金管楽器のピストンや抜き差し管などに使用する様々な種類のオイル。
色々種類があるけど、このオイルはどこに差すの・・?そんなお悩みの皆様へ!
各オイルの使用箇所・差し方をまとめてみました!
バルブオイル
- 使用箇所・・・ピストン
- 頻度・・・演奏前



差し方
- ねじを緩め、ピストンの太い部分が見えるまで真っすぐ抜く
- 太い部分にオイルを4~5滴差し、真っすぐ戻して笠ねじを締める
- ピストンを数回動かしてなじませる
※ピストンを戻すときの向き・番号にも注意が必要です。向きや番号が間違っていると息が通らず音が出なくなります!



バルブオイルには種類がある!?
そもそもピストンは、筒(バルブケーシング)の中にあるパーツ(ピストンバルブ)が動くことで、空気の通り道が変わり管の長さが変わる=音が変わる仕組みです。そこで、金属同士が直接擦ることによる消耗を防いだり、錆防止のために、バルブケーシングとピストンバルブの隙間にオイルを差しますが、このオイルのことをバルブオイルといいます。
そして、バルブオイルには色々な種類・メーカーがありますが、その違いは粘度にあります。
| 種類 | 特徴 |
| 低粘度タイプ | サラサラしたオイルで、ピストンが軽く動くように感じられる |
| 高粘度タイプ | しっかりしたオイルで、オイルの感触が比較的長く続く |
どのオイルが合うかは、楽器のモデルやピストンと筒のすき間、演奏スタイルなどによって異なります。
「動きが重い」「オイルがすぐ切れる」と感じる場合は、楽器に合ったタイプを選んでみましょう。
違う種類のオイルに替えるときは、必要に応じて、古いオイルや汚れを取り除いてから使用しましょう。
チューニングスライドオイル
- 使用箇所・・・トランペットやコルネットのトリガー付き第1・第3抜き差し管
- 頻度・・・週に1回は

差し方
- 第1抜き差し管は1番ピストン、第3抜き差し管は3番ピストンを押しながら抜く
- 中管にオイルを1~2滴差し、それぞれピストンを押しながら抜き差し管を戻し、全体に行き渡るようなじませる
💡なぜグリスではないのか・・・
トランペット・コルネットの第1・第3抜き差し管は演奏中に操作することがあるので、
グリスではなくオイルを差し動きを良くします。
その他の主管抜き差し管・第2抜き差し管などには、気密性を保つためグリスを使用します。


ローターオイル
- 使用箇所・・・ロータリーバルブ回転面
- 頻度・・・演奏前・動きに違和感があった時


差し方
- 抜き差し管を抜いて、ローターにつながる管が真上に向くように楽器を持つ
- ローターオイルにオイル用ノズルを装着し、真っすぐ下に2~3滴ずつ差す
- ロータリーを動かしてオイルをなじませる
※グリスや汚れと混ざると、ローターの動きが悪くなることがあります
※抜差外管内側やスライドレシーバーの内面にオイルが触れないように注意しましょう



ロータースピンドルオイル
- 使用箇所・・・ローター軸と軸受部の間
- 頻度・・・週に1回は

差し方
- ロータリーバルブのキャップを外し、ローター軸と軸受部の間に1~2滴差す
- 裏側のローター回転軸と軸受部にも1~2滴差す
- ローターを数回動かしてなじませる
※はみ出たオイルはガーゼで拭き取りましょう



レバーオイル
- 使用箇所・・・レバーの軸
- 頻度・・・月に1回は

差し方
- ロータリー楽器のレバーの軸の隙間に1~2滴差す
- レバーを数回動かしオイルをなじませる
※はみ出たオイルはガーゼで拭き取りましょう


スライドオイル
- 使用箇所・・・トロンボーンスライド中管(ストッキング部分)
- 頻度・・・演奏前

差し方
- スライドを抜き、中管先端の太くなっている部分(ストッキング部分)に少量オイルを差す
- 中管を外管にセットし、スライドさせオイルをなじませる


まとめ
いかがでしたか?
オイルを差しても動きが改善しない場合や、部品が外れない場合は、無理に動かさないことが大切です。
楽器のメーカーや機種によって注油方法が異なることもあるため、迷ったときは取扱説明書を確認するか、お近くの島村楽器に相談しましょう。
各楽器に必要なアクセサリーはこちらの記事を参考にしてみてくださいね⇩
コクーンシティさいたま新都心店 管楽器アドバイザー 田中 美織(たなか みおり)

クラシックサックスを専門に学んできた経験を活かし、プレイヤー目線でのご案内を心がけています。
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