株式会社マルタイ訪問記

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2022年08月03日

こんにちは。アミュプラザ博多店の佐々木です。 皆さんは『棒ラーメン』や『長崎皿うどん』をご存知でしょうか。 ※島村楽器でのお取扱いはございません。 スーパーや実家の台所で見たことがある、食べたことがある。実は昨日食べた!と思われる方も多いのではないでしょうか。この親しみ深い即席めん達は福岡の企業であ […]

こんにちは。アミュプラザ博多店の佐々木です。

皆さんは『棒ラーメン』や『長崎皿うどん』をご存知でしょうか。

棒ラーメンマルタイラーメン

棒ラーメンマルタイラーメン

昭和34年に発売した即席棒状めんのパイオニア商品です。めんはノンフライ・ノンスチーム製法で仕上げた、生めんに近い風味のストレートめんです。スープはポークとチキンをベースにした風味豊かなあっさりしょうゆ味です。

皿うどん長崎皿うどん

皿うどん長崎皿うどん

めんは植物油脂100%で揚げたパリッとした食感の細めんです。あんかけスープは肉・魚介エキスをベースに、ソース、しょうゆ、砂糖、各種香辛料を加えてでん粉でとろみをつけた白湯風味です。

※島村楽器でのお取扱いはございません。


スーパーや実家の台所で見たことがある、食べたことがある。実は昨日食べた!と思われる方も多いのではないでしょうか。この親しみ深い即席めん達は福岡の企業である株式会社マルタイが製造・販売を行っています。

今回はそんな地元ゆかりの企業に焦点を当ててご紹介していく企画の第一弾として、株式会社マルタイの本社・福岡工場を訪問し、歴史や商品の勉強をさせて頂きました。

株式会社マルタイ本社・福岡工場
ここで新商品の企画や開発、また『長崎皿うどん』の製造が行われています。

エントランスでは現在展開中の商品達がお出迎え。「安全・安心」を合言葉に営まれる様々な取り組みをご紹介いただきました。

工場の屋上にはソーラーパネルが設置され、電力利用の効率化が行われています。また、都市ガスの積極的活用や敷地内での水の再利用などなど環境に配慮した運用が行われています。

それでは工場の見学をさせて頂きます!

福岡工場

工場内でまず私たちの目に飛び込んできたのは歴代商品のパッケージ写真です。コンビニやスーパーでお馴染みの商品もあれば…

シチュー!?

水ようかんも!?

時代ごとのニーズに合わせて様々な取り組みをされてきた軌跡を見ることが出来ました。
そしていよいよ本格的な工場見学へ…!

上の階でブレンドされた小麦粉などが筒を通って降りてきて、こちらの機械でこねられます。『長崎皿うどん』は工場の1階から3階までを立体的に活用して製造されており、ここで出来上がった生地は…

更に下のフロアで麺状にカットされた後に、蒸し→カット→揚げ→冷却の工程を経てお馴染みのパリパリ麺になります。
蒸し工程では、徐々に温度の上がるベルトコンベア状の蒸し器で丁寧に調理することで、皿うどん麺のしっかりとした小麦の風味と食感を実現しているそうです。

冷却中のパリパリ麺たちです。楽しげにクルクルと回転していました。

これはあんかけスープ用のフィルムです。60種類以上の素材をブレンドしたスープが梱包されます。
袋は3層になっており、デザイン、気密性、保護性において安全と安心を実現しています。

こうして出来上がった麺とスープが梱包され、数回のチェックを経て出荷され、皆さんの食卓に届けられます。

個人的には普段は揚げられた茶色い状態の麺しか見られないので、蒸しの工程を経て運ばれていくまだプルプルの状態の麺を見られたのが嬉しかったです。

株式会社マルタイの歴史

さて、長崎皿うどん工場見学の次は今年新たに出来た佐賀工場の案内ビデオと共に株式会社マルタイの歴史を勉強させていただきました。
まずは株式会社マルタイの年表からその歴史を見てみましょう。

歴史年表

出来事
1947年5月:福岡市高砂町で泰明堂の商号(個人企業)で製めん業開始、『玉うどん』販売
1959年11月:即席棒状中華めんの元祖『即席マルタイラーメン』販売
1960年6月:「株式会社泰明堂」を設立・福岡営業所開設

9月:福岡市西区周船寺に福岡工場竣工
1963年12月:販売部門を分離し「株式会社マルタイ」を設立
1964年2月:即席ラーメンのスープ粉末化に成功
1967年11月:あんかけタイプの焼きそば第1号『八宝そば』発売
1969年8月:業界初とんこつ味スープの即席化第1号 袋めん『屋台ラーメン』発売
1976年9月:カップめん『長崎ちゃんぽん』発売
1979年7月:中華めん『長崎皿うどん』発売
1990年12月:「株式会社マルタイ」に商号変更 CIマークを設定
2007年10月:初の名店監修商品カップめん『元祖長浜屋協力・豚骨ラーメン』発売
2012年11月:福岡市西区今宿青木に本社移転
2020年11月:11月11日を「棒ラーメンの日」として日本記念日協会より正式認定
2022年3月:佐賀県唐津市石志に佐賀工場竣工

半世紀以上の歴史があるんですね!1969年の「業界初のとんこつ味スープの即席化第一号袋めん『屋台ラーメン』発売」というのは凄いですね。今や当たり前の存在である豚骨味の即席めんはマルタイが最初だったんですね…これは正に偉業…!


この『屋台ラーメン』が元祖とんこつ味の即席めんです!

用途が明確なメニュー提案専用商品やご当地フレーバーのラーメンなどなど…お腹がすいてきますね…

近年では累計商品数が600種類を超え、公式キャラクター「マルタイファミリー」の誕生や、2020年11月に11月11日が「棒ラーメンの日」として正式に認定され、今年3月に佐賀工場が竣工するなど、今後の活躍が益々楽しみになってきますね!

さらに多くの情報が掲載された年表は以下リンク先の株式会社マルタイ公式ページよりご確認下さい。

棒ラーメンとは

ここまで福岡工場の見学と株式会社マルタイの歴史について見て頂きましたが、改めて『棒ラーメン』についてご紹介していきます。

小麦の風味豊かな麺による優しい味わいの即席めんです。麺の製造工程において”熟成”が行われており、更に一般的な即席めんとは異なり、”揚げ”による脱水ではなく干して乾燥させることで素材の風味や食感を活かしつつ、しっかりとした保存性を実現しています。

このパッケージデザインを見るだけでお腹が空いてくる方も多いのではないでしょうか。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます!

実はこの度、島村楽器と株式会社マルタイのコラボ商品を発売することが決定し、その打ち合わせで訪問させて頂いたのです!
今回はサンプル品をお持ちして今後のリリースに向けての打ち合わせや、本記事の素材集めでご協力頂きました。

これは…『マルタイラーメン』のパッケージ?  どうやら肩にかけて使うもののようですね…

株式会社マルタイの皆様、今回はお時間を頂きありがとうございました!

気になるコラボ商品については続報をお待ちください!!

帰宅後に『長崎皿うどん』を調理してみました!

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