サックス講師安藤先生コラム Vol.4「使用している楽器について」その①

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2022年03月18日

カテゴリ音楽教室

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サックス講師安藤先生コラム Vol.4
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サックス講師安藤先生コラム Vol.4

人それぞれ推しをお持ちではないでしょうか。ちょっとした推し活をされている方もいらっしゃるでしょう。

サクソフォンに関して、私の推しはビュッフェ・クランポンになります。なぜ推すことになったのか…

それは学生時代に出会った先生が使用していたサクソフォンがビュッフェ・クランポンだったことに始まります。ここから多くのサクソフォン音源を聴くようになります。そのとき主に聞いていたのがダニエル・デファイエ氏とデファイエ四重奏団の演奏です。

ダニエル・デファイエ氏はビュッフェ・クランポンのサクソフォン開発のテスターとしてサクソフォンを使用しており、デファイエ四重奏団の使用楽器もビュッフェ・クランポンでした。その音色に魅了され、カセットテープが伸びるほど聞き倒しました。

そんなことで、このビュッフェ・クランポンのサクソフォンを選ぶことは自然な流れと言えるでしょう。サクソフォンを吹かれる皆さんの中にも、推しプレーヤーが使用しているという理由で楽器を選ばれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

ビュッフェ・クランポン

木管楽器を製作するフランスの企業。日本法人は株式会社ビュッフェ・クランポン・ジャパン。 1825年パリ市内のパッサージュ・デュ・グラン・セルフで誕生した。1839年ベーム・システムのクラリネットをクラリネット奏者のH.クローゼと協力して開発した。

さて、私のモデルはprestigeというモデルで、カイルベルトが入る以前のフランス工場製のものです。
キーシステムが現在のサクソフォンと違って機動性に多少難ありのため、TfキーやC5（hi-f#キー）を改造しています。サムフックはブルズアイのシルバーに変更、専用品がありませんので台座ごと取り払って他社製台座を移植して取り付けました。そう、ビュッフェ・クランポンのサクソフォンはあまりメジャーな楽器ではないのか、専用の他社パーツがほとんどないんです。

また、楽器が古くなると、金属疲労から音が少しずつ枯れてきます。これはネックを変えてみるとかなり再生します。これも他社サクソフォンメーカーのようにオプションが多くありません。試しにSENZOのネックを付けてみるとこれがなかなか良い！音程などに問題有りとの意見も耳にしますが、低音のアタリに気をつければ使えると思います。