![皆さん!!!突然ですがこの楽器をご存じでしょうか? 普通のアコギと何かが違う…そう、ピックアップが付いている…ボディトップにVolumeとToneノブも付いている。 何を隠そうこのJ-160Eという楽器、最初期に開発されたエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)なのです。 現在多くのエレアコ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-repair-guitar/wp-content/uploads/sites/172/2025/09/20250929-img_5620.jpg)
皆さん!!!突然ですがこの楽器をご存じでしょうか?

普通のアコギと何かが違う…そう、ピックアップが付いている…ボディトップにVolumeとToneノブも付いている。
何を隠そうこのJ-160Eという楽器、最初期に開発されたエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)なのです。
現在多くのエレアコはピエゾピックアップやコンデンサマイクで音を拾い、プリアンプで音質をコントロールして電気信号を出しますが、こちらはエレキギターに使われるマグネットピックアップで音を拾いエレキギターと同様にVolumeとToneのツマミで音質をコントロールして電気信号を出します。
現代の感覚で言うと構造的にはエレキギターのフルアコに近い構造をしていますが、フルアコはエレキとして使う事がメインでJ-160Eは構造こそフルアコと同じですが、あくまでもアコースティックギターとして使う事がメイン(もちろんエレキとして使うのもアリ)ですので分類上はエレアコになります。※あくまで個人の見解です。
実はこの楽器、有名ミュージシャンの使用もあって人気が高い為復刻版が数多く存在します。
今回のご依頼もEpiphone社より復刻されたEJ-160Eというモデルになります。
ピックアップ交換
今回の依頼はピックアップ交換です。
一見J-160E以外では見たことが無い見た目の専用ピックアップに見えます。
果たしてこのピックアップのリプレイスメントパーツなんてあるんでしょうか?
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はこれはエレキギター用のピックアップのカバーを外して取り付けてあるだけで構造はP-90やミニハムバッカーと同様の物が使われています。
早速ピックアップを外しましょう。


外れました、ポールピースとピックアップ本体固定用のネジを外すとこんな感じ今回はミニハムバッカーが搭載されていました。
そして今回交換するピックアップはコチラ。

Seymour Duncan Vintage P-90です。
早速ピックアップを分解します。
カバーを外します。

今回マグネットと土台プレートの間の黒いスペースが邪魔なので取り外します。

スペーサーの高さ分土台固定用の黄色いビスも切り詰めます。
そして一旦ポールピースを全て外します。

組み込んでいきます。

上から
〇純正ピックアップカバー
〇ボディトップ
〇新しいピックアップ
となり、ピックアップカバーとピックアップでトップ材をサンドウィッチする構造です。

最後にポールピースをはめて各弦の出力に合わせて高さ調整。
配線をしてこれにてJ-160Eのピックアップ交換は完了です。
まとめ
見た目的にオリジナルパーツでリプレイスメントパーツが無さそうな物でも構造を理解すると意外と既存品の流用だったりするので色々調べてみると新しい発見があるかも知れません。
分からない事があれば是非一度島村楽器名古屋ギター&リペア店までお持ち込みください。
島村楽器 名古屋ギター&リペア店
TEL:052-249-4072
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