「本番前のオススメ対策」【カジラジオ】vol.10~ピアノインストラクター・梶通信

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2022年05月27日

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。 「カジラジオ」もとうとう第10回を迎えました!いつも読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!5~6月は意外と発表会シーズンなのですよね。丸井錦糸町店のピアノ・フルートサロンでも、6月12日に発表会を迎えています。緊張していらっしゃる会員様 […]

皆様こんにちは、ピアノインストラクター梶です。

「カジラジオ」もとうとう第10回を迎えました!
いつも読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!


5~6月は意外と発表会シーズンなのですよね。
丸井錦糸町店のピアノ・フルートサロンでも、6月12日に発表会を迎えています。
緊張していらっしゃる会員様も多いのではないでしょうか。


本日のシマブロでは、私が本番2週間~1ヶ月ほど前に行っているオススメ本番対策をご紹介します。

(本日の記事は、例によって以前シマブロで更新した記事を編集・加筆した上での再掲です。)

インストラクター梶のオススメ本番対策

私が本番前に一番オススメしたい本番対策は、

自分の演奏で、お客さんに何を伝えたいのか考えること

です。

本番前となると、「もうすぐ1ヶ月だ…!」と焦ってしまう人もいるのではないでしょうか。
そうなると、ミスがないように演奏しなきゃ…まだ譜読みが終わってない…など、「演奏する楽しさ」から気づいたら遠ざかった、
修行みたいな練習ばかりになってしまうこともあるかもしれません。

私もそうです。

そうなると、実はなおさら演奏に余裕がなくなる傾向があるのです。

パニックになることもあります

そんな焦った時こそ、

「私はどうしてこの曲を選んだんだろう?」

「私はこの曲をどう演奏したいんだろう?」

「私はこの曲のどんな魅力を人に伝えたいんだろう…」

と、演奏曲を決めた時のワクワクを思い出しながら練習することをお勧めします。
そうすると、少しでも本番に対してポジティブな気持ちで練習が出来るようになると思います。

音楽大学での卒業試験の思い出

ここで私自身の経験談になるのですが、私は大学4年の12月初旬にピアノの卒業試験を受けました。

その時に演奏したのが、スクリャービン作曲のピアノソナタ5番という曲です。
すごく好きな曲で、私は1年くらいずっとこの曲を弾きたいと思っていました。

大学の実技試験って、1~3年では学校の教室で弾くのですが、卒業試験だけは大学のホールでドレスを着て弾きます。

これが死ぬほど緊張するのですが、、、、
私は1ヶ月前くらいは、「スクリャービンの生まれた国であるロシアを感じたら演奏が変わるかも」と思い、
ロシア料理を食べたり、ロシアの絵が展示されている美術館に行ってみたりしていました。

また、大学3年次にはとある演奏会でドビュッシー作曲「水の反映」を演奏したのですが、
演奏会前日は弾けないところがありつつも、焦って練習するのを止めて
近所の公園に行ってひたすら池に木々が映っている様子をボケっと眺めていました。

こんな風に曲の空気感を感じ取り、
自分がどのように曲を表現したいのか、音楽の持つ世界観をつかみ取ろうとしていました。


その結果、「弾けない……どうしよう……」といった焦りよりも、「自分がこの素敵な曲を舞台で演奏できるんだ!」と
ポジティブな方向に心が向いていきました。



そうなると、一周回って「ちゃんと弾けなくてもいいや」とすら思ったりしてきます(?)
曲の魅力を感じ取って表現したいという気持ちが大きくなれば、細かいミスは気にならなくなります。
(もちろん、聴いている側にも!)



卒業試験当日は本当に緊張しましたし本当にミスだらけでしたが、しっかりと自分の音楽を表現できたと思っているので後悔はありません。

皆様が本番を楽しめますように

これも実体験なのですが、本番に対してポジティブなイメージを持っていると、本番は成功します。
皆様にも、本番前だからこそあまり根詰めず、リラックスして練習してくださいね。

(私も講師演奏を頑張ります…………)

丸井錦糸町店 梶😄

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