ピアノの寿命を保つ、保守点検とは?

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2025年07月06日

なぜピアノには定期メンテナンスが必要なの? ピアノは、1年に1~2回調律をする必要があります。長く使用したり温度や湿度などの影響を受け、だんだん音律が変わってしまうためです。その際に調律師から、他の個所の修理や調整をすすめられることはありませんか? 「よくメンテナンスをすすめられるけど、なぜ必要なの […]

なぜピアノには定期メンテナンスが必要なの?

ピアノは、1年に1~2回調律をする必要があります。長く使用したり温度や湿度などの影響を受け、だんだん音律が変わってしまうためです。
その際に調律師から、他の個所の修理や調整をすすめられることはありませんか?

「よくメンテナンスをすすめられるけど、なぜ必要なのかいまいち分からない・・・」「調律はしているけど最近タッチ感が変わったきがする・・・」「だいぶ弾きこんだし音色がキンキンしてきた・・・」とお悩みの方へ。
こちらの記事では調律の他に調整やファイリングがセットになった「保守点検」について、詳しく解説をしていきます!

そもそも保守点検ってなに?

保守点検とは、「調律」「整調」「ファイリング」がセットになったメンテナンスサービスです。

  • 調律    :全ての弦の音律を整える作業です。
  • 整調    :ピアノ内部のアクション部分がスムーズに動くために行う作業です。
  • ファイリング:ハンマーの形を削り整え、ピアノ本来の音色に近づける作業です。

通常の調律料金にオプションで作業を追加すると、どうしても料金が高くなってしまいます。
しかし、保守点検では調律を含めたセットプランで作業を行うためお求めやすい価格でメンテナンスができるのです!

アップライトピアノグランドピアノ
調律¥16,500(税込)~¥19,800(税込)~
調律+整調+整音¥60,500(税込)~¥85,500(税込)~
保守点検
(調律、整調、ファイリング)
¥44,000(税込)~¥55,000(税込)~

調律も含めたメンテナンスなため、通常の調律作業よりも時間がかかってしまいます。
およそ6~8時間ほどの所要時間が要りますので、ご希望の際は担当調律師か店舗スタッフにご相談ください。

保守点検が必要な理由

ピアノは弾いたり、温度や湿度の変化で弦は伸びてきます。正しい音律を得るためにも、ピアノは定期的な調律が必要となるのです。
では、なぜ保守点検が必要だと言われるのでしょうか?

メンテナンスをしないと鍵盤やアクション部分などに狂いが出てしまい、弾き心地が悪くなってしまいます。

温度や湿度などの影響を受けるのは弦だけではありません。
鍵盤や内部のアクション機構なども影響を受け、タッチ感が重くなったり鍵盤が戻らなくなってしまうことがあります。
もしかしたら、音が鳴らなくなってしまうなんてことも・・・

「保守点検の必要性は分かったけど、具体的にどうすればいいの?」

よほど大きな修理が必要な場合を除き、基本的には普段の調律のように調律師がご自宅をご訪問して作業いたします。
所要時間がおよそ6~8時間ほどかかるため、事前に担当調律師か店舗スタッフにご相談ください。
また、こちらのウェブサイトからもご予約が可能です。

保守点検の流れ

先日、八千代店にやってきたヤマハYUS5。
当店に来たばかりの時は調律やタッチ感が狂っており、汚れも目立っていました。

保守点検は下記の流れで作業を行っています。

  • 弦磨き   :弦に付着した錆などを落とします。
  • ピン磨き  :鍵盤の働きをスムーズにするため、付着した錆などを落とします。
  • 掃除    :鍵盤の下やピアノ内部などに溜まったほこりなどの不純物を取り除き、綺麗な状態にします。
  • ファイリング:ハンマーの形を削り整え、ピアノ本来の音色に近づける作業です。
  • 整調    :鍵盤やアクション部分、ペダル部分など、スムーズに動作させるためにタッチを調整します。
  • 調律    :音程を揃え、聴き心地の良い響きになるように調整します。
  • 3弦合わせ  :弦に当たるハンマーの位置を揃え、正確な発音になるよう整えます。
  • 整音    :ハンマーに針を刺して弾力性を変化させ、発音や音色を整えます。

ピアノの状態によって作業内容が変わったり、弦を安定させるため調律を複数回分けて行う場合もございます。

今回のピアノは二人掛かりで作業を実施しました。
音程の狂いはもちろん、重かったタッチ感や不揃いな音色といった不調が改善され、とても弾きやすく音色も整った心地の良いピアノになりました。

外装の汚れを取り除いたり磨くことで、ピアノ本来の持つ美しい輝きを取り戻せます。
ピアノの内部から外装まで、すべて点検・調整することでピアノの寿命を長く保つことができます。

調整前と調整後の比較動画です。

担当調律師からのコメント

調律師 樫尾

「もともとポテンシャルの高いYUS5を調律・調整しました。
調整すればするほど素晴らしい響きを聴かせてくれます。」

調律師 吹野

「調整が進むにつれてどんどんいい状態になっていく様子が分かりました。
毎年の調律だけではやりきれない調整をすることにより、弾きやすいタッチ、クリアな音色になりました。」

まとめ

ピアノは定期的に調整をしなければ音程が狂ってきます。使用に伴って音以外にもタッチ感や動作にも狂いがでてきます。
2~3年に一度保守点検をしていただく事で、良い状態で長くピアノをお楽しみいただけます。

もしご自宅にあるピアノで気になる点がございましたら、ぜひ一度八千代店にまでご相談ください!
皆様のピアノライフがより良いものになりますよう、私たちが心を込めてサポートいたします!

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  • 下記フォームからお問い合わせ内容をご入力ください。
  • 後日調律師からご連絡をさせていただきます。作業日程などをお打ち合わせください。


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