【MacでDTM】MacBook Pro(Apple M2 Proチップ、Ventura)とAbleton環境の体感まとめ【2023/08現在】

ららぽーとEXPOCITY店

ららぽーとEXPOCITY店店舗記事一覧

2023年07月31日

皆さまこんにちは。 島村楽器エキスポシティ店 デジタル楽器担当の横山です! タイトルの通り現在進行形でDTM作業環境を再構築中ですが、意外と情報少ないですよね…皆さまの参考となれば幸いです。 CONTENTSはじめに要点まとめどんなスペックのパソコンが必要?互換性の問題DTMにはMac OS?Win […]

皆さまこんにちは。

島村楽器エキスポシティ店 デジタル楽器担当の横山です!

タイトルの通り現在進行形でDTM作業環境を再構築中ですが、意外と情報少ないですよね…皆さまの参考となれば幸いです。

はじめに

先日導入したMacBookはこちら、いわゆる吊るしモデルとなります☞

  • 14インチ MacBook Pro 2023
  • Apple M2 Proチップ
  • macOS Ventura
  • 10コアCPU
  • 16コアGPU
  • 16GBユニファイドメモリ
  • 512GB SSDストレージ

これまではWindowsを使ってDTMしていました。

DAWはAbleton Live 11 Suiteで、オーディオインターフェースはMOTUのUltraLite mk5となります。

要点まとめ

今回の記事の結論ですが、私の体感をお伝えすると、

  • メモリ16GBで十分快適(※ただし人による)
  • VSTプラグインなど、macOS Venturaとの互換性はまだまだ発展途上
  • DTMはMacでもWindowsでもOK

となります。とはいってもそれぞれ細かくお伝えしたいポイントがありますので、以下まとめていきます。

どんなスペックのパソコンが必要?

すでに様々な記事があるように、DTM向けのパソコンを選ぶ際には「CPU」「メモリ」「ストレージ」等のスペックを気にしながら選ぶことになります。

それらと同じくらいの気にすべきなのが「どんな作業をどんな機材でしたいか?」だと思います。

私のDTM環境は

  • ①MIDIシーケンサーのフレーズを録画、編集する
  • ②MIDIで複数のハードウェアシンセ等を演奏し、オーディオを整えつつモニター・録音する
  • ③調整したオーディオをモジュラーシンセへ出力する
  • ④モジュラーシンセでエフェクトを掛ける
  • ⑤レコーダーに録音する

となるのですが、今回導入したMacには①〜③をプラグイン等掛け録りしながら作業できるスペックは欲しいと思っていました。DTMの作業負荷としては軽〜中程度でしょうか。

環境作りの参考にした動画

そして、導入してみないとわからない部分は正直ありましたが、実際に作業を進めてみると(現時点では)自分がやりたいことが快適にほぼ叶っているので「十分やん、ええやん」という感じと、ストレージは増やしても良かったかな、という印象です。

ただ、例えば想定しているDTMが

  • ハードウェアよりソフト音源をメインで使うつもり
  • パソコン内で作曲を完結したい
  • ギターの演奏など、レイテンシー問題がシビア
  • 多数のトラックや多数の空間系エフェクトを使用したい

といった中〜高負荷の場合はメモリ・ストレージ共に更に余裕を持たせたい印象です。予算の中でできるだけ良いスペックが欲しい気がします。迷ったら良い方を導入するべきですね。

ちなみに一昔前(6~7年前?)に頑張ってオーダーした旧メイン機WindowsノートPCと比べると挙動の快適さが段違いでした。

互換性の問題

今回1番伝えたいポイントで、新品MacはプリインストールのOSがVenturaとなります。

ただでさえAppleシリコンで狭まったプライグイン等の互換性(ネイティブ対応か否か)がこのOSのせいでさらに狭まります。(Rosetta 2という方法もありますが、私個人の好みでできるだけネイティブ対応で環境をまとめたい。。)

これに関しては、以下のように使用したいソフトや機材の互換性をひたすら調べて行きましょう。以下に私が自分のために調べたHPのリンクと対応状況(掲載時点)の一例です。また、これらの互換性については別の記事でリンク等情報をまとめる予定です。

AbletonLive 11 Suite

AbletonLive 11 Suite

(なぜかソースページがアクセスできず、私の環境では問題なく動作しています)追ってこちら更新します。

MOTUUltraLite mk5

MOTUUltraLite mk5

The new UltraLite-mk5 is fully compatible with macOS Ventura. It is USB audio class compliant for plug-and-play operation with no driver installation needed.

RolandUM-ONE mk2 MIDIインターフェース

RolandUM-ONE mk2 MIDIインターフェース

macOS Ventura 対応ドライバダウンロード可

Plugin Alliance各種プラグイン

Plugin Alliance各種プラグイン

We do not have officially qualified software for macOS 13 Ventura yet and will update the info when we have.

Waves各種プラグイン

Waves各種プラグイン

Wavesプラグイン製品は、V13以降のバージョンで、Apple Siliconプロセッサでネイティブ動作する下記バージョン以降のDAW・ホストアプリケーションをサポートしています。
Apple Siliconのネイティブ動作をサポートするDAW
Waves V14プラグイン
Ableton 11.1

iZotope各種プラグイン

iZotope各種プラグイン

The following iZotope and Exponential Audio products are supported on macOS 13 Ventura

DTMにはMac OS?Windows

ソフトのネイティブ対応が更に増えてくればサクサク動くMacがよりおすすめになりますが、現状だと我慢や工夫しながら使うことになります。Windowsではその心配はほとんどありません。

逆にWindowsはこれまで使ってきた体感からするとトラブルシューティングの際パソコンの事を勉強しないと解決できないこともありました。Macではそこら辺の難しさがうまく隠されているので、作業や設定全般がWindowsに比べて快適になりました。

それぞれにメリット/デメリットがあるので、現時点では「絶対こっち!」というものはなく、ご自身に合った方を選ぶのがベターとなります。

おわりに

当店では以下の「エキスポデジタル相談会」など環境づくりサポートのイベントもございます。

まずはぜひお気軽にお問い合わせ下さいませ。

AbletonLive 11 Suite

AbletonLive 11 Suite

動作環境(Mac, 2023/07/30現在)
macOS High Sierra 10.13 ~ Ventura 13
Intel® Core™ i5プロセッサーもしくはApple M1
8GB RAM
1280x800のディスプレイ解像度
Core Audio準拠のオーディオインターフェイスを推奨
Liveのオーソライズ時に使用するインターネット接続(追加コンテンツのダウンロード時とLiveのアップデート時には高速インターネット接続を推奨)
システムドライブの空き容量:約3 GB(基本インストールに必要|8 GBの空きディスク容量を推奨)
システムドライブの空き容量:最大76 GB(追加可能なサウンドコンテンツのインストールに必要

¥80,800税込

MOTUUltraLite mk5

MOTUUltraLite mk5

動作環境(Mac, 2023/07/30現在)
Intel Core i3以上の高速なプロセッサ(M1チップ搭載のMac含む)
4GB以上のRAMメモリ(8GB以上を推奨)
macOS10.11以上の環境(オプションドライバはmacOS10.13以上の環境にて有効)
大容量ハードディスクドライブ(レコーディング用として500 GB以上)

¥104,500税込

デジタルアドバイザー横山

デジタルアドバイザー横山

軽音楽部ではギターを担当していました!
卒部後はDTMに挑戦したり、キーボード・シンセサイザーを主に演奏しています。
入門からマニアックまで、ぜひお気軽にお問合せ下さいませ。

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。