日々のリペアについて綴ります
こんにちは!
夏の蒸し暑ーい時期に突入ですね。楽器ケース内も熱がこもってしまわないよう、風通しをしてあげましょう!
♪お知らせ♪
みなとみらい店ではただいまチェロフェスタ2016を開催しております。
7月30日(土)には、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者の門脇 大樹さんによるチェロコンサートも行います。8月14日(日)までの期間開催しておりますので、お誘い合わせの上、ぜひご来店下さい。
詳しくはこちら→チェロフェスタ2016
16日
先日、我が家に子猫がやってきました。
生えたばかりの歯がかゆいのか、思い切り人間の手足めがけて噛みついてきます。母親が野良だったためか、その血をしっかりと継いでワイルドです。小さい手でしっかりとホールドして噛みついてきます。可愛いです。が、子猫だからと言って侮れません。とても痛いです。なので最近は、どうにか人形で許してくださいと、猫用おもちゃを差し出して逃れています。
今回のリペアは、表板厚み補強です。
何回か表板をオープンして削っていたり、あるいは最初から厚さが通常より薄く割れが入っていたりする場合に、補強として薄い部分全体に新しく同じ材質の木材を補強します。今回は、割れ修復でオープンした表板のボトム付近の木の厚さがとても薄かったため、補強することになりました。
補強の際、アーチに合わせた土台が必要の為、石膏型を取ります。
表板と石膏型をしっかりと固定します。
(固定の際、少しでも石膏と表板の間に隙間があると、補強材接着の時に表板が歪んでしまいます)
白い×印は割れ部分。割れ部分が入るように接着部分を削っていきます。
緩いカーブを描くように削っていきます。
補強材と合わせ、隙間なくなればいざ接着!
接着完了後、補強材を元の表板に合わせて削り、補強完了です。
19日
皆さんこんにちは!三連休はいかがでしたでしょうか。
島村楽器みなとみらい店ではチェロ講師渡邊 浩美による店頭ミニコンサートと、プロのトランペット奏者によるトランペット講習があり、大盛況となりました。
今回は、そんな連休中に出会った不思議なペグをご紹介させていただきます。
なんともない普通のツゲペグなのですが
・・・ぐにょ
・・・お分かりいただけたでしょうか。ペグ胴体とつまみ部分(マッシュルーム部分)の境目が、まるでゴムで出来ているかのようにグニョグニョ動くのです。このいつかは折れてしまう可能性の高いペグは交換ということになりました。
楽器ケースに長い間しまっていて久しぶりに楽器を弾こうとしたときに多い症状3トップが
①弦、弓の毛が切れている②横板がはがれている③ペグが固まって動かない
特に湿度の高いこの時期はご用心ですね!
ペグ交換(1本の場合)
楽器 | パーツ種類 | 交換料金(税込) |
---|---|---|
バイオリン | エボニー/ローズウッド | \2,808~ |
バイオリン | ツゲ | \2,916~ |
※その他、楽器・パーツ種類によってお値段が異なります。お気軽にお電話ください。
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