「ミスタッチは悪?」【カジラジオ】vol.13~ピアノインストラクター・梶通信~
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2022年06月24日
- カテゴリ音楽教室
- タグピアノ・キーボード講師・インストラクター
皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。
暑いですね!熱中症にはお気を付けください。
私は最近、お店の雰囲気を涼しくするため、意識的にブルー系の服をよく着ています。
↓この写真はたまたまオレンジなだけです。
7月17日 16時~17時に、鍵盤ハーモニカアンサンブル会を行う運びとなりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
お家に鍵盤ハーモニカがあって、楽器を吹いてストレス発散したい方、アンサンブルで一体感を味わいたい方、ただ時間が空いているだけの方、お問い合わせお待ちしております。
ミスタッチは悪?
今日のテーマは「ミスタッチ」です。
今思ったのですが、ピアノでは「ミスタッチ」という言葉を一番使いますが、他の楽器だとどうなのでしょうか。
本番やレッスンで思わぬミスタッチをしてしまい、ショックを受けたことのある方も多いと思います。
確かにミスタッチがあると、音楽の流れが一瞬止まったり、メロディが崩れたように感じたりするかもしれません。
しかし、ミスタッチは本当に悪いモノなのでしょうか???
私の好きなピアニストで、スヴァトスラフ・リヒテルという方がいます。
20世紀に活躍した方ですが、今も多くの音源が残っています。
このリヒテルの音源ですが、モノによっては
「え?」となるくらいミスタッチだらけです。
特に、ブラームス「ピアノソナタ第1番」のとある音源は、出だしの和音から派手に滅茶苦茶なのでびっくりします。
ですが、私はそんなことは気にせずにリヒテルの音源を聴き続けています。
なぜなら、情熱 passionを感じるからです。
……と書くとまたふざけているようですが、ミスタッチだらけであることなんて気にならなくなるくらい
音色が美しいのと、メロディの1つ1つに強いメッセージ性を感じられます。
むしろミスタッチが多いからこそ、演奏が強く何か訴えるように感じるのではないかとすら思います。
そんなリヒテルの演奏を聴くと、「ミスタッチを恐れるより、自分の表現したいことを伝えられるような演奏を目指そう」と
前向きな気持ちになれます。
実際私の経験から言っても、ミスタッチは聴いている側からすると、演奏した本人ほど気にならないことがほとんどです。
自転車を何度も転びながら漕げるようにになるのと同じで、ミスは、演奏が上達する過程で必要なものだと思います。
トライアンドエラーを繰り返しながら楽しく練習したいなと思う今日この頃です。
それではまた次回!
島村楽器丸井錦糸町クラシック店 梶
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