![みなさん、こんにちは。名古屋則武新町店の久野です。今回は管楽器奏者とは切っても切り離せないテンポキープについて、私の経験談を踏まえて考察していきます。息が苦しい、運指が難しい、タンギングが間に合わない、などなど沢山の要因がありますので、それらを細かく分析します。 CONTENTSコアが長い音ほど急ぎ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya-noritake/wp-content/uploads/sites/202/2025/10/20251029-585313921935081903.jpg)
【本番で焦らないように】テンポキープの練習を取り入れましょう!!【金管楽器】
みなさん、こんにちは。
名古屋則武新町店の久野です。
今回は管楽器奏者とは切っても切り離せないテンポキープについて、
私の経験談を踏まえて考察していきます。
息が苦しい、運指が難しい、タンギングが間に合わない、などなど
沢山の要因がありますので、それらを細かく分析します。
コアが長い音ほど急ぎがち
長らくトランペットを演奏していますが、長い音ほど厄介な音はないと感じています。
というのも、音の長さがしっかりある分、その音を聴いている時間が長いため、粗が目立ちます。
みなさんは「アタック」「コア」「リリース」という言葉を聞いたことはありますか。
よく合奏の時に「アタックもっと優しく!」と言われた経験はありませんか?
その3要素の中で急いでしまう要因があるのは「コア」の部分です。
たとえば4分音符と16分音符を比較してみましょう。

「アタック」「リリース」は同じでもコアの長さが圧倒的に違います。
この「コア」をしっかり保てていない場合、音が数コンマ短くなりテンポが速くなります。
コアを意識すれば早まることは防げる
コアを意識って具体的になにをすればいいの?
と思うかもしれませんが、簡単に言うとロングトーンの練習をしっかりやろうね、
ということに繋がります。
みなさんは、ロングトーンの練習中に何を考えていますか。
「音長く伸ばすの、しんどいなあ~」以外に考えていることはありますか?
ロングトーンは同じ音程、音色、音圧を保つ練習だと私は考えています。
その中でコアは音圧に当たる部分ですね。
ここを保てるようになれば、音が長くても短くてもコアがしっかり活きて、
重要な部分で走ってしまい、コアが無い!なんて注意されることはなくなります。
細かい音の後も早くなりがち
この楽譜でいうと細かい音というのは8分音符のことです。

このフレーズで走ってしまう要因は以下で考えられます。
・同じ音の連続
・小節の最後の音だけ違う。しかも他より低い音
・16分音符に意識がいきがち などなど
拍の頭を意識すれば早まることは防げる
この楽譜の場合は、2拍目のタイミングが重要です。
16分音符で早まった意識を引き継がずに、8分音符をしっかり聞かせるつもりで
演奏することが重要ですね。
ロングトーンの練習
ここからは私も実践していた練習方法をご紹介いたします。
作成した楽譜はトランペットを元にしています。

メトロノーム テンポ80
8拍のばして、4拍休みを半音階で下ります。
最低音までいったらまた同じ音からスタートして今度は上ります。
もちろん伸ばす間に考えることは「アタック」「コア」「リリース」です。
倍のテンポで練習
たとえば4分音符120の曲があれば、4分音符60で練習するということです。超ゆっくり練習です。
そうすることで音符の本来の長さを保ちながら曲を演奏することが出来るようになります。
練習曲を取り入れる
練習曲を取り入れて、早くなりがちなリズムの耐性をつけましょう。
●アーバン 金管教則本
こちらの楽譜は8分音符、16分音符などで構成された超短い練習曲が収録されているページがあります。
気を付けること満載の教本ですので、個人練習が飽きることは一生ありません。
●ティップス・フォー・バンド バンドのためのアンサンブル教本
こちらの楽譜はバンドでのアンサンブル力を鍛えることができます。
教本名の由来は音楽において必要な5要素の頭文字で構成されています。

基礎練習が本当にたのしくなる
いかがでしたでしょうか。
以上のことを踏まえながら練習すると基礎練習の幅が広がり、楽しさを見出すことができます。
基礎練習が苦手な人はぜひ店舗にいらしてください。
私と一緒にロングトーンをしませんか?
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