卓上アンプ頂上決戦!YAMAHA THRシリーズとPositive Grid Sparkを徹底比較&検証!

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2020年09月16日

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メーカー 型番 *通常価格(税込) デジマートURL
YAMAHA THR10-Ⅱ ¥35,200 こちら
YAMAHA THR10-Ⅱ Wireless ¥52,800 こちら
YAMAHA THR30-Ⅱ Wireless ¥59,400 こちら
Positive Grid Spark 34,000円 こちら

皆さんこんにちは!島村楽器名古屋パルコ店の立浦と申します!

本日は、今、市場で話題の卓上アンプYAMAHA THR-Ⅱと、Positive Grid Sparkを徹底比較していきたいと思います!!

それぞれの機種の概要につきまして、Yamaha THR-Ⅱはこちら、Positive Grid Sparkはこちらをご覧ください♪

どちらのモデルも

・卓上アンプという置き場に困らないコンパクトなサイズ感

・3~5万円台というミドルクラス価格帯

・自宅用のアンプの中でも高音質かつ豊富なアンプやエフェクトを内蔵

・ギター、ベース、アコースティックギター(エレアコ)と幅広く使える

・Bluetoothで音楽再生可能

・USBケーブル接続してPC/Macでレコーディング、作曲が可能

という似通った点が多く、同カテゴリーに置いて市場で人気を2分しています!

YAMAHA THRシリーズは2011年に初代モデルが発売されて以降9年間、常時自宅用の人気アンプランキングを独占!
かたやPositive Grid Sparkは昨年本国のサイトでプレオーダー、リリースが行われ、僅か1年で全世界で100,000台を超えるオーダーを獲得し2020年9月より日本国内でも代理店を通しての販売が開始された、言わば現代の黒船!国内発売に合わせ今一番人気のバンド、Official髭男dismの小笹大輔さんからも早速コメントが寄せられています!

皆様の中には

「ぶっちゃけどっちを選べば良いの?」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか??

そんな皆様の一助となるよう、担当の独断と偏見を交え両機種を徹底比較していきたいと思います!

まずはサイズ感を比較!

それぞれのモデルたちのサイズ感はざっとこんな感じ!
うん!似たり寄ったり!(笑)

Positive Grid Sparkがやや重量が重めかな?という感じですがアンプ出力(後述)を考えれば当然と言えば当然。
筐体のサイズ自体はどれもさほど変わらない模様です。

昨今の卓上タイプのアンプが人気を博していますが、その人気の火付け役こそがこのYAMAHA THRシリーズ!
2011年に初代モデルが発売されるや否や世界的なヒットを記録、数多くの著名アーティストも使用し、国内においてもCharさんやラウドネスの高崎晃さん等の大御所ギタリストやKEYTALK,Totalfat,My first Story,Man a the missionの面々などのロックシーンの第一線で活躍するアーティストたちも絶賛しています。

そんな卓上アンプは何故人気になったなのか、その一要因として“サイズ感”にあると担当は思います。(勿論、多機能・高音質なのは当たり前として!)

自宅で使うにも、持ち運ぶにしても、普通のコンボタイプのアンプってやや大きいんですよね…。
かと言ってミニアンプじゃギタリストたちが満足できる音が出ません。
しかしながら卓上アンプはそのサイズと音の丁度いいところをしっかりとクリアしてきたんですよね!
9年前に初代THRがリリースされた際は、担当もそれまでのデカくて重いマーシャルのコンボアンプをすぐに売り払って乗り換えました(笑)

両機種の端子や仕様を比較!


実際の数値ベースで色々比較していくとこんな感じ!
ざっと解説して行きます!

アンプ出力(ワット数)について

アンプ出力は
THR10/10 Wirelessは20w,THR30は30W
に対してSparkは40Wとやや大きめとなります。
それに比例してスピーカーの口径もSparkがやや大きめとなっています。

そう、つまりSparkは単純に“音がデカく出来る!”んです!
簡単アコースティックベースなセッションであればこれ1台でこなせてしまうくらいですね!

「え?自宅用だからそんなデカい音出さないよ?寧ろ夜弾くのがメインだから小さい方で良くない?」

というそこのアナタ!ちょっと待ってください!

この出力やスピーカー口径、確かにデカい音の時には有利に働きます。
しかしながら、実はある程度音量を下げた時でのサウンドの鳴り方の“豊かさ”“レンジの広さ”にも影響するのです!

試しに楽器店でTHR10-ⅡとTHR30-Ⅱをご自身の自宅での使用を想定した音量で鳴らしてみて下さい。
結構違うことが実感できると思います!

THR10-Ⅱの20Wでも正直十分過ぎるくらいですが、より良い音が欲しいならTHR30-ⅡやSparkのような大きめの出力もおすすめでしょう!

アンプ・エフェクト数について

搭載しているアンプモデルについては

・THRが8に対し、Sparkは30

エフェクトについては

・THRが11に対し、Sparkが40

とかなり差があります。
これはPositive Grid社が元々ソフトウェア開発で一躍名を挙げた会社であり、今現在も人気のスマホ用アプリやDAW用のアンプモデリングソフトやエフェクトソフトをリリースしている点が有利に働いているのかもしれませんね!
更にアプリを使えば1万以上のライブラリーから様々なプリセットをロードできる点も含め、サウンドカラーの豊富さはSparkが勝るかもしれません。

しかしながら、YAMAHAはアメリカのLINE6社というアンプモデリングやエフェクトにかけては一流の企業を傘下に収めています。
それでも尚、アンプ・エフェクト数を絞っているのは少数精鋭・厳選されたモデリングやエフェクトで勝負しているとも言えます。

ここはもう、どちらが好みか?というプレイヤーの主観・直感で選ぶところですね!


バッテリー駆動出来るのはTHR10-ⅡWirelessとTHR30-Ⅱ Wirelessだけ!

なんとなーくSpark支持よりなレビューをかましている担当ですが、そんなことはありませんよ!
なにより上記の通り担当は永らくYAMAHA THR(初代)ユーザーです!
そして現行のTHRの一つの魅力、この“バッテリー駆動”に対応している点!
ここ!これはめっちゃ重要ですヨ!!

初代のモデルは単3電池×6本での駆動でしたが、現行のTHR-Ⅱは内蔵リチウムイオンバッテリー(最大5時間駆動可能)に切り替わりました。
これにより電池の交換の手間なく、アダプターを接続しておけば充電もされるため更にストレスフリーになりました。

残念ながらSpark(及びTHR10-Ⅱ)はバッテリー駆動に対応しておりませんので、この部分はTHRを選ぶメリットと言えますね!

自宅で昼はリビング、夜は自室でギターを弾くなど部屋間を気軽に移動したい時や屋外で持ち出して使用したい時など、このバッテリー駆動は大きな武器になります。

ギター用ワイアレス機能が乗っているのもTHR10-ⅡWirelessとTHR30-Ⅱ Wirelessだけ!


そして現行THRシリーズの最大の特徴と言えるのが、このギター/ベース用ワイアレス機能!

同機はワイヤレスレシーバーを内蔵しており、別売りのLine 6のRelay G10Tトランスミッターを使用することで複雑なセッティングを必要とせずギターのワイヤレス演奏が可能です!

上記のバッテリー駆動、そしてワイアレス内蔵、更にBluetooth機能(これはSparkにもあります)でワイアレス環境が構築できてしまうというのが、THRシリーズの大きな強みと言えます!
このストレスフリーで気持ち良い演奏環境はギタリストなら皆欲しいはず!


アプリを併用した機能について

ちょっとTHRシリーズを絶賛し過ぎたのでSparkも持ち上げたいと思います!
ずばり、アプリを併用した機能はもうSparkの圧勝!

THRシリーズは『THR Remoto』というアプリを使い、本機の細かい音色設定や保存、各機能の調整などが行えるのですが…Sparkはそれだけにとどまらず、ギタリストをサポートする様々な機能を有しているのです!
早速ご紹介していきます!

SmartJam機能が面白い!

このSparkはSmartJamという機能を装備しています。

これはアンプを通して連動したアプリを使用しギタリストが演奏をすると、そのギタープレイをAIが学習した上でそれに見合ったベースとドラムを自動生成していくれるというもの。

DigitechのTRIOというペダルが似た機能を有していますが、これは楽しいですね!

例えばアプリ上でSmart Jamモードを立ち上げて、ポップス、ロック、ブルース、ジャズなどのお好みのジャンルを選択しアプリの“Learn JAM”というボタンを押し、ギターのリフやコードを一定時間演奏すると

準備完了!ボタンを押したら演奏にあったドラム&ベースのパターンが生成され、Bluetoothを介してSparkから流れ出します。

パターンが流れるだけでなく、アプリ上にはコード進行やコードフォームも出てくれる模様!

これは有難いです!!

メロやサビ(verse-chorus)、エンディングまで自動で生成してくれています!!凄い!!

自宅で気軽に一人セッションやアドリブの練習、はたまた作曲のアイデアを練るのに超使えそうです!!

自分で演奏しなくても、アプリ上に様々なバッキングパターンも用意されているので、それらで遊ぶのも楽しそうですね♪

実際に当店にてSmart Jam機能をチェックしてみました!


Auto Chordで演奏・耳コピ楽々!音楽ストリーミングサービスにも対応!!


更にこのSparkのアプリには、流したい音楽のコードを自動的に、リアルタイムに解析してくれる“Auto Chordオート・コード機能”というナイスな機能があるようです!

そして選択した簡単に曲のテンポを遅くしたり、例えば「イントロを集中して練習したいなー」「ギターソロだけメインで反復演奏したい」と言った時に役立つ、曲の指定した区間をループさせたりする機能もあったり。

これはもう練習に便利すぎますね!

楽譜があまり売っていない曲を弾きたいときなんかにも、この機能は超有難い!

日々生徒さんから色んな曲の練習リクエストをされるギターの先生なんかにもおすすめ!

Youtube経由でコードを解析してくれているようで、Youtubeに掲載されている曲であればApple MusicやSpotifyなどの楽曲も対応可能の様です。

https://www.facebook.com/positivegrid/videos/spark-chord-detection-senorita/2626460737575053/


声でコントロールできる次世代ツール!!

Sparkアプリはボイス・コマンドに対応しているので「ロックの曲を流して」「ブルースのバッキングを流して」といった感じで、iPhoneのSiriやAmazonのアレクサ的に声で指示を出してコントロール出来ちゃいます。

これって結構重要ですよ!

演奏しながら手を止めることなく切り替えていけるので、練習も捗りますね!




上記の通りPositive Grid社がソフトウェア開発で旗揚げした会社だからこその魅力的な機能達ですね!

実際の音質をチェック!

こちらの項目は只今準備中です。後日当店での動画レビューを追記予定

それぞれの製品については下記動画も大変参考になるかと思いますので、リンクを添付します!

YAMAHA THR-Ⅱ

Positive Grid Spark


総括

どちらも大変に優れており優劣なんて無い逸品たちですが…以上の事柄を加味すると

YAMAHA THRシリーズの比較メリット:

・様々な著名アーティストの使用実績も豊富

・ストレスフリーなワイアレス環境が構築できる(THR10-Ⅱ以外)

・軽量コンパクトで持ち運びしやすい

Positive Grid Sparkの比較メリット:

・アンプ、エフェクトのモデリングが多い

・大音量で軽いセッションでも使える

・アプリを併用した機能で楽しく練習できる

というそれぞれの良さがあります。

是非ご自身の使用したい環境にあったモデルをご選択ください☆

実際に店頭にも実機を用意しておりますので、お試し頂く事も可能ですよ!

じっくり選定したい方へ!製品をじっくりお試し頂ける防音ルーム完備しております!

「店頭じゃ落ち着いて試せない…腰を落ち着けてじっくり試したい」

そんなお客様にもご安心頂けるよう、当店では専用の防音室をご用意しております。

誰にも邪魔されず、心行くまで気になる機材をしっかりチェックしたい方、是非当店デジタル担当の私、立浦までご相談ください!!

お電話やメールなどでも随時お受付しております!

※防音室をご利用の際は必ず事前にご予約をお願い致します。



この記事の投稿スタッフ

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投稿者 立浦
プロフィール 高校1年からエレキギターをはじめ、大学卒業まで月のアルバイト代の殆どをバンド活動、それに伴う機材に費やしてきた人柱。そして一児のパパ。これまでに買ったギターやベースなどの竿ものは15本以上、エフェクターに関しては30台を超えてからは数えていません…その他にもシンセ、アンプ、DTMソフトetc...一体いくら使ったのか、分かりません。でも、でもね!自分で買ってきたからこそ、商品の使い方はもちろん、良いところも悪いところもなんでもご提案出来る自信がありますよ!当店ではそんな経験を生かしてアンプ、エフェクター、シンセサイザー、PA、DTM、DJなど、幅広く担当しております。貴方にピッタリな楽器、是非一緒に探させてください!

お問い合わせ

店舗名 島村楽器 名古屋パルコ店
担当 立浦(たてうら)
電話番号 052-264-8316

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