホンとしてもバンドマンは勿論、たくさんの方に愛用されている定番モデルです。。電気自動車で言うならプリウスくらいの立ち位置。
そのファットで聴き馴染の良いサウンドは勿論の事、外部の音を装着時に約95%もカットしてくれる高い遮音性、SHURE独自の人間工学に基づいたデザインにより誰の耳にもしっかりフィットしライブ中も外れにくいというイヤモニに求められるすべての要素を満たしている逸品です。
SE215よりもSE846というフラグシップモデルまでいくつも上位バージョンがあり、試聴するとどんどん耳が贅沢になっていってしまう魔性のイヤホンです。
もう迷ったらとりあえずこれ!です!!
ちなみSHUREのSE215にはカラーや仕様の違いがいくつかあります。
上記に上げているのはSE215のSpecial Editionモデル。色がシースルーブルーになっているだけでなく、MicroDriverの背面に音響抵抗スクリーン」というSE215には無いパーツが組み込まれており、低音がより心地よく聞こえる様にチューニングされています。
更に詳しくはこちらをご覧ください。
おすすめイヤホン②:ゼンハイザー IE 100 PRO
メーカー | 品番 | 販売価格(税抜) | ご購入URL |
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SENNHEISER | IE 100 PRO | ¥13,000 | こちら |
担当が最近個人的に手に入れて、超おすすめなのがこのゼンハイザーのIEシリーズ最新作のIE100 PRO!!
ライブステージ、ミキシング、プロデュース用途に適した有線タイプのダイナミックインイヤーイヤホンの本機種、まずその音のクリアさ、解像度の高さに驚かされます!
ややドンシャリ気味(高音・低音の主張が強い)な傾向のあるサウンドで好みはあると思いますが、ボーカリストさんやドラマーさんのイヤモニとしては逆に活用しやすい音ではないかと思います。
上記のSHURE同様、外れにくくパッシブノイズキャンセリング機能という構造的に遮音性を高めることで、周囲のノイズ音をカットしてくれる技術が採用されているのでライブの現場でも確実にモニター音を聴きとることが可能です。
軽量で装着感も良く、長時間付けても快適というか疲れにくいのがGOOD!!
デザインもカッコいいので個人的に気に入っています♪
いかがでしたでしょうか?
本日はライブやイベントにおけるイヤモニシステムについてご紹介いたしました!
上記の機種はいずれも店舗にてお取り扱いが御座いますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい!
この記事の投稿スタッフ
投稿者 | 立浦 |
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プロフィール | 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください! |
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電話番号 | 052-264-8316 |
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