音楽モチーフのお菓子や飲み物には、食べる/飲む人への愛とおいしさが詰まっていた!

ギター柄のTシャツや、音符をプリントしたスマホケースなど、世の中には心をくすぐる「音楽モチーフ」のグッズがたくさんありますね。実は、お菓子や飲み物にも、音楽をモチーフにしたものがあるんです。今回は全国からよりすぐった3品の音楽モチーフのお菓子と飲み物をご紹介します。自分で食べたり、飲んだりするのはもちろん、誰かへのプレゼントにしても、音楽の楽しさを共有できること間違いありません。

ばいこう堂「和三宝めぐり 音楽」
リアルで可愛い楽器の形と、やさしい甘さにほっとする

和三宝めぐり 音楽

最初にご紹介する「和三宝めぐり 音楽」は、砂糖と澱粉を木型に入れて固めた、いわゆる干菓子の一種。鍵盤楽器、弦楽器、管楽器、打楽器、そして楽譜まで15種類の形のお菓子が入っています。

1つのお菓子は、大きくても3センチくらい。口に入れるとさらっと溶けて、上品でやさしい甘さが広がります。小さなお菓子であるのにもかかわらず、ハープやギターなど弦楽器の弦やアコーディオンやピアノの鍵盤、そして楽譜上の音符までしっかりと表現されていて、並々ならぬこだわりが感じられます。

このお菓子は香川県特産の砂糖「和三盆」を使ったもの。軽くて日持ちする干菓子は、国内だけでなく海外へのお土産や贈り物としても大人気なのですが、それなら「世界共通語である音楽をモチーフにしよう」と、このお菓子が生まれました。

楽器の特徴をとらえながら、可愛らしく、また割れにくい形にするのは大変だったそうです。特に弦楽器とピアノ、ホルン、トランペット、サックスの形には苦労したとのこと。デフォルメしすぎて「これは違う」と思われないように、木型の設計図を何度も書き直し試作を繰り返したことで、こんなにもリアルに、しかも親しみの持てるフォルムのお菓子ができあがったのです。

干菓子というと日本茶、特に抹茶といっしょに……というイメージがありますが、もともと砂糖でできているので、紅茶、コーヒーにもよく合います。また、ちょっと一休みしたいときに食べると、やさしい甘さでリラックスできます。車を運転中、赤信号になったらこのお菓子を1つ口に入れる、という方もいるそうですよ。

 楽器の演奏をしていないときでも、心の中にはいつも音楽がある、そんな方は多いと思います。慌ただしい毎日の中でも、少しだけこのお菓子の愛らしい形を眺め、味わいながら、好きな音楽のことを考える時間をとってみてはいかがでしょうか。 

「和三宝めぐり 音楽」 648円(税込)

湯布院 ジャズとようかん「ジャズ羊羹」
「音楽ファンを増やしたい!」そんな思いが生んだお菓子

ジャズ羊羹 classic

次に登場するのは、白いミルクようかんと黒糖風味のようかんが層になっているモダンなお菓子「ジャズ羊羹 classic」。表面にはくっきりとピアノの鍵盤が描かれています。こんなオシャレなようかんがあるなんて! 1オクターブ分が約7センチくらいなので、キィ3つくらいを目安に切り分けて食べてみました。

白いようかんはもっちり、黒いようかんは少し固めで、中には赤ワインに一昼夜漬け込んだいちじくのドライフルーツがゴロゴロ入っています。甘さ控えめなようかんと、いちじくの酸味、そしてドライフルーツならではのシャリッとした歯ごたえが合わさって、とても新鮮な味わいです。

このお菓子は、温泉で有名な大分県湯布院に店を構える、音楽と旅をテーマにしたショップ「湯布院 ジャズとようかん」 が開発しました。このお店では以前から音楽事業を展開していて、今も「旅する音楽」というコンサートを全国で開催しています。

お店の方にとって音楽は暮らしになくてはならないもの。だからこそ暮らしに音楽を取り入れるきっかけを提供し、音楽ファンを増やしたい。そんな思いから、ピアノをモチーフにしたお菓子ができたのが2014年のことでした。

最近は表面に絵や写真をプリントしたお菓子もありますが、「ジャズ羊羹」の鍵盤は型紙を使って模様をのせる「刷り込み」という技法を用いて、和菓子職人が1つひとつ手仕事で仕上げています。これは、鍵盤の線をきっちりと描きすぎず、手作り感のある柔らかさや楽しさを表現するためのこだわりなのです。他にも職人の手による工程が多いので、「ジャズ羊羹」は大量生産が難しいそうです。

ジャズ羊羹には他にも、ショコラ、ストロベリーなどの味がありますが、どの味にも必ず1種類以上のドライフルーツが入っています。そのため、コーヒー、紅茶はもちろんのこと、赤ワインやウィスキーなどの洋酒にもよく合うのです。親しい友だちが集まる席で、お酒や珈琲を楽しみながらこのお菓子を食べ、音楽についてゆっくり語り合う時間が持てたらステキですね。

ジャズ羊羹 classic 2,160円(税込)

ヒビノ×EBONY COFFEE オリジナル・コーヒー
「音楽好きのためのコーヒー」を本気で考えた!

最後に登場するのは「ヒビノ×EBONY COFFEE オリジナル・コーヒー」。「ヒビノ」は、ロック・ポップス系を中心に年間500組以上の著名アーティストのコンサートをサポートしている、日本のコンサート業界ではとても有名な音響・映像会社なんです。そのヒビノが本気で取り組んだ「オリジナル・コーヒー」とはどんな味なのでしょうか?

注文して届いた豆の封を切ると、香ばしい香りが部屋中に広がります。焙煎後すぐに袋詰めをして発送されるので、まさに煎りたて。豆は粒ぞろいでつやつやと光っています。ミルで豆を挽き、ドリップで淹れている間も、豊かな香りに包まれ幸せな気分に。味はすっきりした苦さで雑味がなく、のどを通ったあとも口の中に甘くふくよかな余韻が続きます。まさに、ステキな音楽を聴いたときのように人の心と体を元気づけてくれるコーヒーです。

ヒビノは「音」と「映像」、「音楽」と「ライブ」を軸に、人々の視覚と聴覚を通じて感動を届ける仕事をしています。五感は感動のセンサー。それなら、嗅覚と味覚にアプローチするものもあっていいのでは? という発想から、このコーヒーが誕生したとのこと。

スペシャルティコーヒーで知られる東京・世田谷区の「EBONY COFFEE」との共同開発の際に出されたヒビノからのリクエストは「朝から夜まで音楽に包まれている人に、どの時間帯やシーンにも寄り添うコーヒー」「笑顔」「生命の躍動」「満ち足りた時間」というキーワード。

EBONY COFFEEでは世界各地のコーヒー豆に関する豊富な知識を活かし、1日のどの時間帯にもマッチする味を表現するため、徹底的にブレンドの組み合わせを検証し、オリジナルの香味バランスを創作しました。キーワードから作品を作り上げるとは、まるで作曲家の仕事のようです。

ヒビノ×EBONY COFFEE オリジナル・コーヒー」は、シティ・ローストと、深煎りのフレンチ・ローストの2種類があり、それぞれの焙煎に適した豆とのハーモニーで、異なる魅力が引き出されています。音楽を聴きながら飲むことで、これまで気づかなかった曲の楽しさや良さをもっと感じられる、そんなふうに、日常をちょっと変えてくれそうなコーヒーです。 

フレンチ・ロースト シティ・ロースト どちらも 200グラム1,400円(税込)

今回は、音楽モチーフのお菓子と飲み物を3品ご紹介しました。すべて試食をさせていただいたのですが、3品とも見た目の美しさや香り、味などの満足度が高く、とても豊かな気持ちにさせてくれるものばかりでした。

忙しい日々の中でも、時にはこんな音楽モチーフのお菓子や飲み物をゆっくり楽しむ時間を作ってみませんか。きっといつもの「お茶の時間」がもっとステキなものになるはずです。

この記事を書いた人

丹野由夏

丹野由夏

音楽ライター。管楽器を中心にインタビュー記事などを執筆。大人になってからフルートを習い始めた。今は休んでいるけれどまたいつか!と思っている。最近は急に東海道を歩いてみようと思いたち、とりあえず本だけ購入しました。