皆様こんにちは!石田でございます!
2023年にオーダーしてきた USA 現地選定材を使用した PRS Private Stock、ついに最後の1本が入荷してまいりました。
紆余曲折を経て3年の年月をかけたこれらのモデルですが、大トリを飾るのはもっとも多くのトピックを持ったこちらです。
Private Stock #11076 Vela Trem Brazilian Rosewood Neck & FB,1-Piece Quilted Maple Top / Zombie Fade

かなり特殊なこのカラー、初めて見たという方も多いのでは?
アメリカの PRS ディーラーとして非常に有名な Brian’s Guitars のオーダーによる「ゾンビをテーマにしたプライベートストック」で採用され、のちに PS オーダーでも使用できるようになった、独特ながらも非常に美しいグラデーションが特徴です。

青から緑、黄色を経てオレンジ、赤まで激しく変化していくカラーでありながら、破綻しない美しさでまとまっているのは PRS ならではの卓越したカラーセンスによるものだと思います。
美しいウッドピックガード

ベースモデルはオフセットボディシェイプが特徴的な Vela 。Private Stock Order 可能なギターの中では数少ないピックガード搭載モデルです。
このピックガードは様々な素材を指定できますが、今回ボディトップに非常に大きな1枚板のキルトメイプルを使用したので、せっかくならということでピックガードもメイプルを採用しました。
さらにピックガードもゾンビフェードカラーにしていますが、あえてボディのフェード方向とは逆にすることでエキゾチックな見た目を演出しました。
このピックガードですが、ウッド素材を指定したため、曲がりや割れを防ぐためにかなり厚いものになっています。そのまま搭載したのでは不格好になってしまうため、ボディ側にザグリを設けることで突き出さないような構造になっています。
きつすぎず緩すぎず、という絶妙なフィット感になっているのも PRS の高い技術を感じさせますね。
このように PRS の公式 Instagram でもこのギターの木工風景を紹介しています。かなりの反響がありましたのでインスタをフォローしている PRS ファンの方なら記憶に残っているのでは?
導管を染めたアッシュバック

Vela ならではの軽快なサウンドを活かすため、ボディバックにはスワンプアッシュを使用。印象的な木の導管にはトップに合わせた染料を入れ、木目を強調しています。
ハカランダネック

このギターにもブラジリアンローズウッドネックを採用。木目の整ったものをチョイスしました。
Vela でハカランダネックを採用している個体は非常に少ないと思いますが、重量バランスも悪くなくサウンド的なマッチングも良好です。
指板・インレイ

指板材ももちろんハカランダ。写真だと分かりにくいですが、かなり荒々しい木目のものを選んでいます。
指板インレイは恒例となった「島村楽器60周年記念ツリーオブライフ」ですが、バード部分にはフィギュアドメイプルを採用することで、ボディとマッチしたグラデーションカラーにしています。
ハイポジション側がブルーのバードになることで、ピックガードのグラデーションと綺麗につながるように指定しました。さらに…

サイドマーカー、バードのアウトライン、および指板、ヘッド、トラスロッドカバーのパーフリングを蓄光のルミンレイに。暗闇でばっちり光ります。
Gen III Tremolo Bridge

当時は Private Stock しか Vela のトレモロ仕様は存在しなかったのでトレモロ搭載としています。
※現在は Vela HHT というモデルが出ています。
再びのインスタ
かなり特徴的なルックスかつ、PRS の高い木工技術を感じられるこのギター。PRS 側も気に入っているようで完成時にも再度公式 Instagram に掲載されています。
それだけではなく、今年30周年を迎える Private Stock の Anniversary ムービーにも一瞬映り込んでいます。
Private Stock は数々オーダーしてきましたが、ここまでフィーチャーされるのは初めてのことです。それだけ完成度の高い1本だという裏付けにもなるでしょうか。ぜひ実際に手に取ってご覧ください。
商品情報


| メーカー | Paul Reed Smith |
| 型名 | PS11076 Vela Trem Zombie Fade |
| 販売価格 | ¥3,148,000(税込) |
| JANコード | 0825362176640 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。