2024年1月27日に錦糸町パルコ店で開催されたギターセットアッパー、志村昭三氏によるセットアップセミナーのレポートを公開いたします。
セットアッパー志村昭三氏について
こちらの記事をご覧ください。
志村昭三氏セットアップ済みのProvidence製品
現在販売中のProvidence製品はコチラをご覧ください(デジマートリンク)
イベントレポート
まずはセットアッパーという職業に至るまでの流れを口頭でご説明頂きました。志村氏のお師匠様はなんと「信州の名工」被表彰者のあのお方とのこと・・・。その繋がりもあり、今でも信州のギタービルダーの方々との繋がりが深いようです。
次に志村氏が常に使用している工具類などの細かな説明が行われました。日本では手に入らないものや、どうしても適した工具が無い場合、自作して間に合わせるとのこと。職人さんがDIYで仕事道具を賄うのってなんかカッコいいですよね。
そしていよいよセットアップです。今回は店頭に展示しておりましたJimmy Wallaceをセットアップの被験者としました。
セットアップする前に一度参加者の方に一度現状の状態を確認して頂いている様子。
ちなみに志村氏はJimmy Wallaceとの最初の出会いはピックアップだったそうです。「ビンテージのものと仕様が肉薄していて、音が良いんだよね。今回ギターを初めて触りますがいい材選定してますね^^」とお墨付きをいただきました。嬉しい限りです。
チェックが終わったら弦を外し、ネックを外し、まずはアッセンブリの確認をしていました。ここのパーツを見ることでギターがどのような意図をもって製作されたかが読み取れるそうです。そうした意図を読み取ることが結構重要とのこと。
セットアップはギターの特性を踏まえたうえでその特性を最大限に引き出すことが目的の一つとのことで、パーツ類のグレードアップや換装などは音の変化に繋がるので極力行わないとおしゃっていました。本体を改造、改良して行うわけではないんですね。あくまでも素のポテンシャル勝負。セットアップとモディファイの大きな違いと言ってもいいかもしれません。
チェックが終了したところでセットアップを施していきます。
ここからは参加者の皆さんも釘付けで志村氏の作業を見守ります。
参加者の方にの質問に答えつつ、作業を進める図
そしてすべてのセットアップが完了しました。
ここで再度参加者の方にチェックをしていただいたところで印象的だったコメントを残します。
「セットアップ前と後で本当に別物のギターみたい。」
「ここまで極端なセットアップなのに出音に問題がないのは何故なんだろう。」
「セットアップの一部始終を見ていたけど何が行われているのかわからなかった。けど変わってる。」
終わりに
「セットアップ」・・・言葉で聞くより実際に体験した参加者の方が今回のセミナーは強烈に印象に残ったのではないでしょうか。
そしてこれらのセットアップの技がふんだんに盛り込まれている楽器がProvidenceの楽器なのです。
是非お試しあれ。
かなり大きな反響がありましたのでまたどこかでセミナー開催を企てております。どうぞお楽しみに!
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
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