【音大生活ってどんな感じ?授業編】「カジラジオ」vol.20~ピアノインストラクター・梶通信~

錦糸町マルイクラシック店

錦糸町マルイクラシック店店舗記事一覧

2022年09月23日

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。最近涼しくなってきましたね。私はこのくらいの気温が過ごしやすくて好きです。ちなみに一番好きな季節は冬と春の境目、2~3月です。春らしくなると同時に、やっと1年が終わった感じがするからです🌸 「カジラジオ」は第20号を迎えました!目出度い🌼 CONTENT […]

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。


最近涼しくなってきましたね。私はこのくらいの気温が過ごしやすくて好きです。
ちなみに一番好きな季節は冬と春の境目、2~3月です。
春らしくなると同時に、やっと1年が終わった感じがするからです🌸

「カジラジオ」は第20号を迎えました!目出度い🌼

音大生活について!

本日の内容は、「音大の授業について」です。
音大ではどんな形で授業をやっているのか?授業中に楽器を演奏するのか?etcなどと、音大の授業は想像もつかないというお声をよく頂いております。

私は音大のピアノ専攻、音大大学院の音楽教育専攻(ソルフェージュ研究領域)に通っていました。
よく「音大生活」ってどんな感じですか?と質問を頂くので、それについて書かせていただこうと思います。

あくまで私が通っていた大学の経験談になるのですが、私は音大の授業は大きく3つに分けられるんじゃないかな?と思いました。

①座学系 ②実習系 ③レッスン の3つです。
1つ1つご説明したいと思います。

①座学系

音大の授業は一般大学の授業と変わらず座学が圧倒的に多かったと思います。

主な授業は、まず1・2年次の必修である西洋音楽史。
他にもピアノ音楽史・管弦楽史・オペラ史・日本音楽史などもっと細分化された音楽史を学んだりしました。

それ以外に私の印象に残っているのが、音楽美学・楽譜学(楽譜の種類について学ぶ)・ポピュラー音楽史・音楽療法・楽曲分析(アナリーゼ)の授業です。色々ありますね。

あと、私は教職を取っていたので音楽科指導法の授業もありました。
加えて、日本史や心理学・哲学など一般教養の授業もあります。
これらの授業は一般大と同じように、期末のテストによって点数が着きます。

②実習系

実習系の授業は、実技と座学を足して2で割った感じです。

例えば、ピアノ初見法・伴奏法などの授業が挙げられます。
ピアノ初見法の授業だと、20人くらいのクラスで楽譜が全員分配られ、先生に指名された学生だけが教室のピアノで初見演奏します
(※音大ではほぼ100%の教室にグランドピアノが設置されています)。

伴奏法の授業は、授業前に予め次回用いる楽譜が配られ、1週間練習します。授業当日は助手の声楽や管弦楽器の先生が来ていて、指名された学生が伴奏を行います。

そう、指名された学生以外は基本的に見ているだけです。見ているだけなのですが、他の人のレッスンを見学するのも非常に勉強になります。

他はソルフェージュの授業ですね。15~20人のクラスで歌を歌ったりリズム打ちを行ったり、楽曲分析、聴音、など色々なことをします。色々な楽器を専攻する学生が集まるので、授業内でアンサンブルを行うこともありました。

③レッスン

音大の授業(?)として、一番特殊なものがレッスンです。

学生はたいていの場合、自分の専攻楽器のレッスンを週1回必修で受けなければなりません。授業のない空きコマかつ、実技の先生の空き時間によってレッスン時間を決定します。

学生によっては、副科として別の楽器のレッスンを更に受けたり、同じ楽器を2人の教授に習ったりすることもあります。
私も副科で声楽やヴィオラ、作曲のレッスンを受けていた時期があったので、多い時は週に2回レッスンを受けていました。


ちなみに私は大学院生時代は音楽教育専攻だったため、ピアノレッスンは2週間に1回1時間でした。
これらのレッスンは学年末に実技試験があり、その試験で点数が付きます。
私の大学での話ですが、実技試験で単位を落とすことはあまりなかったように思います。

ただ実技試験の結果によって学内の演奏会に出られたり、より成績優秀者が集まるコースに移籍できたりしたので、実技試験は結構なプレッシャーでした…。

また、管弦楽系の専攻の学生だとオーケストラや吹奏楽の授業があったりしますが、こちらは詳しくわからないのでお近くのインストラクターまで😅

ちなみに卒論は?

実技系の専攻だと、卒論は基本的にありません(ある大学もあるかもしれません)。
卒業試験が卒論の代わりになります。ただ、「音楽学ゼミ」というゼミが存在していて、任意で卒論を書くこともできます。
音楽教育系の専攻だと卒論が必修になっていました。

実は一般大とそこまで変わらないかも?

このように、レッスンと若干の実習系授業があるだけで、座学の割合がかなり多いです。
レッスンがあること以外、一般大学の授業とそこまで雰囲気は変わらないかもしれませんね。

ただその「レッスン」が曲者でして、プレッシャーが高いので空きコマはだいたい学内の練習室でずっと練習していました(笑)
(大学内には、グランドピアノかアップライトピアノのある練習室が30室くらいあります!)

それではまたの更新をお楽しみに!
ピアノインストラクター梶🙋

前回記事

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。