【管楽器】マウスピースの選び方~金管楽器編~

イオンモール伊丹昆陽店

イオンモール伊丹昆陽店店舗記事一覧

2024年01月09日

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?自分に合ったマウスピースに変えることで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼この機会に自分に合った1本を選んでみませんか? CO […]

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。
何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?
自分に合ったマウスピースに変えることで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼
この機会に自分に合った1本を選んでみませんか?

管楽器アドバイザー紹介

島村楽器 イオンモール伊丹昆陽店で管楽器アドバイザーを務めます、西本です♪

名前西本
担当楽器管楽器
弦楽器
管弦アクセサリー
社内専門資格管楽器アドバイザー
自己紹介お酒とクロミちゃんが大好きなサックス奏者です♪
中学生の吹奏楽部でテナーサックスと出会い、現在は趣味で演奏しております。
YAMAHAの「YTS-875EX」を愛用中…
皆様の音楽生活を精一杯サポートさせて頂きますので、
本体は勿論、お手入れアクセサリーのご相談までお気軽にお声がけくださいませ!

各部名称

・カップ
くぼみが深い:大音量になっても割れずに安定する
くぼみが浅い:コントロールが容易になり高音域の演奏が楽。

・リム
広い:疲れにくくなるが、表現力に制限が生まれる。
狭い:演奏の自由度が上がるが、コントロールが難しくなる。

カップとリムの違いによる影響

金管楽器は唇の振動を管に伝え発音するため、カップやリムでどのくらい唇に圧力をかけて振動を制限するかで音色や演奏性が異なります。

深いカップ&狭いリム
メリットデメリット
大音量と大迫力を豊かに表現するのに有効。
唇にかかる圧が少なく自由に動かせることで振動を大きくすることができる。高音域や小さな音はそこから振動を細かくコントロールすることで演奏可能になるため、幅広い表現力を持つことができる。
安定した演奏を行うため・幅広い表現をコントロールするにはある程度の熟練度が必要。
浅いカップ&広いリム
メリットデメリット
ハイトーンを出しやすく、耐久性に優れる。
唇にかける圧が高くなるため、動かせる幅が狭く振動がタイトになる。
音が鋭くなり表現の幅が狭まる。大きな振動でふくよかな音色を出すのが難しい。
口の形による違い
唇が薄めの方唇が厚めの方
『深いカップ&狭いリム』だと疲れやすい場合も。『浅いカップ&広いリム』だと唇が窮屈に感じる場合も。
リムの形状の違い
角張ったリム形状丸みを帯びたリム形状
金属的ではっきりした音色と正確な演奏性。ふくよかな音色だが、安定性に欠けるため少しコントロールが難しい。

仕上げメッキによる違い

マウスピースの素材は真鍮であることがほとんどですが、その表面に施すメッキによっても音色が異なります。

銀メッキ最もポピュラーで楽器本体にも銀メッキ仕上げのマウスピースが付属することが多い。
落ち着いた音色でオールラウンドに活躍できる。
グリップが強くアンブシュアがしっかり安定する。
金メッキ24K。
輝かしい輪郭のはっきりした音色。
口あたりも良くリップスラーがしやすい反面、滑りやすくもある。
ピンクゴールドメッキ18金+銅25%の合金。金に柔らかさが加わり音色がより華やかに。
グリーンゴールドメッキ18金+銀25%の合金。金より若干ダークで落ち着いた音色に。
プラチナメッキなめらかで柔らかな印象。酸化せず変色が起きない点も魅力。

型名の見方

金管マウスピースのモデル名は、数字とアルファベットの組み合わせでカップやリム等のサイズがわかるよう命名されていることが多くあります。
ここでは代表的なメーカー「YAMAHA」と「Bach」の型名について解説します。

YAMAHA トランペット

例)TR-14A4a

14A4a
リム内径カップの深さリムの丸さバックボアの深さ
数字が大きいほどリム内径が大きくなる。A(浅い)~C(標準)~F(非常に深い)1(丸い)~3(標準)~5(フラット)a(細い)~c(標準)~e(太い)
※型によっては記載のない物もあり

YAMAHA トロンボーン

例)SL-51C4S

51C4s
リム内径カップの深さリムの丸さシャンクのタイプ
数字が大きいほどリム内径が大きくなる。A(浅い)~C(標準)~F(非常に深い)1(丸い)~3(標準)~5(フラット)S=細管 L=太管

Bach

例)14A

14A
リム内径カップの深さ
数字が大きいほどリム内径が小さくなる。
標準的サイズは7。
1~20のサイズ展開。
A(深い)~C(標準)~F(浅い)

マウスピース選びの注意点

マウスピースは同じ楽器であれば本体のメーカーを問わず取り付けが可能ですが、一部注意が必要な楽器があります。
心配な場合は店頭スタッフまでお気軽にご相談ください♪

トロンボーン/ユーフォニアム

トロンボーンとユーフォニアムは同じマウスピースを使用します。
ただし、それぞれの楽器でシャンクの太さに太管細管があり、 互換性がありません のでご注意ください。

細管太管
テナートロンボーンで多く採用されている。
息が鋭く入るためスピーディな音質になります。また、息が細くても演奏しやすいため初心者向きの楽器にも多く採用されている。
テナーバストロンボーンやバストロンボーン、ユーフォニアムで多く採用されている。
ダイレクトに息が入るため、ワフルで太い音が出しやすく、吹奏楽やオーケストラなどで活躍する。

フレンチホルン

フレンチホルンにはアメリカンシャンクヨーロピアンシャンクがあります。
ヤマハのようにマウスパイプが両方に対応しているメーカーもありますが、形が合わずにしっかり差し込みができない場合もあります。
代表的なホルンブランドでは、アレキサンダーがヨーロピアンシャンク、それ以外がアメリカンシャンクです。

コルネット

コルネットにはショートシャンクロングシャンクがあります。
基本はコルネット本体がショートコルネットの場合はショートシャンクロングコルネットの場合はロングシャンクです。
学校備品はショートコルネットであることがほとんどです。

お問い合わせ

ご試奏の際は、試奏室のご予約がおすすめです。
自分で選べるか不安…という方も、管楽器担当 西本がお手伝いいたします。お気軽にお問合せください!

店舗島村楽器
イオンモール伊丹昆陽店
電話番号072-787-8840
担当者西本

伊丹昆陽店 管楽器総合案内

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。