楽器で世界を笑顔にしよう~楽器リサイクルプロジェクト~児童養護施設・開発途上国への寄贈終了のお知らせ

2018年09月14日

 島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬利明)は、CSR(企業の社会的責任)活動として2013年10月に開始しました『楽器で世界を笑顔にしよう ~楽器リサイクルプロジェクト~』の終了をご報告いたします。本活動はお客様からお預かりした楽器を点検・修繕し、全国の児童養護施設の子どもたちやJICA(国際協力機構)を通じて開発途上国の子どもたちに届ける取り組みです。楽器の提供を希望された施設・団体への寄贈が完了したことに伴い、一定の役割を果たしたと判断し、皆様に支えられた本活動も幕を閉じることになりました。

お客様からの楽器受付は2013年から2017年まで毎年10月の1ヵ月間行い、合計549点の楽器が集まりました。この楽器を、弊社が運営する音楽学校『島村楽器テクニカルアカデミー(東京都渋谷区)』、『島村楽器Wind & Repair』、『島村楽器 ギターリペア工房』にて点検・修繕を実施。修繕不可能な状態の楽器を除いた450点を国内77の施設・団体、海外15ヵ国に対して寄贈いたしました。一部の施設には最寄りの島村楽器店舗スタッフによる「楽器寄贈式」を行うことで、多くの児童様・職員様に楽器を演奏することの楽しさをお伝えしてまいりました。なお、一部の楽器につきましては現在も寄贈待ちとなっておりますが、希望する施設・団体への提供は随時行ってまいります。

 

楽器で世界を笑顔にしよう ~楽器リサイクルプロジェクト~について

<目的>

島村楽器は、「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」という経営理念のもと、音楽のある生活を広めるために活動しています。しかし日本国内を含めた世界の中には、なかなか楽器に触れることのできない子どもたちが大勢います。音楽は生活必需品ではありませんが、音楽を奏でることによって笑顔が生まれ、音楽が人々の心を潤し、生活を豊かにすると我々は信じております。その信念のもと、一人でも多くの子どもたちに楽器を奏でる素晴らしさを知って欲しいという想いから、当プロジェクトは誕生いたしました。

 

◆寄贈実績
本活動で集まった楽器数 549点
寄贈した楽器数 450点
<募集楽器の例>
管楽器:ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、クラリネット、フルート、トランペット、ホルン、トロンボーン
擦弦(さつげん)楽器:ヴァイオリン、分数ヴァイオリン(1/12~3/4サイズ)、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
撥弦(はつげん)楽器:エレキギター、エレキベース、ウクレレ、アコースティックギター、クラシックギター
上記の楽器を、全国の児童養護施設76ヵ所、エル・システマジャパン、15ヵ国(※)の開発途上国に対して寄贈しました。
※開発途上国の内訳
エクアドル、エルサルバドル、カンボジア、グアテマラ、コスタリカ、ジャマイカ、スリランカ、チリ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パラグアイ、フィジー、ベリーズ、ペルー、ホンジュラス

 

◆寄贈の様子
~お預かりから寄贈まで~
皆様よりお預かりいたしました楽器は、音楽学校「島村楽器テクニカルアカデミー」にて点検・修繕を行った後、弊社が責任を持って寄贈させていただきました。
※修理不能と判断した楽器については、提供者のご意向を確認し、返却または破棄とさせていただきました。

 

~国内の児童養護施設へのお届け~
施設最寄の島村楽器スタッフがお届けいたしました。合わせて演奏方法やお手入れ方法もお伝えしております。

 

~被災地や地方の子ども達へのお届け~
エル・システマジャパンを通じて、福島県相馬市、岩手県大槌町、長野県駒ヶ根市などの音楽教室にお届けしました。同団体は、東日本大震災で被災した子どもたちが音楽での経験を通して自信や尊厳を回復し、人生を切り開いていく「生きる力」を育むことを目的に、2012年3月から活動を行っています。オーケストラに参加する子どもたちに無償で楽器を貸与しています。

 

~開発途上国へのお届け~
JICA(独立行政法人 国際協力機構)「世界の笑顔のために」プログラムにより青年海外協力隊員を通じて、お届けいたしました。