~PA機材の選び方~

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2019年10月07日

*PAとは? Public Addressの略で「大衆に伝達する」と言う意味で、PAセットとは「多くの人に音を伝える音響システム」のことです。近年ではProffesional Audioと表記されるケースもあります。代表的なPA機材としては音の出口である「スピーカー」や、手元で音質を調整する「ミキサ […]

PAとは?

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Public Addressの略で「大衆に伝達する」と言う意味で、PAセットとは「多くの人に音を伝える音響システム」のことです。近年ではProffesional Audioと表記されるケースもあります。代表的なPA機材としては音の出口である「スピーカー」や、手元で音質を調整する「ミキサー」がありますが、マイクやケーブル類も含めてPA機材と総称される場合もあります。

つまりPAセットとは、演奏者の音を拾い、集約し、調整・増幅してスピーカーから出力するためのシステムなのです。聴衆の耳に届くサウンドはPA機材の選び方、使い方で大きく変わります。PAシステムはイベントの出来を左右する上でとても重要な存在と言えます。

PAでは何が必要か。

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イベントなどでマイクなどが必要な場合以下の条件で用意するものが変わってきます。

  • マイクを使用する最大人数
  • CDプレーヤなどマイク以外に繋ぐ機器の種類/数
  • 会場が屋外か屋内か、屋内の場合開場の広さ
  • 音を聞かせたい聴衆の人数
  • トークが中心(講演など)か、音楽などが中心か

後述するミキサーのチャンネル数、アンプの出力の大きさ、それに順ずるスピーカーの許容量と数などを上記条件と照らし合わせながら機材を揃えていきます。

主なPAシステムの構成(音の入力~出力の流れ)

音を入れる
  • マイクからの入力

スピーチや歌、アコースティック楽器等はマイクを使用して入力します。

  • ラインからの入力

キーボードなどの楽器はオーディオケーブルでミキサーに繋ぎます。

音をまとめて調整する
  • ミキサー

入力された音をまとめ、最適なバランスに整えて聞きとりやすい音を作るための機材です。内蔵エフェクター等で音に変化をつけることもあり、音質に最も大きな影響を与えるのが、この機材です。

音を増幅させる
  • パワーアンプ

調整された音をスピーカーに送る為に増幅させるのがパワーアンプです。 パワーアンプには専用機のほか、 ミキサーやスピーカーに内蔵されているタイプもあります。

音を出す
  • スピーカー

聴衆に音を届けるPAシステムの出口です。 メインスピーカーの他、演奏者が音を確認するためのモニタースピーカー、低音に特化したサブウーファー等があります。


PA機材を選ぶ際のポイント

ミキサー

ミキサー

ミキサーはボーカルや楽器の音をまとめ、調整し、スピーカーへ出力する、PAシステムを構築する上で最も重要な機材です。ミキサーを選ぶポイントは「入出力端子の数」と「エフェクトの有無」です。

必要な入力端子の数は使用するマイクや楽器の数によって決まります。一般的にマイクはマイク入力端子(XLR端子)に、シンセサイザーなどの楽器はライン入力端子(フォン端子)に接続します。

出力端子は設置するスピーカーの数だけ必要です。(※パラレル接続の場合は除く)
スピーカーは会場の広さや、バンド編成によって使用する数や種類が異なります。たとえばドラマーは演奏音のモニタースピーカーの他、メトロノーム音も流して欲しい場合があるため、別途専用のモニタースピーカーが必要になります。

このようにミキサーを選ぶ際は、まず実際に使用するシーンから、使用する予定のマイクや楽器、設置スピーカーの最大数を想定することがポイントです。

エフェクターは各演奏者が自分の手元で操作している場合もありますが、ミキサー側でエフェクトを掛ける場合もあります。たとえば「コンプレッサー」は音量のばらつきと整えたり、音圧をかせぐ効果があり、バンドサウンドに安定と迫力を持たせる事が出来るのでミキサー側で使用する頻度が高いエフェクターです。簡易的なミキサーにはエフェクターが搭載されていないものあります。また、搭載されているモデルでもグレードによってエフェクトの種類や数に違いがあります。

アンプ

アンプ

ミキサーに集められた音をスピーカーに送る前に増幅する機材が「パワーアンプ」です。パワーアンプは専用機もありますが、ミキサーやスピーカーに内蔵されている機種も多く、「パワードミキサー」「パワードスピーカー」と呼ばれています。「パワードミキサー」「パワードスピーカー」は結線をシンプルにする事が出来るので、ライブハウス等でもよく使用されています。手軽にすばやくイベントの準備・設営をしたい場合には「パワードミキサー」「パワードスピーカー」が便利です。

スピーカーに組合せるパワーアンプを決めるポイントは「スピーカーの許容入力 > パワーアンプの定格出力」
現在ではアンプとミキサーが一体型のものが扱いやすく人気があります。スピーカーの許容入力より大きい信号を入力すること、またスピーカーの許容入力値に近い出力の大きい信号を長時間入力することは、スピーカーの破損の原因になります。

パワーアンプは最大出力を超える場合、出力信号はクリップします。クリップにより矩形波のような信号は、故障の原因となる高調波を発生させるなどスピーカー破損の原因になります。つまり、小さいアンプで大きなスピーカーを鳴らすことは、スピーカー破損の危険性を高める原因になりますので、適切なパワーアンプを選ぶことが重要です。

スピーカー

speaker

スピーカーは聴衆に音を届けるPAシステムの出口になります。スピーカーを選ぶポイントは「音圧」、「カバー出来る範囲」、そして「設置位置」です。

「音圧」はパワーアンプでどれぐらい増幅させ、どれぐらいのレベルでスピーカーから出力するのかで決まります。おおよその目安としてはパワーアンプの1W(1ワット)で観客数1人に対応出来ると言われています。しかし、ロック等、より高い音圧を求める音楽ジャンルでは求められるワット数も観客1人当たり3W以上になります。また屋外では音が拡散するため、より高い出力数が求められます。

「カバー出来る範囲」とはスピーカーの音が届く距離のことです。スピーカーから近い位置にいる人には比較的容易に音を届ける事ができますが、スピーカーから離れた位置に音を届けるためには音圧の他、設置する位置や高さが重要になります。また人が多くなればなるほど音を吸収してしまうため、さらに音は遠くに届きにくくなります。このような場合にはスピーカーの数を増やす、スピーカースタンドを利用して高い位置から鳴らすなど「設置位置」の工夫で広範囲をカバーできるようになります。

アンプの出力に合わせて、許容入力とインピーダンスを揃えます。インピーダンスを合わせないと場合によっては、スピーカーの寿命を極端に縮めることになりますので注意しましょう。

モニタースピーカー

バンド演奏などでは全体の音量が大きすぎて自分の演奏が聞こえない場合があります。これを解消するのが「モニタースピーカー」です。モニタースピーカーが設置されていれば、自分の音を聞き取れずに音やリズムを外してしまうことを避けられます。イヤホンを利用したモニターもありますが、演奏者の足元にモニタースピーカーを設置するのが一般的です。設置の際はマイクとモニタースピーカーの位置に注意してハウリングを避けるようにしてください。


その他
  • マイク:声を拾う機械です。大きく分類して有線と無線(ワイヤレス)の2種類があります。
  • マイクケーブル:マイクとミキサーを繋ぐ専用ケーブル。キャノン、XLRといった呼称がある3芯のケーブル。
  • マイクスタンド:マイクを立てるスタンドです。
  • マイクホルダー:マイクスタンドにマイクをつけるホルダーです。
  • スピーカーケーブル:アンプからの出力をスピーカーに伝えるケーブルです。2芯、4芯とあります。

   ギターなどに使うシールド線は使ってはいけません。※音質劣化や発熱の恐れがあります。

  • スピーカースタンド:スピーカーを立てるスタンドです。天井にぶら下げるブラケットやマイクスタンドで代用できる場合などもあります。

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