「アコギと出会う。」製作家工房訪問記 Vol.2【Mukae Guitars】

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2022年10月02日

アコギファンの方もそうでない方もこんにちばんは。アミュプラザ博多店のアコギ担当荒木(アラキ)です! 今回は前回からの続きの内容となっております。 まだ読まれていない方はこちらから! さて、オーダーのお話です。 オーダーするにあたり向江氏の過去の作品も参考にしたり、師であるカナダの名工Sergei d […]

アコギファンの方もそうでない方もこんにちばんは。アミュプラザ博多店のアコギ担当荒木(アラキ)です!

今回は前回からの続きの内容となっております。

まだ読まれていない方はこちらから!

さて、オーダーのお話です。

オーダーするにあたり向江氏の過去の作品も参考にしたり、師であるカナダの名工Sergei de jonge(サーゲィディヤング)の作品も見て音源も聞いて準備して参りました。

そこでまず率直な疑問であり、悩みの部分でもあるボディのカッタウェイについて、向江氏の一番の理想はどちらかと聞いてみたところやはり一押しはノンカッタウェイボディとのことでした。師の作品の数々を見てもほとんどがノンカッタウェイ。

ということでまずは全力のノンカッタウェイで行きましょう!

力強さがありながらも繊細であること、弾き手の表現の後押しになることをコンセプトにボディ形状と材を選定していきます。。

ボディスタイルは悩む間もなくRCというスタイルに決まりました。向江氏の一番のスタンダードであり外すことのできないモデルとなります。

RC non cutaway

トップ材ジャーマンスプルース(ベアクロウ)

トップ材ジャーマンスプルース(ベアクロウ)

様々な材を見せていただきましたがやはり王道で行くならジャーマンでしょうと向江氏も推しの一枚で決まりました。
最近でここまでびっしりベアクロウが入ったものはあまりないというグレードの高いジャーマンを選定。
前に押し出す力を持った素材です。

サイド・バック材ジリコテ

サイド・バック材ジリコテ

ド直球にいけばマダガスカルローズやハカランダなどのローズ系を選ぶところですがあえてジリコテをチョイスさせていただきました。
かなり硬さをもった素材ですがその音色は硬さからくるエッジのきいた重厚な仕上がりとなるため今回のコンセプトにも通じ決定しました。
独特な杢目も相まってオリジナリティのあふれる一本となることでしょう!!

バックのセンターストライプとエンドクラフトにオリジナルのデザインを組み込んでいただけることになりました!

エボニーとカリン材を用いた美しいパターンとなる予定です!是非ご期待ください。

続いてもう一本!

RO non cutaway

トップ材ジャーマンスプルース

トップ材ジャーマンスプルース

フィンガーピッカーにとっての推しのサウンドを思うとやはりジャーマンという事になりました。
杢の動きも見える美しい選定材です。

サイド・バック材ココボロ

サイド・バック材ココボロ

非常に詰まった濃淡のグラデーションも美しい材を選ぶことが出来ました。
ココボロは本当に一枚ずつ表情が異なりそれぞれに美しさがあります。
今回は向江氏のストックの中でも素直でより洗練された杢の出ているものをチョイス。
サウンドも素晴らしい逸品です。今回は王道の12フレットジョイントでの製作となります。
5/2更新!販売価格、完成時期決定!
2023年秋~冬頃完成予定!
ご予約受付中!!

¥914,100税込

ROモデルはシングル0サイズのラインナップで現在人気の高まっているスタイル。

更に今回この個体にはロゼッタデザインにセグメントスタイルを採用。

セグメントロゼッタのサンプル写真

バインディングにコア材、バックのセンターには美しい翡翠色に染め上げたメイプル材を用いてデザインされる予定です!

仕上がりが非常に楽しみな一本です!ぜひ続報にご期待ください!!

オーダーメイドには多くの魅力が詰まっています。

今後もその魅力をお伝えしていきながらアコギファンの皆様のお力になれればと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!!

〆はやはりお好み焼きで。

この記事を書いた人 荒木(アラキ)

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