【管楽器】マウスピースの選び方~木管楽器編~

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2024年01月08日

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?自分に合ったマウスピースに変えることで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼この機会に自分に合った1本を選んでみませんか? CO […]

管楽器を演奏するうえで必要不可欠なマウスピース。
何となくで選んだり、付属品をそのまま使い続けている...という方も多いのではないでしょうか?
自分に合ったマウスピースに変えることで楽器が吹きやすくなったり、求めている音に近づいたりすることが出来ます‼
この機会に自分に合った1本を選んでみませんか?

管楽器アドバイザー紹介

島村楽器 イオンモール伊丹昆陽店で管楽器アドバイザーを務めます、西本です♪

名前西本
担当楽器管楽器
弦楽器
管弦アクセサリー
社内専門資格管楽器アドバイザー
自己紹介お酒とクロミちゃんが大好きなサックス奏者です♪
中学生の吹奏楽部でテナーサックスと出会い、現在は趣味で演奏しております。
YAMAHAの「YTS-875EX」を愛用中…
皆様の音楽生活を精一杯サポートさせて頂きますので、
本体は勿論、お手入れアクセサリーのご相談までお気軽にお声がけくださいませ!

各部名称

①ティップオープニング
開きが広い:豊かでパワフルな音が得られるが、鳴らすのに息の量が必要
開きが狭い:明るい響きで、音が鳴らしやすいため初心者の方におすすめ

②フェイシング
長い:柔軟性があり、豊かで丸みのある音色になるが、コントロールが難しくなる
短い:コントロールしやすくクリアで輪郭のはっきりした音色になるが、音に表情をつけにくくなる

③バッフル
厚い(ハイバッフル):華やかで軽い音色になり、ロックやフュージョン系の音楽を演奏する方におすすめ
薄い(ローバッフル):太く力強い音色になり、クラシックや吹奏楽を演奏する方におすすめ

④ティップレール
狭い:ニュアンスを付けやすく音の立ち上がりが速くなるが、コントロールが難しくなる
広い:音量を出しにくく、ニュアンスもつけづらくなるが、リードミスは起こりにくくなる

⑤サイドレール
広い:抵抗感が増し、柔らかめの音になる
狭い:明るい音色になり、高音が出しやすくなる

⑥ウィンドウ
大きい:息の抜けが良くなる
小さい:音質がまとまりやすくなる

材質による違い

●エボナイト製
エボナイトとは天然の生ゴムに硫黄を混ぜて焼き上げた素材で、プラスチック製に比べ消耗が少ないのが特長。
音質も柔らかく艶があるため様々なジャンルの音楽と相性が良く初心者からプロまで幅広く使われている。

●プラスチック製
アクリル製とフェノール製の2種類があり、明るく硬めの音。
非常に鳴らしやすいのでマウスピースの扱いに慣れていない初心者の方におすすめ。

●メタル(金属)製
サックスをソロ楽器として使用する方や、硬めでパワフルな音を求める方におすすめ。
ジャズやフュージョン、ファンク、ロック系の音楽と相性が良く、アンプを通す演奏やバンドのホーンセクションを組む方に好まれる。
吹奏感や音色は、使用される金属の種類や表面のメッキの種類によって微妙に変化する。

真鍮製ステンレス製銀製
レスポンスが良く明るめの音色音の立ち上がりが速く、輝かしい音色芯があり暗めの音色

マウスピースの選び方

ポイント1 ティップオープニング&フェイシング

ティップオープニング
初心者経験者
開きが狭いもの がおすすめ!
音の大きさや、表現幅は開きの広いマウスピースには劣りますが、 少ない息で効率よく吹ける ので、音が鳴りやすく 音程のコントロールがしやすい です。
開きが比較的広めなもの がおすすめ!
息の通りが良いので、多少噛んだり締め付けたりしてもカバーできるポテンシャルがあります。
フェイシング
初心者経験者
短いもの がおすすめ! 音のコントロールがしやすく 、音の立ち上がりがスッキリと明るくなります。長いもの がおすすめ!音のコントロールは難しくなりますが、 丸い深みのある音 が出やすく、音の表現幅も広がります。

ポイント2 自分の「ジャンル」「目指す音」がありますか?

ジャンル目指す音
「ジャンル」と言われても難しいですよね。大きく分けるとクラシック・ポップス・吹奏楽・JAZZのどれかに当てはまるのではないでしょうか。「クラシックを吹くなら絶対このマウスピース!」なんて決まりはありません。クラシック適したマウスピースで、JAZZを吹いたっていいのです。しかし、そのジャンルに適した「音」があります。憧れの「音」や好みの「音」は誰もが持っているものです。明るい音・まとまって柔らかい音、吹き手によって音色は変わりますが、目指す音が決まっていると選びやすいです。

ポイント3 実際に吹いて選定してみましょう

説明や細かい数字を見ても良く分からない…そんな方は実際に吹いてみましょう!実際に吹いてみることが、マウスピース選びで失敗しないコツです!
またマウスピースも1本1本個体差がある場合があります。(メーカーによってばらつきがあります。)
その際にチェックするポイント3つ!

息が素直に入るかタンギングがしやすいか音程のコントロールはしやすいか
音が気に入ったからと言って苦しければ元も子もありません。音の反応はマウスピースによって変わってきます。数種類のタンギングを全音域で行い、音のレスポンスをチェック。楽器の特性上、不安定な音程の音が存在します。音量を変えつつ、チューナーを見ながらコントロールしてみましょう。

ポイント4 色々な硬さのリードで試してみる

実はリードとマウスピースにも相性があります!

例)
ティップオープニングが広いマウスピース+硬いリード=苦しい・吹きづらい

ティップオープニングが狭いマウスピース+柔らかいリード=音が薄くなる・リードミスが増える

モデルごとで細かく数値が異なってくるマウスピースですが、マウスピースの開き具合などで抵抗感なども変わってきます。
マウスピース選びの際には、リードも色々変えてみながらお気に入りを見つけましょう!

正しい保管方法

マウスピースは主にエボナイトという素材が使われています。製造後の一定期間は、その成分のもつ特性から、銀メッキを変色させることがあります。

新しいマウスピースは、エボナイト素材の特性が残っている場合があり、銀メッキ仕上げの楽器、リガチャー、キャップと一緒に楽器ケース内に保管すると変色する場合があります。また、高温多湿な場所での保管も変色しやすい原因となります。

変色の原因となるので一緒に入れるのはNG!

銀メッキの変色を避けるためには、ある程度の期間マウスピースを楽器ケースの外ポケット部分などに、楽器とは別に収納することをオススメします。

マウスピースの寿命

エボナイトやプラスチックは柔らかく、口が直接触れる部分やリードやリガチャーが当たる部分が削られ摩耗してきます。
特に先端部分はリードが高速で打ちつけられているため摩耗が進みやすく、細かい傷ができたり欠けてしまったりすることがあります。
摩耗が進むと音に雑音が混じるようになり、音程も不安定になるため定期的な買い替えをおすすめします。
一般的に2~3年(メタル系は4~5年)が買い替えの目安と言われています。

お問い合わせ

ご試奏の際は、試奏室のご予約がおすすめです。
自分で選べるか不安…という方も、管楽器担当 西本がお手伝いいたします。お気軽にお問合せください!

店舗島村楽器
イオンモール伊丹昆陽店
電話番号072-787-8840
担当者西本

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