【サックス上達】調号の多い楽譜の練習方法

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2024年06月17日

みなさんこんにちは! 今回の解説は「調号の多い楽譜への対策」です。 調号とは、ト音記号の右側についている#や♭などの変化記号を指します。 調性(ハ長調etc)を判別するものでもあります。 サックスあるあるを織り交ぜながら、対策を考えていきます♪ CONTENTSサックスは#系が苦手?対策と練習方法補 […]

みなさんこんにちは!

今回の解説は「調号の多い楽譜への対策」です。

調号とは、ト音記号の右側についている#や♭などの変化記号を指します。

調性(ハ長調etc)を判別するものでもあります。

サックスあるあるを織り交ぜながら、対策を考えていきます♪

サックスは#系が苦手?

#系と♭系の傾向

・サックスは移調楽器です。ピアノにおける「ドレミファソラシド」は調号が無いことに対し、アルト/バリトンはデフォルトで♭3個、テナー/ソプラノは♭2個で作られています。

・そのため、楽曲や編曲によって調号の数が変化します。「原曲と合わせて吹くと音が違う!」のは、原曲の調とサックスの楽譜の調が違うことが理由です。

・例えば、ピアノの楽譜で♭が3個ついている曲は、アルトサックスで読み替える時は、調号無しになります。

・♭系の調号がついている曲は、実音(後ほど紹介します。)の楽譜よりも♭が少なくなることで、運指に関しては少しだけシンプルになるという事です。

・逆に#系で例えると、ピアノ楽譜で#3個の楽譜をアルトサックスで読み替えると#6個に!(倍に増えてる・・・)

・この観点から、「♭系はなんとなく覚えられそうだけど、#系はうんざり・・・」と思ってしまいますね。。気持ちはとてもわかります。。

では、どのように対策をするのか、少し解説していきましょう。

対策と練習方法

明るい曲と暗い曲

・この世に出ているほとんどの曲は「いずれかの調」を基準に作られています。

・どの調なのかは、音階の一覧などを見ればわかるのですが、ここでの注意点は

「その曲が明るいのか、暗いのか」です。

・この部分はふか〜い話になるので今回は触れませんが、とにかく明るいか暗いかをしっかり聞き分けましょう!

・一言で決めきれない部分もありますが、簡潔に言うと明るい=長調、暗い=短調です。

・音階の一覧を見る時は、「長音階」と「短音階」の項目が分かれている場合が多いので、見間違えないようご注意を!

楽曲の調に合わせた基礎練習

・ロングトーンや音階練習を基礎練習として行うことが多いと思いますが、ただ単純に「ドレミファソラシド」を吹くのは、あまり効果的ではないのです。

◆今みなさんが取り組んでいる曲が、#4個/ホ長調だと仮定します。

・「よし基礎練習やるぞ〜、ドレミファソラシド〜♪」

・「よし、音階やったから曲やるぞ〜、あ〜、、この#の指どれだっけ・・・」

↑基礎練習が曲に全く活かされていない、NGなパターンです(笑)

具体的な練習方法は以下のような例です。

・「よし、基礎練習、音階やるぞ〜、今練習している曲は#4個だからホ長調だ!ミファソラシドレミィィィ!」

・「よし、曲練習だ! えーと、この#はホ長調に出てきたから、これだ!」

↑実際にやってみると初めてわかる、「基礎練習やってて良かった・・・」と思う瞬間です(笑)

補足:記譜音と実音

「ド」が「ド」じゃない!?

・サックスは移調楽器という話を冒頭で少し触れましたが、そのおかげで楽譜に記載されている音と実際に鳴っている音は違うということです。

・なぜ記譜音と実音というものがあるのか。
それは、運指(記譜)は「C(ド)」でも、音として鳴っている音が「E♭(ミ♭)」という楽器があるからです。

・楽器の調性が違う楽器で吹く時、各々が「ド」を吹くと、、「私のドは実音でミ♭よ!」「俺のドはシ♭だけどな!」というように、同名でも異音であるため、この2人の「ド」が同じ音になることはありませんね。

そこで登場するのが「実音」です。

指導者「実音でドを吹いてください。」(B♭(ベー)ください。とかよくありますね。)

生徒「アルトサックスだと「ラ」だな!」「テナーだと「レ」だね!」

というように、実音を基本として音を合わせることが音楽そのものの基礎です。

少しややこしい話になってしまいましたが、アンサンブルや吹奏楽をする際にも重要なポイントです♪

誰かに聞いてもらうこと!

・練習とは孤独が付き物ですが、自分の耳に聞こえてくる音と他人が聞いた音は違います。

・自分では「良し!」と思った音が、周囲からは「うーん・・・」ということもよくありますし、その逆もありますね。

・ご友人やご家族など、誰でも良いので自分の音を聞いてもらい感想を聞くことも上達に欠かせないことです!

インストラクターが丁寧にレッスンいたします♪

・生徒様の8割が「全くの初心者、未経験者」です。(この記事を見た方は経験者か、ある程度知識のある方がメインかもしれませんが・・・)

・生徒様のペースに寄り添うレッスンを目指していますので、いつでもお気軽にお問合せください♪

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それでは、また他の記事でお会いしましょう!

この記事を書いた人

担当コース:サックス デジタル管楽器インストラクター:山下航平

担当コース:サックス デジタル管楽器インストラクター:山下航平

広島文化学園大学 学芸学部 音楽学科 サクソフォン専攻 同大学卒業演奏会に出演
中学校、高等学校教諭第一種免許取得
在学中はクラシックを専攻しながら市内ライブハウスでの演奏を始め、アーティストサポート等幅広い分野で活動中。
社内デジタル管楽器コース認定取得。音楽教室アドバイザー。

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