E&S DJR400FX、DJR200、ECLER WARM2 、ARS MODEL9100BWロータリーミキサー試聴レビュー

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2022年05月09日

E&SのDJR400FX、DJR200、ECLER WARM2、ARS MODEL9100BWをじっくり比べれるコーナーを作成したので試聴報告! 今後どんどんロータリーミキサーを増やしていきたいと思います!(増えたらこちらでご紹介しますね) CONTENTS商品情報やっぱりすごかったDJR400FX […]

E&SのDJR400FX、DJR200、ECLER WARM2、ARS MODEL9100BWをじっくり比べれるコーナーを作成したので試聴報告!

今後どんどんロータリーミキサーを増やしていきたいと思います!(増えたらこちらでご紹介しますね)

商品情報

価格が全然違う機種になるので、まずは商品情報から
(個人的見解も商品情報に追記しました)

4CHロータリーミキサーAlpha Recording System MODEL9100BW

4CHロータリーミキサーAlpha Recording System MODEL9100BW

4CHロータリーミキサー・センドリターンあり、サイドウッドパネル付き
VUメーター搭載。

かなりクリアで抜けのよい音質です。
E&Sの低音が柔らかい包まれる感じに対し、ARSは心臓に突き刺さる抜けのよい低音でした。特に違いを感じたのが高音の抜け感。音が凄くハッキリ見えます。つまみ等の感覚も一番ずっしり来ます。

¥447,000税込

2CHロータリーミキサーAlpha Recording System MODEL1100STD

2CHロータリーミキサーAlpha Recording System MODEL1100STD

4CHロータリーミキサー・センドリターンあり、サイドウッドパネル無しモデル

かなりクリアで抜けのよい音質です。
E&Sの低音が柔らかい包まれる感じに対し、ARSは心臓に突き刺さる抜けのよい低音でした。特に違いを感じたのが高音の抜け感。音が凄くハッキリ見えます。つまみ等の感覚も一番ずっしり来ます。

¥312,000税込

4CHロータリーミキサーE&S DJR400FX

4CHロータリーミキサーE&S DJR400FX

4CHロータリーミキサー・センドリターンあり。
サイドウッドパネル付き、CUE・LED/CUE・MIX付モデル
(以前は商品画像のCUE・LED/CUE・MIX無しでした。)

太い!やわらかい!豊か!って音です。低音気持ち良いです!
DJR200と比べるとよりふくよかな低音が心地よく感じました。アイソレーターを使って音を作るときに上げても下げてもクセのない落ち着いたサウンドを出してくれます。低音を上げた時のふくよかな暖かい音が最高に気持ち良いです。
出力にXLR出力搭載。XLRで出した時の音が特に心地よいです。PHONEで出すとDJR200の音に近くなる気がします。

¥489,610税込

2CHロータリーミキサーE&S DJR200

2CHロータリーミキサーE&S DJR200

2CHロータリーミキサー・センドリターンあり。
出力はRCAかPHONE。

DJR400FXと比べると少し音が固めの印象でした。低音のふくよかさはやっぱりDJR400FXが気持ちよく出ました。ただ、ジャンルによってはDJR200のタイトな感じが合うものもあるのかな?という印象。

¥298,980税込

2CHロータリーミキサーECLER WARM2

2CHロータリーミキサーECLER WARM2

センドリターンあり、各CHに3バンドEQ搭載
E&Sの落ち着いた音と比較するとエネルギッシュなイメージの中高域。
暖かくクリスタルクリアな音質も実現。

ISOLATORやボリュームが手前にあり、EQが3バンドで縦に並んでいるので操作性が抜群です!
ロータリーミキサーの入門機に最適な機種ではないでしょうか?

¥124,300税込

4CHロータリーミキサーECLER WARM4

4CHロータリーミキサーECLER WARM4

WARM2の4chバージョン
ISOLATORのON/OFFスイッチ付き
「アナログ・サブハーモニック・シンセサイザー」機能搭載

¥267,900税込

このように
DJR400FX:約50万円
DJR200:約30万円
WARM2:約10万円
と、価格が全然違いますので、これを横並びに比較するのは違うと思います。当然私はDJR400FXが気に入りました。
この3機種の違いをご紹介します。

やっぱりすごかったDJR400FX

私はバトル系のDJなので、主にクロスフェーダーを使うんですが、バトル系のミキサーはクロスフェーダーが使いやすく周りにつまみ等が無いように配置されています。ロータリーミキサーにはクロスフェーダーが無いものが多いですよね。

では、ロータリーミキサーはどこを使うのか?


ISOLATORとボリュームです。

ISOLATORをいじるのが面白い!

DJR400FXを始めて触ったときにISOLATORをいじってびっくりしました。LOWを上げるとふくよかな低音が気持ちよくなってくれて、カットしてもクリアに自然な感じで音が減ります。HIGHを上げるとハイハットなどの音がちょうどよく耳に入ってきます。MIDも耳障りじゃなくいじれます。

おぉ!これがロータリーミキサーの音か!とびっくりしました。

XLR(キャノン)出力の音がオススメ!

DJR200との違いの1つがXLR出力です。XLRで出力したときとRCAで出力したときの音が違いました。RCAの出力はタイトな感じで、DJR200の音に近くなる気がします。XLRの方がふくよかな音が出るようです。

その他、今回より追加された機能

CUEのLEDと、CUEMIXが標準搭載になりました。

2CHでシンプルなDJR200

DJR400FXの2CHバージョンです。
CUE LED、CUE/MIX標準搭載。

RCAかPHONE出力のみ

DJR200にはXLRの出力が搭載されておらず、PHONEかRCAの出力となっております。
DJR400FXより抜けのよいタイトな音の印象です。DJR400FXをRCAで繋ぐと音がDJR200に近く感じました。
PHONEはTRS(バランス)に対応しているようですが、バランスで接続していないのでもしかしたらバランスで繋ぐと音が変わる可能性もあります。

ロータリーミキサー入門機に最適なECLER WARM2

ECLERとは?

ECLERと言えばDJブームの2001年ごろに国内に入ってきて、音質の良さで一気に人気に火が付いたスペインのブランド。
HAKシリーズやNUOシリーズ、SMACシリーズ等が人気でしたが、プロオーディオの方にシフトしていき、DJシーンであまり見ないブランドになって来ていたので、知らない方も多いかもしれません。

その音質に定評のあったECLERがNUO2.0をベースにしたロータリーミキサーWARM2でDJシーンに戻ってきた!という事で昔のECLERの音を知っている方々が反応しているわけです。

操作性抜群なつまみの配置が最高

ロータリーミキサーでよく使うであろう、ボリュームとISOLATORが手前に設置してあることで、操作性がかなり良いのが特徴です!そして、おなじみの縦に3つ並んだ3バンドEQ。ロータリーミキサー初心者でもとっつきやすい配置がうれしいですね!
VestaxのPMC06Proみたいな横幅の狭いデザインも◎。

内部DIPスイッチで+12dB?(出荷時は0db)

実は、少し押し出しが弱い気がしていたんですが、取説を見てみると、ミキサー内部のDIPスイッチで出力を0db→12dbに変更ができるらしい。
今回はお借りしているサンプル機だったので、こちらは試しませんでしたが、DIPスイッチで12dbに変更すると確実に押し出しが強くなって音が変わる気がします。こちらは発売後に再度検証します。

DIPスイッチを切り替えてみた記事へのリンク

この記事を書いた人

DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJに憧れる。その後すぐにDJバトルを企画し、10年以上定期的に草DJバトルをプロデュース。機器のチューンナップや修理が趣味。

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