【徹底検証】世界ラック・プリアンプ選手権! ~いま旬のアンプ・シミュレーター5機種~ Part2

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今とっても旬なアンプ・シミュレーター内臓のラック・プリアンプ5機種に機能面、サウンド面から徹底的に競ってもらうこの企画、「世界ラック・プリアンプ選手権」。
Part1では機能的な面やスペックで比較を試みました。

が、しかし!
やはり大切なのは音!!
Part2では実際のサウンドを交えて徹底的に競ってもらいましょう。

出場選手紹介

では改めて、出場選手を簡単に紹介しておきます。
あ、選手紹介のBGMはこれで。

ちなみにワタシはマンセル派。
(1990年メキシコGP、マクラーレン・ホンダのベルガーをアウトから抜き去ったシーンが忘れられません…)

脱線しすぎました(汗)
話を本題に戻しましょう。

s-LINE6 “POD HD PRO X”

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LINE6 「POD HD PRO X」/JAN:4907034123056
オープンプライス/売価¥88,880(税込)


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手ごろな値段でありながら、アンプモデリング31、エフェクト111、キャビネットモデリング18と豊富なモデリング数は他を圧倒。
アンプシミュレーター界の元祖的存在であり、近年ではモデリングマイクを発売するなど、やはりモデリング、シミュレートという点でははずせないモデル。
また同社のモデリング・ギター、VARIAXとの連携など、拡張性、自由度がかなり高いのも特徴。
低価格でそこまでの機能を搭載したことで、サウンド面へのコスト配分がしっかりなされているのかが要注目。

s-AVID “Eleven Rack”

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AVID 「Eleven Rack」/JAN:4571151764647
オープンプライス/売価¥119,900(税込)

Pro Tools Softwareとの連携など、レコーディングという観点ではかなりの優位性を誇るEleven Rack。
アンプモデリングやエフェクト数、もともとは少ないものの、Expansion Packが付属したことでかなり拡張。
ステージでプリアンプとして使用することも想定されているため、フロント・パネルにAMPへのアウトが装備されている。
実際のサウンドが楽しみなモデル。

s-DV MARK “MULTIAMP”

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DV MARK 「MULTIAMP」/JAN:8033829136157
メーカー希望小売価格¥280,500(税込)/売価¥224,400(税込)


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ベースアンプで名を馳せるMark Bassが満を持して発表したギターブランド「DV Mark」。
そのDV Markからつい最近発売されたばかりの、パワーアンプ内臓、アンプシミュレーター搭載のプリアンプ。
アナログライクな操作性がかなり魅力的ではあるが、そのサウンドは未知数。
搭載されているパワーアンプとの相性も気になるところ。
今大会のダークホースとなるか!?

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK”

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Kemper 「PROFILING AMP PW RACK」/JAN:4959112119987
メーカー希望小売価格:¥374,000(税込)/売価¥299,200(税込)

「PROFILING」という新たな技術を引っさげて登場したドイツからの刺客。
とにかく「気に入ったアンプサウンドをそのまま取り込む」というその技術が、どれほどのレベルなのか、注目度マックス!
accessというシンセサイザー・メーカーから生まれたブランドであるKemperなので、バンドサウンドの中での立ち位置を考えたサウンド傾向が予想される。
この機種はパワーアンプ搭載なので、プリ部分との相性は要チェック項目。

s-FRACTAL AUDIO SYSTEMS “Axe-Fx Ⅱ”

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FRACTAL AUDIO SYSTEMS 「Axe-Fx Ⅱ」/JAN:4571220042492
メーカー希望小売価格¥341,000(税込)/売価¥341,000(税込)

プロ・ギタリストがこぞって使用し、島村楽器でもこの価格ながらビックリするほどの売れ行きを見せている今大会の本命馬。
前評判では音の良さ、使い勝手、拡張性、成長性などなど、いろいろな良いうわさを聞くが、果たしてその真の実力はいかに!?

クリーン「Fender Twin Reverb」対決

やはりアンプ・シミュレーターなので、同じアンプをモデリングしたサウンドで対決すべきですよね?
って事で、まずは全モデルに搭載されていた、FenderのTwin Reverbをシミュレートしたサウンドで比べます。

サウンド・サンプルは、各機種

  • ①本体からミキサー経由の直接ライン録音
  • ②本体からパワーアンプ、スピーカーを通したマイク録音

と順に掲載します。

  • ※マイク録音はDV MarkやKemper本体のパワーアンプは使用せず、全機種共通で別途パワーアンプを用意して、フルレンジ・スピーカーをステレオで鳴らし、それを録音しました。
  • ※EQはどのアンプもフラット(すべて12時の位置)に設定しています。
  • ※ところどころ画像撮り忘れ、スミマセン…

s-LINE6 “POD HD PRO X”.Clean

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LINE6らしく、キレイなクリーンサウンドです。
パワーアンプを通して鳴らしてもクリップしない感じですが、Twin ReverbというよりはJCに近いような…
そのくらいクリアに響いてきますね。
この価格でこのサウンドは優秀だと思います。

s-AVID “Eleven Rack”.Clean

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ライン録音だと少しヒス・ノイズが気になります。
他機種と同条件ですが、多少S/N比が低いのでしょうか?
ちょっと線が細いような感じもしますが、パワーアンプを経由して鳴らしたときの音はけっこうガッツのある音になって心地イイですね。

s-DV MARK “MULTIAMP”Clean


低域成分がしっかり出てきていますが、多少コモリがちです。
もう少し中域~高域にかけてのきらびやかな「Fenderベルトーン」が欲しいですね。
EQでトレブルを上げてみましたが、可変幅はそこまで広くないようで、クリーンでは分が悪い…?

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Clean


ダイナミクスがしっかり出て生々しい感じですが、ライン録音では少々線が細いような気もします。
ただし、Twin Reverbらしくアタックを強めた時にちょっとドライブする点は評価できます。
パワーアンプで鳴らすと、スピーカーの低音再生能力でサポートされてちょうどイイ感じ。

s-FRACTAL AUDIO SYSTEMS “Axe-Fx Ⅱ”Clean

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さすがのAxe-FxⅡ。前評判どおりの音です。
ホントにTwin Reverbを鳴らしているかのような印象。
ピッキングのダイナミクスにもしっかり追従してきてくれて、心地よいドライブ感が感じられます。
このサウンドは他を圧倒していますね。

クランチ「Fender Twin Reverb」対決

クランチに関してはライン録音のみとなります。(録音方法は一緒です)
先ほどのTwin ReverbサウンドでGAINをそれぞれ12時まで上げてみました。 各機種、同条件でのGAIN量比較も出来ます。s-LINE6 “POD HD PRO X”.Crunch

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クリーン同様、クリアな音という感じですね。
あくまでもこの価格と考えればやはり優秀。
ラインでの録音に使用することが多いLINE6だけに、低音が幅をきかせない感じの音作りがされているような印象です。

s-AVID “Eleven Rack”.Crunch

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おや? クリーンの時に比べて少しコモリましたね。
どちらかというとクリーンの方が得意っぽいです、Eleven Rack。
クリアさはしっかりあるので、やはりラインレコーディングに向いてるんですかね。

s-DV MARK “MULTIAMP”Crunch

歪み、けっこうやりますね〜!
ただ、やはりコモる感じは否めない印象。
この低音感をプラスと取って音作りできるかが鍵になると思います。

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Crunch

やはりラインだとクリーン同様、少々薄く感じますね。
元の設定で低域成分を削ってあるのでしょうか。
その辺はシンセメーカー「access」が母体ゆえに、バンドの中でいらない音をあえて出さないようにしているのかも?
キーボーディスト視点で作られたサウンドという印象。
バンドで演った時のトータル的な音抜け感が期待できます。

s-s-FRACTAL AUDIO SYSTEMS “Axe-Fx Ⅱ”Crunch

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ぶっといサウンドですね~
帯域全体が出てきているので、いらないところを“削る”音作りできそうです。
Fenderらしいクランチ感を持った上で、しっかり音を前面に押し出しています。

歪み「Marshall JCM800」対決

いよいよガッツリ歪み対決!
GAINをフルUPさせて歪ませた時のそれぞれの音の特徴はどんなもんでしょう!?

ちなみにサウンド・サンプルはクリーンの時同様の録音方法です。

s-LINE6 “POD HD PRO X” Distortion

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けっこう歪んでくれますね〜。歪みすぎなくらい(笑)
Marshall JCM800のモデリングですが、GAINの上限を高く設定してある為でしょうか。
GAINを少し落とせば、もう少しヴィンテージ感が得られるかも知れません。

10万円行かない価格でのこのクオリティ。
さすが歴史を作ってきただけのことはありますね。

s-AVID “Eleven Rack”Distortion

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うん、音の方向性はかなりMarshallっぽいです。
特にパワーアンプ経由のスピーカーで鳴らした音なんか、けっこうリアルですよね、歪み過ぎないというか。
クランチの時に感じた「こもった印象」は倍音成分が増えたことで目立たなくなって、結構イイと思います。

s-DV MARK “MULTIAMP”Distortion

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やはり歪みでも低音に特徴があります。
低~中低域に音のピークが寄っているような。
これはベースアンプ・メーカーならではの音作りなんでしょうか。
とはいえ、ここまで低域が出ているので、へヴィに鳴らしたい方には良いかもしれません。

※ちなみに、MULTIAMPにはJCM800のモデリングは入っていなかったので、JCM900モデリングでの検証になっています。

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Distortion

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ここでもやはりシンセ・メーカー的なサウンドというか、少し低音が足りない気がします。
もうちょっと欲しい…
プリセットで最初から入っているアンプタイプを選んで鳴らして検証しているのですが、アンプタイプを変えても歪みの質感がそこまで大きく変化しないような印象も受けます。
もしかしてProfilingを優先させるがゆえに、プリセットは力を入れていないのか、Kemper!?
だったらあとでProfilingにも挑戦しちゃおう♪

s-s-FRACTAL AUDIO SYSTEMS “Axe-Fx Ⅱ”Distortion

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歪みに関してもバッチリです。
Marshallらしい、ちょっと粒の粗い歪みの感じが再現されてますね。
う~ん、ここまでくるとAxe-Fx Ⅱの弱点を探したくなってきたw

DV Mark、Kemper、搭載パワーアンプ検証

今回の出場選手の中にはパワーアンプを搭載している機種が2つもあります。
プリアンプとパワーアンプの相性も、音作りにはとても大切なポイント。
さきほど音にもう少しココがあったら…なんて思った機種も、「搭載されているパワーアンプを鳴らすことで、音作りをトータルでプロデュースしているのかも?」なんて興味が沸いちゃいました。
てなわけで、さきほどの外部パワーアンプ音源(クリーン)と、搭載パワーアンプ音源を順に聞いてみます。
※スピーカーもこれまで同様にフルレンジ・スピーカーです。

s-DV MARK “MULTIAMP”Clean

まずは外部パワーアンプでのサウンド。

次に内蔵パワーアンプでのサウンド。

おぉ! こもりが改善された!
低~中域が少し引っ込んで高音域が前に出てきました。
やはりこのMULTIAMPは搭載されたパワーアンプを使用する前提で作られているようです。
この機種はレコーディングというよりライブ向けでしょうね。

s-KEMPER “PROFILING AMP PW RACK” Clean

外部パワーアンプでのサウンド。

内蔵パワーアンプでのサウンド。

Kemperは外部パワーアンプの方がクリアで艶もあり、イイ感じに聞こえます。
内蔵パワーアンプがダメということではないですが、ちょっと音がつぶれちゃうというか…
今回使用したパワーアンプが内蔵のものよりも相性が良かったのか?
ということはパワーアンプ内蔵よりも、パワーアンプ非搭載のKemperを買って、別でパワーアンプを選んだほうが賢い選択かも!?

Kemper「PROFILING」検証

さて!
ここまでプリセットの音色は100点満点とは言えなかったKemper。
でも機種名が「PROFILING AMP」ってことですから、せっかくなのでPROFILINGしてみましょう!

s-MESA_BOOGIE “MarkⅢ”

…おや?
スタジオの隅にひっそりたたずむ「MarkⅢ」を発見!
これ使っちゃお♪

こういったレアなアンプサウンドを取り込んで自分の物にしちゃうのがKEMPERの持ち味ですよね。
まずは取説を読んで、セッティングの仕方を…何々?
RETURN INPUTにマイクをつないで…
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はい、オッケー。
ギターはKemperにつなぐ、と。
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操作もちょいちょいっと簡単です。
Kemper自身が音を鳴らして(かなりの大音量です)、その音をMarkⅢが再生、それを拾ってきてKemperがPROFILEするということですね。
サクっと完了しました。
ちなみにマイクプリは元から搭載されているようで、ダイナミックマイクを直接KEMPERにプラグインでOKでした。

s-Mark Ⅲ × PROFILING AMP PW RACK サウンド比較

まずはMESA/BOOGIE 「MarkⅢ」の音をマイク録音で。

お次はKemperがPROFILINGしたMark Ⅲサウンド。
外部パワーアンプ~フルレンジ・スピーカーで鳴らしたものをマイク録音しています。

スゴイ!
スピーカー部分の筐体の違いから来る低音感の違いは多少あれど、ほぼ「そのまんま」の音です!
この「PROFILING」は歪み成分までもしっかりと解析してくれるので、ピッキングニュアンスによる歪みの感じもしっかり出てくれます。
これは優秀ですよ!!

プリセットに力を入れていない(?)理由が分かりましたネw
きっとPROFILING技術があるから、最初に多数のプリセットを入れる作業分のコストを落としているのでしょう。
Kemperサイトでもいろんな人がPROFILINGしたデータ(Rig)が落とせるので、文字通り「百人力」です!

Fractal Audio Systems「Tone Match?」

次に、Axe-FxⅡのTone Matchもやってみようかな…と思いましたが、Tone MatchはCD音源のギターパートからEQ成分をマッチングさせる機能。
Impulse Responceもパワーアンプとキャビの特性を覚える機能…
ということで、Axe-Fx ⅡではMarkⅢの音を作ってみることにしました。

まずは改めてMarkⅢの音をチェックして…

それを真似てAxe-FxⅡで作った音色がこちら。

優秀w
真空管の質感が多少減っている感はありますが、それでもここまで作れるなら申し分ないですね~
出したい音が出せるという意味ではKemperもAxe-FxⅡもかなりのレベルにあると思います。

対決結果(部門別)

各機種の設定を同条件の下、じっくり比較してきました。
それぞれサウンドの特徴が明確に表れていましたね。
これからシミュレーター機能のついたプリアンプを購入検討される方にとっても有意義な情報となってくれれば嬉しい限りです。

最後に、部門ごとに分けて各機種を採点です!
Axe-Fx Ⅱは前評判からのPole to Winなるか!?
はたしてダークホースは現れるのか!?

Part1のスペック表も大切な要素です。

s-コストパフォーマンス部門

まずは価格です。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

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これはさすがにPODとEleven Rackの2強でしょう。
PODは昔からプロ・ギタリストの自宅スタジオを取材した録音関係の雑誌記事などにもよく登場しますよね。
その分安心感があります。

はたまた業界スタンダードになっているレコーディング&編集ソフト「Pro Tools」との連携がバッチリのEleven Rack。
それでも価格設定は10万円を切るというこのコストパフォーマンスの高さは魅力ですね。

最終的には1万円ほどお安いPODがグランプリに輝きました!

s-拡張性部門

各機種、単体でもかなり優秀なアンプばかりですが、それぞれが特徴ある拡張機能を持っています。
その模様はPart1でご覧下さい。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ  ★

s-1212kemper

みんな様々な機能を持ってますね~
拡張性という点では、PODのVARIAX&DTアンプとの親和性や、Axe-FxⅡの高頻度なバージョンアップなども有力ですが、KEMPERの「PROFILING」という革命的な技術を投入して、いろんなアンプの音を取り込めるという汎用性の高さが光ります。

ということで、KEMPER「PROFILING AMP PW RACK」が勝利です。

s-可搬性部門

高機能な機種ぞろいだけに、その重さや大きさなどはかなり重要なポイントです。
重かったりしたら持ち運びづらいですし、大きいと自宅でスペースを取ります。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

s-1212dvmark

各モデル、ラックサイズなので横幅は変わりません。
でも下の画像を見ると、奥行き間は一目瞭然。
PODのコンパクトさは抜きん出ています。

Axe-FxⅡは奥行きがありますね~

KEMPERは3Uラックサイズなので、他機種よりも1U分デカイw
さらに重いw
これは持ち運びにはちょっと不便か!?

最終的には、「パワーアンプを積みながらこのコンパクトさ」ということでMULTIAMPに軍配が上がるでしょう。

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s-レコーディングでの柔軟性、活用しやすさ部門

やはりラック・プリの魅力の一つでもあるレコーディングのしやすさは重要です。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

s-1212avid

さすがにここはEleven Rackが勝ちですね!
Pro Toolsとの連携ってことになると他機種には真似できません。

ただし、他機種もUSBダイレクト・レコーディングやデジタルアウトを装備していることで、クリアなレコーディング環境が整います。
MULTIAMPはUSBのダイレクトレコーディングが出来ないようですので、残念。
(これからバージョンUPして対応するかもしれません。期待しましょう!)

s-音の太さ部門

アンプとして最も重要な部分、「音」の部門に突入して行きますよ!
まずはギタリストがと〜〜〜〜っても気になる「音の太さ」から。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

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これはAxe-Fx Ⅱに軍配が上がります。
どのサウンド・サンプルを聞いても、明らかに音の密度を感じますね。
クリーンでの音の艶や、歪みでの倍音成分の豊かさ、これは他機種との差をかなり広げていると思います。

KEMPERに関しては、元々入っているプリセットだけならもしかしたらPOD同様、少し細めかもしれません。
しかしPROFILINGされたRigを使用することでかなり上位に食い込んできますね。

s-音の明瞭感部門

はい。クリアさです。
太くても、クリアで抜けが良くなければ音が後ろに引っ込んでしまいますから。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

s-1212fractal

「クリア」と一言で言ってもなかなか難しい部分ではありますが、細くなってしまっては意味が無いです。
コードの分離感だったり、一音一音の音の輪郭だったり、トータル的な評価をしました。
やはりAxe-Fx Ⅱは前評判どおり強いですね。
線が細くならないし、コード感が潰れないところがスゴイです。

s-レイテンシー部門

これは、デジタル・レコーディングでよく起こります。
今回の5機種もデジタル機器なので、内部で演算処理を行って音が発音されます。
その演算処理の時点で多少の遅れが発生してしまうのです。
なのでピッキングしてからアンプを通って自分の耳に音が届くまで、機種によってはレイテンシーを感じました。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

s-1212fractal

他の機種が「気になって弾いていられない」ってほどのレイテンシーではありませんよ。
Axe-Fx Ⅱのレイテンシーが少なすぎるのです!!
これはちょっとビックリ。

実はこのレイテンシー、弾き手にとってここはかなりのコダワリどころ。
腕が上がれば上がるほど、耳が良くなってきて気になると思います。
今回のマイク録りサンプルでもピッキングの音もマイクで拾っているので、この差をきっと分かってもらえるでしょう。

s-独自機能部門

当初の出遅れを取り戻したAxe-Fx Ⅱが首位を独走している感があります。
ここから他モデルの巻き返しはなるか!?

最後はデジタル・ラック・プリのそれぞれの独自機能の優位性を比べてみましょう。

メーカー モデル 1 2 3 4 5
LINE6 POD HD PRO X
AVID Eleven Rack
DV Mark MULTIAMP
KEMPER PROFILING AMP PW RACK
FRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Ⅱ

s-1212kemper

ここはKEMPERが強い! ホームグラウンドのようなもの。
やはりPROFILINGは魅力ですよね。

Axe-Fx Ⅱが頻繁なバージョンアップでアンプモデルをどんどん追加しているとはいえ、好きなアンプをWEBで手軽に手に入れられるKEMPERにかなり惹かれます。
実際のPROFILINGがさほどでもなかったら「別に…」「触れ込みだけでしょ」となるのですが、今回MarkⅢを実際にPROFILINGしてみた結果があのクオリティなので、高評価!

対決結果(総合)

さて、部門別に各モデル得意な分野を発揮して見事グランプリを獲得しましたね。
総合優勝はどの機種になるのでしょうか?

「表彰式といえばコレ」という、この曲を再生しながらどうぞ。

http://youtu.be/fKGW1kWJUGA

総合優勝は…

 

 

 

 

アメリカ代表 FRACTAL AUDIO SYSTEMS

「Axe-Fx Ⅱ」!

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s-総合優勝

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アンプシミュレーターだけに、どれだけ元のアンプのサウンドに迫れるかっていうのはかなり大切なポイントですが、でもそれだけじゃダメです。
再現したサウンドを鳴らしたときに、しっかりヌケてくれて太い音が鳴ってくれないと、どうしてもデジタルな感じの音に聞こえてしまいます。

その点、サウンド面の各部門でグランプリをさらって行ったAxe-Fx Ⅱの総合優勝は、実力に基づいたものと言えるでしょう。

s-2位

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2位にはKEMPERがつけています。
何度も言いますが、「PROFILING」がスゴイんです。
ぜひ皆さんにも体験して頂きたい!
本当に元のアンプをそのまま鳴らしているかのような、そっくりなサウンドになります。

欲を言えば、もう少し音にコシが欲しいところ。
(でもシンセメーカーのキーボーディスト的視点に立ったらこの音のほうが良いのかも…)
まだまだ新しい技術、モデルなので、今後さらに進化が期待されます。
すでに著名なギタリストが使い始めているという噂もちらほら…

s-3位

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3位はなんとPODです。
KEMPERにあと一歩のところで惜しくも敗れましたが、10万円を切る価格帯で3位に食い込む実力は本物。
やはりそのコストパフォーマンスの高さが表彰台の一番の要因でしょうね。

アンプシミュレーター界を切り開いた元祖として、堂々の3位だと思います。

検証後記

今回、Axe-Fx Ⅱの総合優勝で幕を閉じた世界ラック・プリアンプ選手権。
Part1、Part2にわたって検証してきました。
それぞれの機種の特徴は把握できましたでしょうか?
価格も目指しているところも各々バラバラではありますが、「アンプ・シミュレーター」という点で比較すると、やはり価格とクオリティがある程度比例する関係にありますね。
「高ければ良いものだ」というわけではありませんが、「良いものは高い」んだと思います。

また、レコーディングでの使い勝手、スタジオやライブでの使い勝手での選択もアリ。
各機種が独自の個性を持っているだけに、選手権優勝したからといって「じゃあFractalだ〜」と選ぶのは尚早かも。
自分の使い方に合わせて選択するのが賢い選び方と言えるでしょう。

特にパワーアンプ搭載/非搭載に関しては、後からパワーアンプを別途購入するコストをかけて、組み合わせによって音作りをするか、はたまたコストをおさえてパワーアンプ搭載を選び、「アンプヘッド」のような考え方で持ち歩くか、非常に悩ましいw
ワタシのオススメは、「せっかく買うならパワーアンプもしっかり選ぼう!」です。
「俺はMULTIAMPがいいな」と思ったら、MULTIAMPにパワーアンプは搭載されていても、あえてさらに相性の良さそうなパワーアンプを探すのも楽しみの一つになりますよね。

Part1から改めて読みたい方はこちら↓↓↓

【徹底検証】世界ラック・プリアンプ選手権! ~いま旬のアンプ・シミュレーター5機種~ Part1

2014年2月13日(木)追記情報

Axe-FxⅡは2014年2月3日に価格改定されて

メーカー希望小売価格¥341,000(税込)
販売価格¥341,000(税込)

となっております。

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