ピアノレッスンレポート「基礎からしっかり=片手からじっくり?」

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2024年01月29日

こんにちは!ピアノインストラクターの村上です。 こちらでは会員様から頂いたご質問や楽曲分析を掲載しています。 今回は「基礎からしっかり=片手からじっくり?」です! CONTENTS「基礎からしっかり=片手だけで2年くらい?」おわりに執筆者:村上友巴(当店ピアノインストラクター)「基礎からしっかり=片 […]

こんにちは!ピアノインストラクターの村上です。

こちらでは会員様から頂いたご質問や楽曲分析を掲載しています。

今回は「基礎からしっかり=片手からじっくり?」です!

「基礎からしっかり=片手だけで2年くらい?」

ピアノは88鍵盤ある楽器です。指で鍵盤を押さえて弾く事はもちろんですが、いきなり両手で弾かされるのはなぜでしょう?

ピアノは10本の指で10音を鳴らせる楽器

ピアノはもちろん片手ずつでも演奏可能な楽器です。右手が左手を補って演奏する場合もあります。
しかし、ピアノは片手で1音音を出すのではなく、5本の指で5音、もしくはそれ以上出せる楽器です。
両手では同時に10音以上出せる楽器なので、片手だけで弾くだけではもったいない、とこういう訳です。

サックやフルート等の管楽器は両手を使ってで1音出すのがやっとです。
でもピアノは音楽の3要素を10本の指で全て表現できる楽器です。
音楽の構造を理解しながら演奏していきましょう。

音楽の3要素ってなに?

すべての音楽は「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の3つの要素が重なって音楽が構成されています。
ピアノの楽譜は基本これを全ておさえている楽譜になっています。
片手ずつ弾く練習というのは、このグループ分けを確認するという事も含まれています。

片手の習熟度が上がれば両手は簡単?

片手の習熟度が上がれば両手で弾くのは簡単かと聞かれれば、決してそういう訳ではありません。
片手で練習している時、練習していない方の手は力が抜けてぼーっとしていますよね。
両手になると両方で弾くべき音を狙わないといけませんので、片手ずつで弾くより忙しさ2倍です。笑
両手には両手の身体の動かし方、手首の動かし方がありますので、両手は両手で練習して下さいね。

片手のレベルが上がっても両手のレベルは上がらないので、
可能であれば片手も両手もスキルを同時にアップさせていけると良いですね。

両手は動く自信がないから最初は片手から始めたい

もちろん、両手用に作られた曲も最初は片手ずつ始めます。一通り片手で弾いてから徐々に両手にしていきます。
一曲いきなり両手だと集中力が続かなかったり、音楽の全体像が分からないまま進んでしまう事になるので、
かえってストレスです。
まずは片手ずつ、そして弾けそうであれば両手に2小節ずつで構いませんので、進めてみて下さい。

また楽譜の中でも右手だけで弾ける楽譜集というのもまた発売されています。
両手に苦手意識を持たれている方でも気軽に初めていただけます。
こういった曲から進めていくのも楽しいと思いますので、ご希望であれば仰ってください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?両手に対して不安を感じていらっしゃる方もおられると思いますが、指を動かしていたら次第に両手で弾く事も慣れていきます。深くあまり考え込まずに勢いで乗り切ってしまいましょう。

執筆者:村上友巴(当店ピアノインストラクター)

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