さあビギナーズ倶楽部もいよいよ演奏する段階に入ります。
ギターを練習するにはコツがあります。「Fコードを押さえるコツ」とかそういった前の段階です。これを知らないと途中で壁にぶち当たって挫折してギターは放置… なんて悲しい事になりかねません。
曲を練習しよう!
そう。まずこれが大切なんです。
たとえば、憧れのアーティストに近づきたくてギターを買ったとしましょう。もちろんセットで買ったから教則本もバッチリ!
家に帰ってセッティングもして、待っているのは基礎反復練習…
あれ~? 憧れてたのはこんな感じじゃないのになぁ~、なんて事を感じると思います。かく言う私もはるか20年以上前、最初に教則本に沿って練習し続けて「あ゛ーーーーー」ってなったクチです。
好きな曲の楽譜を見て弾いてみる
そうです。好きな曲が弾けるようになる事が上達の近道です。
ここで断っておきますが、教則本は要らない訳じゃありませんよ。必要なんです。その辺は後でゆっくり解説します。
●好きな曲は何ですか?
好きな曲、ありますよね? 演奏してみたい曲でも良いです。
その曲の楽譜って、けっこう出版されてるんですよ。
試しに探してみましょう。
ね? けっこう見つかるものです。
●さあ曲を弾いてみよう。
好きな曲の楽譜が見つかったら、さっそく弾いてみましょう。
まずやることは、「ギターのパートを口で歌ってみる」です。いわゆる「口ギター」。
試しに「けいおん!」の「ふわふわ時間」。
https://youtu.be/iH2kQ7HhcYs
このギターのパート、歌って憶えちゃうんです。(左から唯ちゃんの、右からあずにゃんのギターが聞こえてくるので、どっちを練習するか決めます。ヘッドフォンやイヤフォンで聞くと分かりやすいですよ。)
今回は唯ちゃんのパートを弾いてみたいと思います。
「タカタカタッタン・タカタン・タカタン」
こんなリズムですね。
そしてその楽譜を見てみると…

あらやだ簡単そう♪ コードは3つしか出てきません。それによーく見てみると2個目と3個目は形が一緒。
それでは、左手で書いてある通りに押さえます。


1個目は「E」と呼ばれるコード。2個目が「A」、3個目は「B」です。AとBは押さえ方が同じで、移動するだけです。
右手はさっき口ギターで歌ったリズムで鳴らしてみます。
「タカタカタッタン・タカタン・タカタン」
ほら1フレーズ弾けちゃいました。
ちなみにですね。「タ」が手を下に動かすダウンストローク、「カ」が手をうえに動かすアップストローク、「ッ」の時も音は鳴っていませんがアップストロークです。
「ン」も同様に音を鳴らさないアップストロークです。
これを繰り返していくことで1曲弾けるようになっていきます。
何よりも、1フレーズだけでも弾けたら嬉しいですよね? フレーズを憶えるごとに「おぉ~」って思える、その成功体験があなたを一流ギタリストに導いてくれます!
角度を変えてもう1枚。
●アーティストの真似事をしてみる
コードの押さえ方って、コツがいると思いません?
さっきの曲なんかは簡単なコードを使っていたのでまだ良いですが、難解なコードを使ったりしていると、押さえ方が難しい。
そんな時はそのアーティストのライブ映像なんかを見てみます。
そうすると、自分では思ってもみなかったような押さえ方をしている事があるんです。
例えばこれ。D/F#。
F#がルートのD、分数コードってヤツです。
(ルートというのは「そのコードの一番低い音」とざっくり覚えておいて下さい。当面はそれで大丈夫。)
頑張ってこんなふうに押さえてたとしましょう。

間違ってはいません。でもこれ、けっこうツラいです。人差し指がどこかの弦に触れるとそこはミュートされちゃうので…
ではどうやって押さえるか?

こうです! 親指で押さえるという発想が無ければこの押さえ方は出来ませんよね?
といったような発想の違いが解消されるのです。エレキギターやスチール弦のアコギでは、親指を使うことも一般的です。(クラシックギター界ではあまり見ませんが)
ちなみにこんなバレーコード(D)なんかも…

それが出来るとこんな感じで「別にコードなんて押さえてないんですけど?」的な感じも演出できます。
これはけっこう珍しいパターンなのかも知れませんが、「しっかり押さえられて、余分な音がならない、そしてコードチェンジしやすい」という事をクリアできればOKなのです。ギターは自由だーーーー!
教則本の使い方
と、ここまでで実はわざと細かい解説を入れないで語ってみました。
- ルート? 分数コード?
- 「ミュート」って何だろう?
- バレーコードって?
そういった難しい言葉が出てきたときは…
そう! 教則本の出番です。
今回の特集でも後ほど簡単に解説しておきますけど。
基礎練習も大切
そして基礎練習。「好きな曲が弾ければ良い」と言っても、うまく出来ない事だってあります。
同時進行で教則本も進めていると、そういった時に「あ! 教則本のあそこで練習したヤツだ!」ってなります。
そういった練習をしていた事で弾けるようになってる事があるんです。
こうやって活きてくるんですね~、教則本。有益です。
コードはどうやっておぼえるの?
ギターにおいてコードはとっても重要。特にアコギでは単音弾きよりコード弾きの方が圧倒的に多いです。(人によっては100%コードかもしれません)
そんなわけでコードをおぼえるコツを伝授。
コードは簡単にしちゃう!
コードって一個一個おぼえるの大変ですよねぇ…
C、Cm、C7、CM7、Cm7、Csus4、C9… Cだけでたくさんあるのに、さらにD、E、F、G、A、B…
これはまず、大きく二つに分けましょう。「メジャー」か「マイナー」かです。メジャーは明るい響きのコード、マイナーは暗い響きのコードです。
そして次は、Cの後にm(マイナー)がついているかいないかで判断しちゃいます!
その後に何か付いていてもとりあえずは無視です。無視無視。
Cmaj7と書いてあったら、これはCのmajor7なので、Cm(シーマイナー)ではありません。Cです。
maj7メジャー・セブンと読みますが、この場合のメジャーはCに対してのメジャーではなくて「7に対してのメジャー」という形容詞的なものです。ひとまずはそういった難しい話は置いておきましょう。なんてったって「簡単にしちゃう」がテーマですから!
大文字でCM7とあっても、CのMajor7ですからね。マイナーの時は必ず「m」と小文字です。
※「dim」や「aug」だけはこの理論があまり当てはまらないので、その二つだけは覚える必要アリです。
同じフォームに気付く
さっきの「ふわふわ時間」でもありましたよね? 同じ形で場所だけ移動するコード。そうなんです。基本的にコードフォームは2つ覚えればほとんどの曲が弾けます。
●メジャーコードの押さえ方二つ。
6弦の音が一番低い音になるこの、
弦の音が一番低い音になるこの、

「5弦ルート」と呼ばれるバレーコードです。
まずはこの二つを体に染込ませちゃいます。そうしたら「メジャーコードはすべて押さえられるようになった」と人に自慢しましょう。
●マイナーコード
あれあれ? 「2つ覚えればいいって言ったじゃん!」っていう声が聞こえてきそうです…
でも、さっきのメジャーコード、どちらも音を1個ずつ動かすととマイナーコードになるんです。
それぞれ低いほうにポジションを1つだけ(半音だけ)ずらすと…

こうなります。鳴らしてみるともう気分はブルー。マイナーコードですからね。
ちなみに押さえ方はそれぞれ…
です。ね? これなら覚えられそうですよね?
これを覚えたら、6弦と5弦の音の場所を覚えて、どんなコードでもメジャーとマイナーならドンと来い状態です。
曲を弾きながらおぼえる
「まずはコードを覚えてから」っていう考えは捨てましょう。「まずは曲を弾く」のです。
冒頭でも言った様に。
そしてメジャー、マイナーでコードを弾いて、体にコード・フォームとルートの場所を染込ませます。
ちょっとだけコードに詳しくなる
そうやってメジャーとマイナーを弾けるようになったら、次は7thやテンションにも挑戦します。時間をかけてもOKです。地道に行きましょう。
ではメジャーとマイナーがなんとなく分かった方、少しコードのお勉強をしておきましょう。コードというのは“Chord”=「和音」。
音を一つじゃなくて何個も重ねて出すことです。ビギナーズ倶楽部なのでここでは本当に基礎的なコードのお勉強に留めます。
●コードの構成(メジャーとマイナー、7th)
コードま大きくメジャーとマイナーに分ける事は先ほどお伝えしました。ではメジャーとマイナーの違いは何なのか、一応知っておきましょうね。
コードの基本は3和音です。3つの音で構成されます。

まずは全音と半音について。半音と言うのは、隣り合った音の事。全音は一つ飛ばした音の事です。
ハ長調(Key=C)の場合はミとファ、シとドの間に黒鍵が無いので、それ以外は全音という事になります。
そして赤い●印に注目。ド・ミ・ソの和音です。「C」という和音すなわちコードです。
ドから数えて3つ目の音(長3度と呼びます)がミ、ドから数えて5つめの音がソ、完全5度です。
※この3度とか5度という言葉は覚えておくと後々便利ですが、ここでは「へ~、そういうもんね」くらいでいいです。
「もっとしっかり覚えたい」「勉強したい」って人はこんな本もあります。
話を戻しましょう。
この長3度、完全5度の関係がメジャーコードです。
さっき、Aのコードでメジャーとマイナーをフレット1個分だけ動かしましたよね?
そうなんです、長3度を短3度に半音下げるだけでコードはマイナーになるんです。
そしてそして、ドから数えて7つめ、短7度の音が加わると…

7thコードと呼ばれるコードが出来ます。C7(シー・セブン)と表記されるコードです。マイナーの場合でもこの音を足すとCm7(シー・マイナー・セブン)となります。
他にもたくさんありますが、今回はここまで覚える事にしましょう。
●ルート(根音)
先ほどからC、Cと言っていますが、Cというのはド(イタリア語)、日本語で言えば「ハ」です。なのでCというコードネームの場合は、「ド」から始まるコードです。
和音の基準となる音(大雑把に言うと、一番低い音)=一度目の音=ルート(根音)なのです。
●分数コード
コードの基準となる音=ルートとお伝えしましたが、コードの中の音は(そうじゃなくても)どの音もルートになる事が出来ます。なので、たとえばこういった構成音のコードは…

ルートがG(ソ)になったCです。ConG、もしくはC/Gと表記されます。どちらも「シー・オン・ジー」と読みます。
●テンションコード
1度、3度、5度、7度が基本的なコードの構成音です。しかし曲を弾いていくと、Csus4(シー・サス・フォー)やC6(シー・シックス)、C9(シー・ナインス)といったコードも出てきます。数字が出てくるのでどこの音を加えるかは想像できると思います。
1、3、5、7度以外の音を「テンション」と言います。それらを追加したコードが「テンション・コード」というわけです。
しかし先ほども言いましたがあくまでビギナーズ倶楽部。
テンションコードが出てきたらそれがメジャーかマイナーか(mが付いているかいないか)で判断して簡素化して弾いちゃってOKです!
●ディミニッシュとオーギュメント
分数コードやテンションは「メジャーかマイナーで!」とお伝えしましたが、この二つのコードだけは代用できません。
もし曲を弾いていてこの二つのどちらかが出てきたら、そこで覚えてしまいましょう。
●知ってて便利なパワーコード
さっき覚えたこのAバレーコード。
この Aの6弦と5弦だけ押さえるこんなやり方があります。
鍵盤で表すと…

おや!?
メジャーかマイナーかを決めてくれる3度の音を鳴らしていないことに気づきますね!?
そうなんです。パワーコードはメジャーだろうがマイナーだろうが対応できる最強の簡略化コードなのです。
アコギだと音の数が少なくて頼りなく聞こえてしまうかもしれませんが、エレキギターで歪ませた場合はもうこれだけでロックなサウンド! ルートの場所さえ分かっていればもう怖くありません。
ちなみにD(5弦ルートのバレーコード)でも使えます。
これを、
5弦と6弦のどこに何の音があるのかを覚えておく事がどれだけ重要か分かりますね?
他の弦の音の配置も大切なんですが、まずは5弦と6弦から覚えて行きましょう。
コードに関するビギナーズ倶楽部なりの結論
さあここまでである程度コードを覚える事に対して抵抗が少なくなってきたのでは!?
「コードはまず簡単にして、後からじっくり覚えて行く」
がギタセレ流ビギナーズ倶楽部理論です。(←大げさ)
なので、今回は更にみんなが苦労する「Fの壁」を乗り切る方法を伝授。
●Fコードの壁
ギターを始めた人の大多数がぶつかると言われている最初の壁、「Fコード」。Fコードを押さえるにはコツがあります…
という本格的な話はここではナシ!(どーん!)
本来Fの押さえ方はこれ。


いわゆるバレーコードです。(バレーはセーハとも言います) 一番ヘッド側で手が良い感じの角度に曲がらなかったり、テンション(弦の張力)がキツかったりと、何かとギタービギナーを悩ませてくれるヤーツ。
でも、ご安心を。Fは最初はコレでいいです。


これならバレーしなくても押さえられます。(親指で6弦のミュートは忘れずに)
ルートの音は「ド」になっていますが、そこはもう考えずに。ね。
だって「ファ」「ラ」「ド」が全部鳴ってるんですから構成音としては問題ないワケです。鳴らしてみるとあんまり違いないでしょう? 最初はそれで良いんです。特にバンドではベーシストがいますから。ルートはベーシストがしっかり取ってくれます。
なんならコレでもいいです。

これでも「ファ」「ラ」「ド」は鳴ってます。しかも順番どおりに。1、3、5度が形成されていますね。これはもう理論的にも正しいワケですよ。
●だんだんと出来るようになって来る
そんな感じで曲を弾いていると、弦を押さえるポイント、コツみたいなものが掴めて来ると思います。
それからバレーコードを押さえてみると…
あら不思議!
出来ちゃいました!!
な~んて事になるはず。
とっても乱暴な練習方法に見えるかもしれませんが、難しいことを最初にやるよりは、簡単に出来る方法を見つけて、そこから上達していった方が楽しいじゃないですか。
登山でも険しいルートと簡単なルートがありますよね?
最初からピッケルを使って急斜面を登る人はいませんよね?
それと同じだと思います。最初は初心者用の緩やかな登山道を登りましょう!
●実は後から役立つコードの簡素化
コードを簡素化するには3和音とその位置を考えないといけません。なので、ギターの指板上のどこに何の音があるのかを考えないといけないんです。

※開放弦(何も押さえない状態)と12フレットの所は1オクターブの関係。それ以降は同じ配置です。
そうすると、結果的に指板状の音の位置を覚えられるようになってきます。
これ、ソロなどを弾く時にと~~~っても重宝しますから。このコード簡素化練習法は、後からも役立つ方法なんですよ。
























