こんにちはサカウエです。発売が待ち遠しい「GENELEC(ジェネレック)」待望のモニタースピーカー「M シリーズ」の 2 機種『M030』と『M040』ですが、オタリテックさんより『M030』をお借りしましたのでさっそくレポートいたします。
GENELEC社の「ミュージック・クリエイター・モデル」
まず外観です。こだわりの手作り!メイド・イン・フィンランド。2WAYのアクティブスピーカーを搭載。
エンクロージャーの素材は、リサイクル可能なウッド・ファイバーを主体とした合成複合素材。
この素材は本体自体が振動しにくく、自由な形に加工できることから、スピーカーとして音響的に優れた形を作成することができるとのこと。また本体の肉厚を薄くし、内容積を大きくすることによって非常に力強いローエンドを再生することができます。
『M030』と『M040』はホーム・レコーディングやデスクトップ・レコーディング環境にマッチするように開発された「ミュージック・クリエイター・モデル」ということです。自宅録音やトラックメイカー、DJの方にオススメということですね。
音質補正スイッチを搭載。
テーブルトップ、壁際、コーナーといった設置場所で微妙に変化する音質を補正することが出来ます。
XLR+TRS フォーンのコンボ、 RCA という3種類の入力端子。
多くのオーディオ・インターフェイスの出力に採用されているTRSフォーン、DJ 機器の大半に採用されているRCA端子、多くの業務用機器に採用されるXLR端子と場面によって使い分けることが出来ます
これが話題の新開発エンクロージャー一体型の底面バスレフポート
さっそく試聴
比較対象があったほうが良いだろうということで、RCFの「AYRA FIVE」を準備。こちらはイタリアン・デザインの人気モデルです。
関連リンク
RCF「AYRA FIVE」製品ページ
チェック用音ネタですが、iTinesライブラリのmp3ファイルではさすがにRCF様&GENELEC様には失礼ですので、取り急ぎ手元にあったCDからエクスポートした44.1KHz、16bitのAIFFを準備しました。
iMacのDP8(DAW)で再生してみます。
iMac⇒オーディオ・インターフェース「SteinbergUR828」⇒ADATオプチカル経由⇒ミキサー「YAMAHAO1V96」⇒スピーカーというシステムです。
視聴に使用したCD(私物)
Universal I.S. (1987-03-24)
売り上げランキング: 36,372
ユニバーサル ミュージック クラシック (2011-07-20)
売り上げランキング: 11,708
Sony (2013-05-21)
売り上げランキング: 65
Sony (2009-03-31)
売り上げランキング: 3,752
Sony (2005-12-05)
売り上げランキング: 23,250
ユニバーサル ミュージック クラシック (2007-02-21)
売り上げランキング: 2,727
ユニバーサル ミュージック クラシック (2003-09-03)
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AYRA FIVEは筐体の奥行きが結構あるせいか、低域もしっかり出て全体的にバランスの取れたサウンドですね。ペアで4.5万円程度ですからコストパフォーマンスは非常に高い製品です。
10ccの「I’m not in love」の冒頭のキック(実はMini moogとのこと)も気持ちよく鳴っておりますし、クリス・ボッティーの艶のあるトランペット、Lucia Micarelli(ルシア・ミカレッリ)嬢のバイオリンの美しさには聞きほれてしまいますね・・・非常にバランスの良いモニター・スピーカーではないでしょうか。
GENELEC『M030』でチェック
と、耳慣らしを終えていよいよM030です。おーっ「I’m not in love」のキック(実際はMini Moogで作った音らしいです)のアタック感がぜんぜん違う。「ドン、ドン、ドン、ドン↓」という4拍目のキックの微妙な音圧の違いがRCFよりもよくわかります。
分離と広がりもさすがという感じですね。ゲーリー・ピーコック(キース・ジャレット・トリオのBs)は明らかにドーンと前に出てくる感じ、でもイヤらしくない。これも「底面バスレフポート」の効果なのでしょうか?
しかし全部いい音で聞いているだけでは、モニター・スピーカーの役目は果たせません。ということでiTunesのmp3も一応聞き比べてみることにしました。
320kbpsだと正直言って、もうわたくしの耳ではAIFFとの違いは「・・・?」という感じ(泣)。それ以下、128、96kbpsまで落とすとさすがに・・シンバルとかトライアングルといったサウンドは「バレ」ます。ああよかった。
DAWのサウンドで試す。
ただ音楽を聞いているだけでは仕事をしていると思われないので、つづいてはDAW上のプラグイン・シンセサウンドで試してみました。なんてったって「ミュージック・クリエイター・モデル」ですからこっちのほうが重要ですね。
同じくMac版DP8でチェックしました。24bit 96KHzのプロジェクトを作成し、クリエイター御用達のプラグインを次から次へと試すことに。
Rob Papenの「BLUE」、Spectrasonicsの「Omnisphere」、Native Instrumentsの「MASSIVE」といったプラグインを次々と試聴。
やはりローの出音がスゴイですね。人工的で持ち上げているイヤミはなく、あくまで自然な低域が表現されると思います。発売されてもう10年近く経つのに、「STYLUS」が改めてゴキゲン(死語)なサウンドと再認識させられました、ありがとうございます。
ついでに先日Native InstrumentsのKOMPLETEで作成したYESの「Raundabout」でもチェック。
関連記事
【レビュー】イエスの「ラウンドアバウト」を、KOMPLETE 9 ULTIMATEを使って打ちこんでみました
マスターコンプをちょっと効かせすぎなのと、低域が少々持ち上げすぎだったかな?・・・というのがわかってちょっと反省・・これを作ったときはGENELECのかなり古いモデルで聞いていたのですが、やはりモニター・スピーカーは重要ですね。
☆
以上駆け足のレビューでしたが、音楽制作では必須のモニタースピーカーは最終的な出音チェックの要。少々値が張っても良い物を選びたいものです。
この点「M030」は自宅で音楽制作を楽しむ方にとっては最適な製品だと思います。発売までまだ少々時間がありますが、後日、ぜひ店頭でご自分の耳でお試しいただきたいと思います。
GENELEC M030仕様
- 周波数特性:58 Hz ~ 20 kHz(-3 dB)
- 音圧レベル SPL:103db
- トレブル:30 W Class D、ベース:50 W Class D
- ツイーター0:19mm /ウーファー:127mm
- クロスオーバー:3.0kHz ※各ユニットの音域の境界にあたる周波数
- 入力:コンボ XLR(XLR + 1/4″ フォーンプラグ)+ RCA
- 高さ 273 × 幅 190 × 奥行き 190 mm
- 重量:4.6 kg
発売:10月上旬予定
販売価格:
M030:¥79,200(税込)(一台)
JANコード:4580278652768
M040:¥121,000(税込)(一台)
JANコード:4580278652775
お問い合わせはお近くの島村楽器店舗まで
【関連リンク】
RCF「AYRA FIVE」製品ページ
【島村楽器オンラインストア】
Spectrasonics/スペクトラソニックス Omnisphere オムニスフィア
Native Instruments / ネイティブインストゥルメンツ KOMPLETE 9 ULTIMATE 大容量プラグインソフトセット
RCF “AYRA FIVE” 仕様
- 形式:2wayバスレフ型スピーカー
- 周波数特性:55Hz-20kHz(-3dB)
- 最大音圧レベル:106dB(1m)
- 指向性:110°(水平)×70°(垂直)
- アンプトータル出力:55W
- (低域35W、高域20W)
- 入力感度:-2dBu
- クロスオーバー周波数:2100Hz
- ツィーター:1inソフトドーム
- ウーハー:5inグラスファイバーコーン
- インプットコネクター:XLR、Jack、RCA
- カラー:セミマットブラック
- キャビネット材質:MDF
- 寸法(H×W×D):274×186×266mm
- 重量:6.2kg
この記事を書いた人

デジタル・アドバイザー 坂上 暢(サカウエ ミツル)
学生時代よりTV、ラジオ等のCM音楽制作に携り、音楽専門学校講師、キーボードマガジンやDTMマガジン等、音楽雑誌の連載記事の執筆、著作等を行う。
その後も企業Web音楽コンテンツ制作、音楽プロデュース、楽器メーカーのシンセ内蔵デモ曲(Roland JUNO-Di,JUNO-Gi,Sonic Cell,JUNO-STAGE 等々その他多数)、音色作成、デモンストレーション、セミナー等を手がける。

















