内輪ノリは一切ナシ!初参加でも安心してセッションを楽しめる「スクランブルポイント東京」〜音楽サークル潜入記Vol.1〜

「誰かと合わせたいんだけど、合わせる人がいない」

バンドを組んでいた、吹奏楽部だったなどの楽器経験がある社会人は必ずと言っていいほど「あの頃みたいに合わせたいなぁ〜」って、なりますよね。
また大人になってから新たに楽器を始めたという人でも、次のステップとして「誰かと合わせてみたい!」と思ったことはありませんか?

そこでオススメなのが、社会人音楽サークル!
ですが、やっぱり誰も知らないグループにいきなり参加するのはハードルが高いですよね。

それなら!我々で活動の中身をご紹介しちゃいましょう!というわけで、今回は「東京」で活動する社会人音楽サークル「スクランブルポイント東京」さんに潜入してきました。

社会人音楽サークル「スクランブルポイント東京」とは?

サークル活動をご紹介するにあたり、

「やっぱり初心者が参加しやすそうなサークルがいい!」

と思い、、、

  1. ホームページがきれいで活動内容がわかりやすい!
  2. 写真がたくさんあって雰囲気が伝わる!
  3. 初心者を歓迎している!

……だったのがスクランブルポイント東京さんです!

サウンドスタジオノア秋葉原を拠点に、毎週土曜の18時〜をベースに活動されているみたいです。
社会人サークルとしてみても、アクティブに活動している様子。

活動内容は、主にジャムセッションとコピーセッションの2つ。ジャムセッションは、よりアドリブを楽しめる中〜上級者向けですね。月に3回ほどのペースとなっているので、メインはこちらになるようです。

コピーセッションは、月に1回程度。初心者でも参加しやすい、いわゆるコピーバンドを楽しむ回のようです。
テーマ曲が事前にホームページ上で知らされているので、準備もしやすそう。

さっそく代表の方にアポイント(LINEでサクッと連絡!)をとり、取材を快諾いただきました!

コピーセッションに潜入してみた!

きらびやかなネオン街、メイド服の女性たち、たわむれる国籍不明の老若男女……。取材当日、駅前から続くなんとも異世界な秋葉原の街を通り抜け、スタジオに到着。

受付へ向かうと、それとおぼしき団体を発見しました。
「今日は20人くらい集まっていますね。コピーセッションはすごく人気で、毎回ほぼ定員くらいが集まるんですよ」

そう最初の挨拶とともに語ってくれたのは、スクランブルポイント東京の代表Hさん。

詳しいお話は演奏の合間にお聞きすることになり、早々にスタジオへ!
演奏の時間を1秒でも無駄にしたくない。そんな気持ちが伝わってきます。

それでは、お邪魔しますっ!
すぐに各自がセッティング。みんな手際がいい!

「ベース、音もらっていいですかー」

「ボーカルマイク、ちょっとハウッてまーす」

そんなこんなで、最初の5〜10分程度でほとんどのパートが準備OK。

「それでは1曲目、ギター〇〇さん、ベース〇〇さん……」

といった具合で、すぐに演奏へ!

事前に曲順や参加者のパートなどを組んでおくことで、即演奏が始められる工夫がされていました。

演奏開始!

迫力満点の生音をこの距離で浴びられるのはある意味すごい贅沢です。その後も次々にメンバーを入れ替えながら、どれも初顔合わせとは思えない素晴らしい演奏が続きます。

この日演奏された楽曲は、

  1. 丸の内サディスティック(東京事変)
  2. Mela!(緑黄色社会)
  3. 群青(YOASOBI)
  4. 秒針を噛む(ずっと真夜中でいいのに。) など…

う〜ん、なんとも演奏“映え”するラインナップ!

個人的には、能動的三分間(東京事変)で「3分ぴったり演奏」をめざしてみんなで盛り上がっていたのが「わかるぅ〜」と共感でした(笑)。

(そしてこの曲はマジでカッコイイ……!)

ちゃんと男女のボーカルでの能動的三分間(東京事変)!

そんなこんなで、もはやオーディエンスの一部と化してしばらく聴き入ってしまった僕は、代表のひと言にハッとします。

「そろそろ取材しますか?」

そうだ、仕事しよう(笑)。

代表にインタビュー

スクランブルポイント東京の代表Hさんは、自らもドラムとして演奏に参加しています。
事前情報は「ポメラニアンを飼っている」のみ(笑)。

まぁご本人のことはさておき、本題であるサークル活動について、演奏の合間を縫ってたくさん聞かせていただきました!

――活動を始めるに至った経緯やきっかけを教えてください。

学生時代にバンドをやっていたんですが、社会人になってからは機会がなくなってしまって。いくつか社会人バンドサークルに参加してみましたが、音楽の嗜好性が合わなかったり、自身のスキルアップが見込めなそうだったりして、もうそれなら自分で立ち上げようと思ったのが最初です。それに、音楽を通して気軽に友達が作れる場があればいいなとも思っていました。

――スクランブルポイント東京の魅力や特徴を教えてください

コピーセッションで言えば、気軽に参加できる点だと思います。参加者それぞれのスキルを事前に把握して、毎回のセットリストや各パートの人数などを調整するので、安心して演奏いただけます。内輪ノリはまったくないですし、ほぼ毎回、一定割合で初参加の方がいます。それに活動が終わった後には、近所のファミレスで食事会を行っています。もちろん参加は任意です。また不定期でクルーズ船の回なども開催していますし、今後はBBQなんかもやりたいと思っています。みんな「楽器」という共通の趣味があるので、誰でも必ず仲良くなれますよ。

――メインの活動はジャムセッションですよね?

そうですね。僕がやりたかったファンク系のジャムセッションって、セッションバーみたいなちょっと入りにくいところで開催されていることが多くて。それで、若者や初心者でも参加しやすい環境がほしかったことも、自らサークルを立ち上げた理由のひとつです。参加者にはまずコピーセッションで腕を磨いていただいて、いつかはジャムセッションに来ていただけるような流れも期待しています。

――今後の活動はどのように考えていますか?

コピーセッションは本当に人気ですぐに定員になってしまうので、増枠を考えています。他にも、ライブハウスを貸し切ったイベントなんかも開催してみたいです。これからもたくさんの人に楽しんでいただけるサークルであり続けられるように、できることからどんどんやっていこうと思います。

参加者の声を聞きました!

Y.Mさん 30代 ギター 初参加
学生時代からバンドをやっていて社会人でも継続していましたが、最近はみんな忙しくなっちゃって。ホームページを見て、結構気軽に参加できそうだなと思って来ました。特定のバンドを組むのと違って、自分のペースで参加できるところがいいと思います。久々に合わせられて楽しかったです!
K.Kさん 20代 ボーカル 初参加
友達がわりと常連だったので、来てみました。私は普段バンドでボーカルをやっているんですが、コピーもやってみたいなと思っての参加です。自分のバンドで演奏する曲は比較的おとなしい系なので、今日は声量が足りなかったなと反省しています。初参加なので最初はちょっと不安なところもあったんですが、みんなと楽しくできてよかったです。
K.Fさん 30代 ベース 初参加
バンドでギターを担当していたのですが、ベースをやりたくなってしまって……(笑)。その練習ができないかと思ってハードルが低めのサークルを探していました。今回ここに来たのは、東京事変や緑黄色社会などやりたい楽曲の方向性がマッチしていたことです。うまい人も多くてびっくりしましたし、純粋に演奏を楽しむことができました。
S.Iさん 20代 キーボード 10回目くらいの参加
去年くらいに初めて参加して以来、よく来ています。ここの一番の魅力は、失敗できるところです。いや、もちろん失敗しないように演奏するんですが、そのくらい気軽に演奏できるのは大きいです。がっつりバンドで演奏するとなると、けっこうピリピリしちゃうのかなぁと思います。
K.Sさん 20代 アルトサックス 毎週参加
ここはバンドや吹奏楽やジャズなど、いろんなジャンルの人と一緒に演奏できるのが面白いですね。自分の音楽の幅が広がることもそうですが、交流を通じて新しい発見があるので、それも楽しみにしています。特にコピーセッションは毎回新しく参加される方が必ずと言っていいほどいるので、毎回すごく刺激をもらえている気がします。

演奏終了!そして食事会へ

あっという間の2時間でした!

スタジオを出たあと解散となり、参加者の多くは食事会へ。
取材の時間以外はオーディエンスとして楽しませてもらった僕ですが……

その昔、音楽活動をしていた身からすると、なんだか胸の奥のほうをぎゅうっと掴まれるような、感動と感傷が入り混じったような……ものすごく心揺さぶられる感覚でした。

そして、やっぱり楽器が弾きたくなりました。
社会人になると、どうしても誰かとセッションする機会が減ってしまうもの。そんなときにスクランブルポイント東京さんのようなサークルがあれば、あの頃の歓びがまた味わえるわけですね。

帰り道の夜の秋葉原。
街の喧騒は不思議と耳に入らず、昔よく演奏していたあの曲やらあの曲やらが、頭の中で懐かしいメロディーを鳴らしていました。

今回取材したサークルスクランブルポイント東京

参加費用
2,000円(1回)※食事会はファミレスでの個別会計(参加自由で割り勘ではありません。)

参加方法
以下のホームページからLINE公式アカウントにご連絡ください。

若者優先 新社会人や東京に上京・転勤してきた方の友達作りを応援しているサークルであるため、参加希望者が上限を超える場合は、そこに当てはまる若い方が優先されます。

この記事を書いた人

佐藤 卓

元シンガーソングライターなコピーライター。
仕事か、子どもと遊ぶか、清水エスパルスの応援が人生。