個性豊かな名古屋アクルス店スタッフに、インタビューしてみました！

店頭で普段お客様とお話していると、
「うちの子供はいつまで音楽を続けるかわからない」「子供が途中でやめたいと言ったらどうしよう」というご相談・お悩みをよくお聞きします。

そういえば、我々楽器店スタッフは
「楽器を続けた'楽器好き'」
が多い・・
→→→もしかしたら
今音楽・楽器をされているお子様や、これから楽器を始められるお子様を持つ方に、私たちの経験談は参考になるのでは！？
という事で、名古屋アクルス店のスタッフに
「楽器をやめたいと思った事はある？」、「どうして続けたの？」「続けて良かった事は？」をインタビューしてみました！
皆さんの参考になれば幸いです！

それでは！スタッフインタビュー、スタートです！！

目次

名前	担当
種橋 ちひろ	店長 アップライトピアノ・ グランドピアノ クラシックコンサート運営
小田 智子	音楽教室・管楽器アクセサリー
安宅 真平	管楽器アクセサリー
渡部 麻衣	教育楽器
鈴木 優梨香	ピアノアクセサリー
瀬戸 巧	管楽器リペアスタッフ
村上 雅美	防音室担当

種橋　ちひろ

演奏楽器

ピアノ

何歳から始めた？

3歳から始めました。
結婚などで先生が変わる度に、若くて綺麗なピアノの先生に会うのが楽しみでした（笑）

楽器をやめようと思った事はありますか？

・・・たぶん、ないと思います。
ただ、譜読みが苦手で毎回あの時間は地獄でしたので、その時はもしかしたら心の底では辞めたいと思っていたかもしれません。
初めてラヴェル（水の戯れ）を弾いた時に、たった4小節を弾くだけで40分もかかって、トイレに行って部屋に戻ったら全然弾けなくなっていて絶望しました。（ちなみに全部で85小節しかない曲ですが、6分程の長さです。）
スマホ片手に足を組みながら練習していた時期もあったなぁ。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

私は辞めようと思った事はないですが、おそらく普段から母に「やめたいならいつでもやめていいからね～」と言われていたせいだと思います（笑）いつでもやめられる環境にあるとやめたくなくなるのかも…！？
あとは弾けるようになった時の達成感が気持ちよくてやめられなかったのもあると思います。

続けて良かったことはどんな事ですか？

まず1つ目は、「素晴らしい音楽を知れた事」です。
取り組む曲はいつも好きな曲とはいきませんでしたが、毎回新たな発見があって非常に勉強になりましたし、好きな作曲家が出来ました。
余談ですが、私はいつも取り組む前にプロのピアニストによる完成形の演奏を聴いて、「3か月後にはこんな風に弾けるようになるんだ～ふふふ～」という想いに更けていました（笑）「先生が私にこの曲を与えたという事は私が弾けるって分かってるからだ！」と信じて練習していました。
2つ目は、「素敵な仲間たちと出会えた事」です。
ピアノをやっていたおかげで繋がれた縁は今でも深く繋がっています。音楽を通じて出会った仲間は、不思議と今も定期的に会う大切な人ばかりです。

また、音楽を続けていく中で、忍耐力・継続力・想像力・集中力を身につけることが出来たと実感しています！困難に直面しても挫けない強い心、また、人前で演奏する事を通して精神面を相当鍛えられたと痛感しています。並大抵の事ではメンタルやられません！！！！

小田　智子

演奏楽器

クラリネット、ピアノ

何歳から始めた？

クラリネット：中学の吹奏楽部(13歳）、ピアノ：5歳から

楽器をやめようと思った事はありますか？

楽器を嫌いになってやめようと思ったことはありませんが、先輩・後輩の人間関係などが大変だなあと嫌になりかけたことはあります。

ピアノは、小さい頃はレッスンが苦手でしたが、小・中・高と学校で弾く機会があったので、結局高校3年まで続けました。最後は楽しく通っていましたよ♪

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

一番は、楽器を通じて自己表現できるのが楽しかったからです。レッスンを受けた時「君、ナルシスト」だねと吹いた瞬間言われたことがあります(笑)音楽はその人自身を映す鏡だなあと感じました。。。

仕事でクラリネットを吹いていた時は、お客様の喜んで下さる顔や、生徒さんが上手に吹けた時の喜びを見て、私も頑張ろうという気になりました！

あとは、仲間たちと切磋琢磨して音楽を作り上げていく瞬間が楽しく、それに魅了され、これまでずっと音楽を続けてきました。一度味わうと病みつきになります♪

続けて良かったことはどんな事ですか？

基礎(基本）の大切さを理解し、それに伴って忍耐力と集中力が身につきました！あと、大切な仲間がたくさんできました。

安宅　真平

演奏楽器

サックス

何歳から始めた？

中学校から吹奏楽部に入り始めました。

楽器をやめようと思った事はありますか？

何度もあります。練習しても全然上達が遅かったりして他の部員に迷惑をかけてしまう申し訳なさがとてもつらかったです。合奏中に指揮者の先生によくつかまってました。

あとは高校のソロコンテストや大学の実技試験の時に練習ではいつもうまくいく部分が本番や試験になると緊張して上がっちゃって全然できなくて、「自分ってダメだな～～、、」って思ったりして、いつも萎えてやめたくなりました。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

とある先生のおかげです。試験や演奏会で上手くいかなかった時に先生が「緊張は人間誰でもするものだから、君だけ特別緊張するわけではない。僕だって最初すごい緊張してうまくいかなかったけど、何度も挑戦して、この緊張を乗り越えて練習以上の演奏という最高のパフォーマンスをするんだ。それはまだ君が緊張に負けているからなんだよ。まだ若いから、まだまだ成長するよ。」と仰ってくださった時に「自分だけじゃないんだ」っと気がとても楽になりました。

それから色々な吹奏楽以外にオーケストラやピアノ曲を聴いたり、著名な先生のマスタークラスを聴講したり、受講したりして自分の今足りない部分を探していきました。（今でもYoutubeで音楽やマスタークラスの動画を観たりしています。）

続けて良かったことはどんな事ですか？

一番は人間的に成長できたことだと思います。音楽以外に集団での行動力、自立性、コミュニケーション能力など、社会に出て必要なことを学びました。後は関東、関西、東南アジア、フランスに知り合いが増えました。(笑)

渡部　麻衣

演奏楽器

クラリネット・ピアノ

何歳から始めた？

3歳からリトミック・ピアノを始めました。
クラリネットは中学校の吹奏楽部に入部したのがきっかけで始めました。
第一希望はトランペットでしたが、吹奏楽部あるあるで希望の楽器になれずクラリネットに…それが運命の出会いでした(笑)!!

楽器をやめようと思った事はありますか？

色々と振り返ってみましたが、、、やめようと思ったことがない事に気付きました!
ピアノは、高校に入り部活が忙しくて途中でやめてしまいましたが、大学受験のためにまた習うようになったので、気付けばずっとピアノ、クラリネットと一緒でした。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

クラリネットをずっと続けてきた理由は、終わりがないから、です。
自分の納得いく演奏、音色を追求して練習、練習、練習の毎日でしたが、全く苦ではなかったです。自分の思い描く演奏が出来た時の達成感、それが聴いている人にも伝わって、同じ空間、同じ世界感を共有する、あのなんともいえない空気が好きで続けてきたんだと思います。
吹奏楽やオーケストラでは、ソロには味わえない一体感、他の楽器が加わった時のワクワク感が好きで、週末の合奏がすごく楽しみだったのを今でも思い出します。

続けて良かったことはどんな事ですか？

たくさんありますが、、、
部活では上下関係や友人関係、協調性、自己主張の仕方などいろいろ人として成長出来た事です。地道な練習が多い事でコツコツと努力することや、自分の苦手から逃げ出さないことなどを学んだ気がします。
音楽をしていたから味わえる、感動や苦悩や歓び、そしてそれを仲間と共有出来たことは今思えばとても素晴らしい経験でした。
演奏を通じて色々な経験が出来たこと、たくさんの人との出会いは音楽を続けてきたからだと思います。

鈴木　優梨香

演奏楽器

ピアノ

何歳から始めた？

4歳から始めました。

楽器をやめようと思った事はありますか？

本気で思ったことはありません。ですが、演奏会やコンクール前はこんなにも緊張するならやらない方が楽かも。。。と思う事は何回かありました(笑)練習しても練習しても弾けないときは辛くて逃げ出したくなりましたが、家族や先生の支えのおかげで本気でやめようとは思わずに頑張ってこれました。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

演奏後の達成感にヤミツキになってしまったからですね(笑)どれだけ辛い練習があっても、演奏会などのあとには毎回必ずピアノ大好きだ!!!と思うので、やはり心の底からピアノが好きなんだと思います。

続けて良かったことはどんな事ですか？

大勢の人の前で演奏したり、練習で大泣きしたり、スランプに陥っても毎日練習を続けることでとても精神的に強くなりました。少しのことではへこたれない自信があります！また、自分が演奏した時のCDやDVDは宝物になりました。

瀬戸　巧

演奏楽器

トロンボーン

何歳から始めた？

小5。それまで、音楽経験はほとんどなく楽譜も読めませんでした。

楽器をやめようと思った事はありますか？

大勢で一緒に演奏する事がとても楽しく、やめたいと思ったことは1度もありませんでした。
『トロンボーンは地味だから、他の楽器が良いなー』と思った事はありましたけどね(笑)

ただ、ずっと運動部への憧れがあり、『高校生になったら運動部に入って楽器は趣味で続けよう』と思っていました。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

高校生になり、体験入部で吹奏楽部はどんなものかと参加したところ、先輩方に『明日もくるよね？？』と言われ、逃げられなくなりました(笑)
実際に入部してみると、マーチングに力を入れている学校だった事もあり、体を動かす機会が増え、いつの間にか部活が大好きになっていました！
技術的にも、人間的にも成長できたと思える3年間でした。

続けて良かったことはどんな事ですか？

自分の夢を見つけられた事です！
管楽器のリペアマンは、音楽生活を楽しんでいる方の大切な楽器を預かり、良い状態にしてお返しする、最高にかっこいい仕事だと思っています。
そんな素敵な職業を見つけられたことが1番の収穫だったと思います。

また、音楽を通して多くの仲間と出会いました。
遠い土地に住んでいる友人もいますが、定期的に集まったり、ずっと仲良くしていきたいと思える仲間に出会えた事は、自分の人生の中で大きな財産になっています。

まとめ

本当にいろいろなスタッフがいましたね！
-自分で始めた事なので、意地で続けたタイプ
-親がやめさせなかったタイプ
-反対に「いつでもやめていい」と言われて意地で続けたタイプ
-素敵な仲間に出会えたので続けたタイプ
-やめようと思ったことがないタイプ
などなど・・

それぞれの個性を見て、親御さんもきっといろいろ試行錯誤しながら接して来たんだなぁと感じました。

そして、やはりスタッフ皆、「いろいろあったけど続けて良かった！」という思いは同じようです。
皆様も、音楽を長く続けてもらえるよう、是非温かいサポートをよろしくお願い致します！

お客様の音楽生活のサポートをさせていただきます！

スタッフインタビューいかがだったでしょうか？スタッフのこの体験談、少しでも皆様の参考になると嬉しいです。これからも皆様が少しでも音楽・楽器を楽しんでいただけるよう、私たちスタッフも全力でサポートさせていただきます！是非店頭でもお話しましょう！！

スタッフの詳しい紹介はこちら

村上雅美

演奏楽器

ピアノ・ホルン

何歳から始めた？

ピアノは3歳から、ホルンは中学校から始めました。

楽器をやめようと思った事はありますか？

ピアノのレッスンは、もう何百回と「やめたい」と思っていました（笑）。練習がうまくいかない時、先生に注意された時、中学校に上がって部活が忙しい時、友達ともっと遊びたい時、など。。。

管楽器も、吹奏楽部は中学だけで、もともと高校では続けないつもりでした。高校生になったら、もっとたくさん遊びたいと思っていたので・・・。

やめようと思ったけど、続けた理由は何ですか？

ピアノに関しては、簡単に言うと「やめるという選択肢がなかった」からです（笑）。一度始めた事を、自分がやりたくないという理由でやめるという概念が無かったと思います。今母に聞くと、「そんなこと言っていない」とも言いそうですが、家族の中にそういう暗黙の了解のようなものがあり、「やめる」と言えない雰囲気でした（笑）。実際、「物理的に通えない」という状況になった以外、一度始めた習い事はやめた事がありません！

ただ、ピアノの先生に会いに行くのは楽しかったので、それもあって続けられたと思います。学校の出来事をいつも先生に報告していました。
また、私が家で練習していると、いつも祖母がそばに来て練習を聞いていてくれました。
母も、夕食の準備中によく私の練習を聞いており、「学校で何かあったかピアノの音色でわかる」と言われたことがあります・・。定期テストの結果までピアノでばれてしまった事も！(笑)その時はきっと悲壮感溢れる音色だったのでしょう・・。聞いてくれる人がいた、というのも大きなポイントだったと思います。

吹奏楽部を続けた理由は、やはり部活の仲間の存在が大きいです。吹奏楽部の友人は（皆で「ブラバンズ」と呼んでいます笑）は、今でも皆のライフイベントごとに集合する、一生の友達になりました。

続けて良かったことはどんな事ですか？

続ける力、忍耐力を養えたと思います。
ピアノに嫌々通っていた時期もありますが、今考えると、やめさせなかった母に感謝しています。そのおかげで大学時代のアルバイトもやめずに頑張れましたし、今の仕事にも活きていると思います！

日々、部活・練習・勉強・アルバイトなど頭を切り替えてそれぞれ集中する習慣がついたので、時間配分や要領という面でも、音楽の経験が活きているなと思う場面は多いです！

そして、何より、音楽を好きになれた事自体がとても幸せな事だと感じています。音楽がない人生は考えられませんね！！

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