となりのカインズさんとHappy Jamが初コラボ!ミュージックビデオ『DIY-くらしで奏でるおまじない』ができるまで

ホームセンターの『カインズ』と島村楽器が手がけたミュージックビデオ「DIY-くらしで奏でるおまじない」が2024年4月2日に公開されました。2社がコラボレーションすることになった理由や、アーティストによる完全書き下ろしのオリジナルソングとミュージックビデオができるまでをご紹介します。

プロジェクトのテーマは「音楽生活を、手作りでより楽しく」に

多くの会社が自社のオウンドメディアを持つようになりました。そのようななか、ちょっとしたご縁からホームセンターの『カインズ』さんと総合楽器店の島村楽器がお互いのオウンドメディアでコラボレーションしましょう!ということになりました。

そこで誕生した作品が、ミュージックビデオ「DIY-くらしで奏でるおまじない」です。

カインズのオウンドメディア『となりのカインズさん』のテーマは、

くらし全体をDIYと考え、毎日の生活を豊かにするための「WOW!」や「アイディア」をおもしろく発信します。

一方、Happy Jamのテーマは、

身の回りのふとした出来事と音楽との結びつきを探求するWebメディアです。

両者のコンセプトから、音楽生活の中で既製品では感じることのできない『手作り』ならではの楽しさに気付いていただけるような、そんな企画にしたいという願いを込めて、
今回のコラボのテーマを

「音楽生活を、手作りでより楽しく」

としました。

『音楽』×『手作り』×『ホームセンター』で何をしようと試行錯誤した結果、壁掛け用ギターハンガーを使って床置きのギタースタンドを作ることに決めました。

壁掛け用ギターフックは、ギターをインテリアに変える魔法のようなアイテムである一方で、壁に穴を開けないと固定できないことから、賃貸住宅の方には好まれなかったり、買ってはみたけれども壁材が硬くて取り付けられなかった、といったお声があるのも事実でした。

そのようなことから、今回はカインズ北本店のDIYアドバイザー・植野 保さんに設計&製作を依頼。
木工のスペシャリストでありながら、エレキベース演奏歴40年以上ということで、日頃から島村楽器モラージュ菖蒲店にもお通いいただいています。そんな植野さんのアイデアにより誕生したのが、このイーゼル型ギタースタンドです。

どうですか? 自分のギターを絵画のように掛ければ、それはアートに感じられるギタースタンドになりました。

「音楽生活を、手作りでより楽しく」に音楽と映像を乗せよう

実用性に優れていながらもアーティスティックなデザインのギタースタンドが誕生したものの、作り方を紹介するだけではどうにも味気なく、音楽的要素をプラスしてみることにしました。つまり、ギタースタンドができあがるまでをドラマタッチにして、なおかつ音楽を乗せて、MV(ミュージックビデオ)風に仕上げることにしました。

せっかくMVにするならアーティスト書き下ろしの曲を、ということで、日頃からお付き合いのあるアーティストでDIY好きを公言している林青空さんに、以下のような内容で協力を依頼しました。

・テンポと長さ:BPM110くらいで3~4分の長さ

成人の平均的な歩行ペースより少し早めのテンポにすることで、日常の中で感じる素朴なワクワク感の演出を狙いました。長さに関してもリズムとのバランスから馴染み深い曲構成を組みやすいように設定しています。

・歌詞は主観視点で

リラックスした日常の中で感じられることを主観視点で歌詞にしていただくことで、より身近かつ自然にテーマに共感いただけるようにしました。

弾き語りアレンジで

当初は「身近に感じていただくこと」を優先して考えていたため、よりパーソナルな印象の「弾き語り」というアプローチで依頼をしていました。

これらをオーダーしつつ、さらに全体的な雰囲気の参考になるリファレンス(作曲やアレンジのイメージ共有のため、既存の楽曲のサウンドや構成などを指定すること)を共有させていただきました。

仕上がった曲は、日常の上手くいったりいかなかったりすること、器用でも不器用でも何かを作ることの楽しさや、それによって日常が彩られていくことを表した、とても共感しやすく、聴いていると自然とワクワクしてくるメロディー・アレンジと相まって素晴らしい楽曲となりました。

ギタースタンド、楽曲が完成。いよいよミュージックビデオの制作に

壁掛け用ギターハンガーはイーゼル風ギタースタンドとなり、楽曲は林青空さんによる作詞作曲で今回のテーマにマッチしたものに仕上がりました。いよいよ、ミュージックビデオです。

テーマに沿った映像になるように意識しつつ、木工と楽曲の要素が活きるミュージックビデオとするには、やはり身近に感じていただける「リアルさ」が重要になってきます。

そこで、実際にギタースタンドを設計していただいた植野さんと楽曲を制作していただいた林青空さんにご出演いただくことを前提に、ストーリーを考えていきました。

ストーリー:

主人公(林青空さん)が「自分だけのギタースタンドを作りたい!」と壁掛け用ギターハンガーを手にホームセンターを訪れ、DIY工房の看板を発見し、工房で植野さんと出会う。相談を受けた植野さんがギタースタンドを設計し、必要な部品を店内で選び、工房で製作をサポート。2人の手によって「私だけのギタースタンドができた!」というストーリーにしてみました。

このようなシンプルなドラマ描写に演奏シーンを交えることでミュージックビデオとしてもドラマとしてもお楽しみいただける内容を目指しました。

さあ、いよいよ撮影。クランクインです!

まずは演奏パートの撮影から。

ロケ地であるカインズ北本店は雲一つない快晴。現場では、完成した音源を再生しながら、リップシンクという手法で撮影開始。ギターのコードストロークやリフの運指も曲の通りに演奏していただきました。

※リップシンク:リップ(くちびる)をシンク(同期)させるという手法です。口パク…とも言いますが、現場ではリップシンクと呼びます。

※リフとは:曲の中で特に印象的な短いフレーズの事です。イントロやパートの合間に挟みこまれることが多いです。

続いて、衣装とメイクのチェンジをして、演技パートへ。「1人で入店して自分なりに素材選びをしてみるも、いまいちイメージがまとまらない…」といった描写のシーンです。演技初挑戦とは思えない、青空さんの表情にもご注目。

植野さんもすばらしい演技でした。
完成!!
2人ともご満悦ですね!!

今回はミュージックビデオなので収録される台詞は無いのですが、場面に合った会話をしていただきながら演技していただくことで、お二人が楽しくDIYする模様を描写していきました。自然体なお二人の演技は順調に進み、現場で生まれるアイデアも漏らさず盛り込みながらドラマパート撮影も無事に終了!

イーゼル型ギタースタンドの作り方は、『となりのカインズさん』内の記事でご覧いただけますので、ぜひ見に行ってみてくださいね。

島村楽器として初の試みとなる異業種WEBメディアコラボ動画企画はこのようにして生まれました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

これからの「Happy Jam」と「となりのカインズさん」のコラボ企画にもご期待ください!

林青空(はやし あおぞら)
大阪出身、シンガーソングライター。 19歳から作詞作曲をし、ソロでのライブ活動を開始。 2020年、1st Album「出航日和」をリリースし、メジャーデビュー。 ライブはもちろんのこと、タイアップ楽曲の制作やCM楽曲提供など、ソングライティング能力も各方面から高い評価を受けている。 2023年春、フリーでの活動を開始。同時に初のオフィシャルファンクラブ『AOZORA CLUB』を開設し、クラブ内ではラジオ配信等もおこなっている。 近年はパソコン音楽クラブをはじめ、アーティスト楽曲にfeat,参加するなど、ボーカリストとしても積極的に活動している。

<公式HP>https://www.hayashi-aozora.com/

<公式X>https://twitter.com/hayashi884

<公式Instagram>https://www.instagram.com/aozora65/

この記事を書いた人

Happy Jam編集部 ササキ