府中ピアノブログVol.285 「お子様のピアノが長続きするコツは?」

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2022年12月17日

こんにちは!ピアノ上級アドバイザーの原田です。 皆さんはすでにピアノを習っていますか?これから挑戦されますか?「せっかく習い始めたピアノ、プロにならなくても、好きな曲を自由に弾けるようになりたい・・・」こうした声をよく頂くのですが、「好きな曲を自由に弾ける」には、自分の力で楽譜を読めたり、楽譜通りに […]

こんにちは!ピアノ上級アドバイザーの原田です。

皆さんはすでにピアノを習っていますか?これから挑戦されますか?

「せっかく習い始めたピアノ、プロにならなくても、好きな曲を自由に弾けるようになりたい・・・」

こうした声をよく頂くのですが、「好きな曲を自由に弾ける」には、自分の力で楽譜を読めたり、楽譜通りに指を動かせる技術、人に聴いて楽しんでもらえる表現力が必要になります。一般的には、4~5歳で始めると中学校を卒業する程度、約10年学ぶ(ソナチネ程度)と、自分の力でもある程度弾けるようになると言われています。

さて、ピアノをはじめて10年間、どうしたら続けられるのでしょうか?
今回は、ピアノ歴30年の私自身の経験と、これまで多数のピアノの先生方から伺ったお話、実際に長くピアノを習われている生徒さんから伺ったお話を元に、共通する3つのポイントをまとめてみました。

①音楽を自然に楽しむ家庭環境づくり

1曲弾けるようになった時、毎日練習した時など、頑張った姿にぜひ声をかけてあげて下さい。ピアノの練習は意外と孤独なもの。「今の曲上手に弾けたね!」その一言が、お子さんの心には残ります。

そして、ピアノの曲を聴く時間もぜひ作って下さい。これからレッスンで習う予定の曲や、いつか発表会で弾いてみたい有名なピアノ曲など、お父さんお母さんが弾けなくても、「聴くことが当たり前」の環境がとても大切です。次に習う曲が「知ってる曲」にもなるので、練習効率がとても上がります。
たとえば、サッカーを習っているのに、自宅では誰もサッカーに興味がなく、テレビで観るのも野球ばかりだと、自分だけサッカーをしていても楽しくなってしまいます。ピアノも同じですので、皆さんでぜひ、ピアノの音楽を楽しんで下さい。

②相性が良く、今のレベルに合う先生との出会い

幼少期に学ぶことと、中学生・高校生で学んでいくことは変化します。先生との人としての相性はもちろん、教えて頂ける内容についても、先生選びはとても重要になります。先生によって、レッスンの方針はさまざま。しっかりコンクールに毎年出てもらう先生もいれば、発表会だけの先生、また発表会自体行っていない先生もいらっしゃいます。
導入期に出会った先生にしばらく習う方がほとんどですが、ぜひ「こんな曲が弾きたい」「将来こんな風に弾けるようになりたい」ということや、「コンクールに挑戦してみたい」「受験してみたい」など、方向性をしっかりと確認するようにしながら、先生と一緒に取り組んでみてください。タイミングによっては異なる先生に学ぶことも、必要になっていきます。

③レベルに応じた自宅練習用のピアノ

ピアノを始める前はキーボード、習い始めたら電子ピアノかアップライトピアノ、ペダルを使う頃には上級クラスの電子ピアノかアップライト、もしくはグランドピアノなど、レベルに応じて買い替えをされるか、ぜひ最初から長く使える1台をご準備されてください。

ピアノは大変特殊な習い事で、自宅で普段使用している楽器をそのままレッスン室に持ち込むことができません。たとえばギターであれば初心者用を購入して持ち込めますが、ピアノは自宅でいくらキーボードを使っていても、レッスンではキーボードではなく、あくまでグランドピアノでの弾き方・表現を学びます。
レベルに応じて頻繁に買い替えることは難しいかもしれませんが、一般的に「ブルグミュラーになったらアップライトピアノを」と言われます。たしかに、当店でも小学校低学年~中学年で、電子ピアノからアップライトピアノに買い替えへ来られる方が多いですが、まさにブルグミュラーに取り組んでらっしゃるタイミングです。

ちなみに私は、家庭環境のこともあり中学生まではずっと、卓上電子ピアノ(上記写真の76鍵盤)で練習していました。それでよく続けられたと、我ながら思っています・・・(笑)
中学生の当時、リスト『ため息』(全音ピアノピースでは『ラ・カンパネラ』と同じ難易度:E)もこれで練習していましたが、見かねた先生がこの頃からグランドピアノのお部屋を貸して下さるようになりました。今でも大変感謝しています・・・。

私の場合、音楽好きな家族と出会う先生のおかげで、続けられたと思っています。『ため息』も、子供の頃から自宅で流れていたピアノのCDに入っていて、いつか弾きたかった1曲でした。
とはいえ、弾いている曲・レッスン内容に見合わない楽器というのは、相当の忍耐力・根性と、練習時間が必要ではありますし、いくら練習しても、物理的に学べないことも多くありました。「続くか分からない」と不安な方こそ、ぜひレベルに応じたピアノをご用意されることをおすすめいたします!

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■私がこちらの記事を書いています♪

島村楽器広島府中店
ピアノ上級アドバイザー 原田

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