【ピアノが無くてもできる練習法その1 楽譜を読む!】「カジラジオ」vol. 19~ピアノインストラクター・梶通信~

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2022年09月16日

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。最近は湿度が低くなって、カラッと秋らしく過ごしやすい日々になってきましたね!今回のシマブロ…ではなくブログ「カジラジオ」では、「ピアノが無くてもできる練習法」の1つをご紹介していきます。私が学生時代から通学中の電車で行っていたりした方法です。お家にピアノ […]

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。
最近は湿度が低くなって、カラッと秋らしく過ごしやすい日々になってきましたね!

今回のシマブロ…ではなくブログ「カジラジオ」では、「ピアノが無くてもできる練習法」の1つをご紹介していきます。
私が学生時代から通学中の電車で行っていたりした方法です。
お家にピアノが無い方、深夜練習したいな…と思った方にもお役立ちすると思いますよ!

お辞儀

私が一番ピアノの無い状況で行っていた練習法は…

楽譜をひたすら読む!

ことです。

クラシック系を演奏する方は特に楽譜をいつも読んでいらっしゃると思いますが、
本当に100%読めているのでしょうか???という問いを唐突に投げてみます。

速度や表現の指示、強弱、拍子、リズム、スラー、作曲した年、作編曲者、巻末の演奏アドバイス(見落としがち)…
細かく見ると、「楽譜ってこんなに情報量が多かったのか」と気が付きます。
「このスラーってこんなに長かったかな」「このフォルテって、どこからどこまで続くフォルテなんだろう」と思ったり。
一度改めて楽譜をじっくり見てみると、新たな発見があり、新しい解釈が生まれたり、演奏に役立ちます。

少し哲学的ですが、そもそも「楽譜を読む」ってなんでしょう?


私も学生の頃、先生から「とにかく楽譜をよーく読んでいなさい」と教えられていました。
当時の私は、正直意味があまりわかっていなかったので、水族館の水槽でも見るようにひたすら楽譜をぼーっと眺めていたのですが、それでも音の間違いや見つけられなかった強弱の存在に気が付くものです。

今は、「楽譜をよく読む」とは、「楽譜を見て、どんな音楽を演奏するのか想像する」ということなのだと考えています。
楽譜を細かく読んで、そこから理想の演奏を想像できれば、いつかそれが実現できるようになるのではないでしょうか!

楽譜を読んで役立つこと

ちなみに、音楽を頭の中で想像できる能力を「内的聴感(ないてきちょうかん)」「内的聴覚」と呼びます。
この内的聴感があると、


・聴いた音楽を頭の中で再生できる→曲をすぐ覚えられる
・楽譜を読んで音楽を想像できる→楽譜を読むのが早くなる
・音楽を頭で再現することで、音楽の細かい表現などについてより深く考えられる

など、良いことが沢山あります!
このように、初心者上級者関係なく、音楽をやる上ですごく大切な能力です。
内的聴感を一番鍛える方法は、私は楽譜を読んで音楽を想像することだと思います。
ベートーヴェンは晩年耳が聴こえなくなりましたが、それでも作曲ができていたのはものすごい内的聴感を持っていたからだとか。

ぜひ、今演奏している曲の楽譜を改めて読んでみてください。
ピアノ無しでもできる練習法はもっと沢山ありますので、順次ご紹介していきますね!



ピアノインストラクター梶

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