みなさまこんにちは!
松原市周辺吹奏楽団体を応援!
今回は管楽器アドバイザー・トランペット吹きの細田が吹奏楽部新入部員のみなさまに金管楽器で必要なオイルをご紹介していきます。
オイルはなぜ必要?
オイルは、金管楽器を演奏するうえで必要になるアイテムです。
オイルをさすことで、ピストンなどの動きをスムーズにできます。
楽器によって必要になるオイルの種類が異なり、間違ったオイルを使用すると動きを悪くしてしまう原因となりますのでご注意ください!
トランペット等のピストン楽器
ピストン楽器にはバルブオイルを使用します。
新品の楽器やたくさん使い込んだ楽器、楽器の大きさなどで使用するオイルを変える必要がありますのでご注意ください。
粘度の違いと使い分け
粘度が低いオイルは水っぽくサラサラとしています。蒸発して乾くまでが早い為、新品の楽器のようにピストンを押して触れる面が削れていない楽器や、小型楽器に向いている傾向があります。
粘度が高いオイルはとろみがあります。蒸発しにくい為、毎日長時間練習をしてピストンを押して触れる面が削れてきている楽器や大型楽器に向いている傾向があります。
粘度が高い方が長持ちするような印象になりますが、粘度の高いオイルを新品の楽器に点すとピストンの動きが悪くなってしまいます。
自分が使っている楽器はどうか、確認をしてからバルブオイルを選びましょう!
YAMAHA 上から粘度が低い順で記載
スーパーライト | 主に小型ピストン楽器に使用 |
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ライト | 主に小型ピストン楽器に使用 |
レギュラー | 定番!楽器の大きさ問わず使用可能 |
ヴィンテージ | 主に中~大型ピストン楽器に使用 |
その他メーカーごとの特徴
Bach | 粘度はやや高めでトランペットに最適 |
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ULTRA PURE | 無色無臭!楽器の大きさ問わず使用可能 |
Hetman | 3種類展開されていて、YAMAHAのライト・レギュラー・ヴィンテージと似ている。Bachの楽器と相性◎ |
ALCASS | 粘度は低めで無臭。ピストン以外にスライドや木管楽器のキィオイルとしても使用可能 |
LA Tromba | T1は粘度が最も高く、T2はT1よりも粘度が低い |
迷ったら定番のYAMAHAのレギュラーがおすすめです。
オイルの独特な香りが苦手に感じる方は、ULTRA PUREやALCASSのオイルがおすすめです♪
オイルのさし方
オイルは、演奏前には必ず点しましょう。演奏後は、しばらく吹く予定がない場合にさしておくと良いです。
ピストンを抜いて、一番太くなっているところ(穴が開いているところ)に2,3滴たらします。
ピストンを戻したら何回かピストンを押して馴染ませませたら完了です!
たらしすぎに注意しましょう。
ホルン等のロータリー楽器
ロータリー楽器とは、ピストンではなくレバーが付いているタイプの楽器です。トランペットやチューバ等でもたまに見かけますね。
ロータリー楽器には、ローターオイルとロータースピンドルオイルとレバーオイルの3種類を使用します。
ローターオイルはどこに使うの?
各抜差管を抜いて中に見えるロータリーに点します。
オイルを点すときに、抜差管の穴が真上を向くように本体をまっすぐ持ち、側面にオイルが付かないようにロータリーに2,3滴たらしたらレバーを動かして馴染ませるのですが、この側面にオイルがつかないようにするのが思ったよりも難しく…。
そんな時の便利アイテムが、こちら!
このオイル用ノズルが優秀なんです!ぜひみなさまに使ってほしいおすすめアイテムです。
ローターオイル メーカーでの違い
どちらもロータリー内部を保護し、錆止めとしても効果も期待できます。
バルブオイルほど粘度の違いはないので、気になったメーカーで購入してみるのも良いかもしれませんね♪
ロータースピンドルオイルはどこに使うの?
ロータリーの軸の部分に使用します。
じゃあ軸ってどこ?と思いますよね。実はローターオイルよりも楽に点せるところにあります。
ロータリーがある部分にキャップがついていますので、そのキャップを外していただくと見える中心の部分がロータリーの軸です!(中心だけ盛り上がっていることを確認して頂けると思います。そこです!)
そこに、ロータースピンドルオイルを2,3滴たらし、レバーを動かして馴染ませます。
もしオイルがはみ出てしまった場合は、ガーゼ等で拭き取りましょう。
レバーオイルはどこに使うの?
レバーとバネの隙間に使用します。
オイルは1滴だけたらして、レバーを動かして馴染ませます。
もしオイルがはみ出てしまった場合は、ガーゼ等で拭き取りましょう。
オイルをさす頻度
ローターオイルは、演奏前に必ず点しましょう。
ロータースピンドルオイルは、1~2週間に1回、レバーオイルは月に1回を目安に点しましょう。
主にトロンボーン!スライドがある楽器
トロンボーンのスライドには、スライドオイル又はスライドクリームを使用します。
オイルとクリームの違い
どちらもメリット・デメリットがあるので、特にどちらがいいとは言い難い所ではあります。
自分の使いやすい方を選んで頂ければなと思います♪
オイルのメリット | ・手を汚さず簡単につけることが出来る ・演奏中気になった際でもつけることが出来る ・馴染みが良い |
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オイルのデメリット | ・乾きやすく長時間の演奏に向いていない |
クリームのメリット | ・持ちが良い ・1回の使用量が少なくコストパフォーマンスに優れている ・気密性をより保つ |
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クリームのデメリット | ・手が汚れる ・演奏後の掃除が大変 |
使い方
スライド内側の少し太くなっている部分に塗り、霧吹きで水を少しかけ、スライドを組み立てて何度か動かして馴染ませます。
クリームはお米2粒程度を指に出し薄く均一に伸ばして使用し、演奏後はスライド外側の中までしっかりと掃除をしましょう。クリームが残っていると、クリームが固まってしまいスライドの動きが悪くなる原因となります。
次回「金管その他必要なもの編」!
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