「自宅でも思い切り音を出して楽器の演奏をしたい」という希望を叶えるために、まず音と防音について簡単にご紹介します。
音の知識
日常の音の大きさ(参考例)
音の大きさ(音圧レベル)
単位:「デシベル(dB)」
数字が大きくなればなるほど音が大きくなります。一般的に人が「うるさい!」と感じるレベルは65dBくらいからと言われます。
「Dr等級」
遮音性能(防音性脳)を表す日本工業規格(JIS)の単位。数字が大きくなればなるほど遮音性能が高くなります。
例えば、子供がピアノを練習している部屋(90dB)を防音室にしたところ、隣の部屋ではうるさくない程度の50dBまで下げられたとしましょう。この場合、
90dB-50dB=40
となるため、この防音室の防音性能は「Dr-40」ということになります。
周波数「Hz(ヘルツ)」
音の高さを表す単位です。周波数が高ければ「キーン」とした耳をつんざくような音に聴こえますし、逆に低ければ「ズーン」とお腹に響くように重く感じます。
また防音に関して言えば、高い音は吸音・遮音しやすく、低い音は吸音・遮音しにくいという特徴があります。
主な防音室の種類
防音室の遮音性能の選び方
①出す音量を家の外で周りの音に紛れる程度に抑える
→ユニットの場合は、防音室の外で「話し声」「テレビ」などの生活音程度に抑える遮音性能を選ぶ
音量は楽器によって違います。ご自身が出される音量が防音室の外で日常だしている生活音程度に抑えられるように遮音性能を選びましょう。
(例)お子様のピアノ(90㏈)ーDr-35の防音室=防音室の外で55㏈程度(話し声程度)
(例)サックス(100㏈)ーDr-40の防音室=防音室の外で60㏈程度
②高遮音性能を選んだほうが良いケース
・音量が100㏈を超える場合
・低音楽器・・・低音は音が減衰しにくいため
・近所から苦情が出ているケース・・・苦情が出ている場合はデリケートになります。高遮音をお勧めします。
・夜に使用したい場合・・・夜間は周りが静かになり、音が聞こえやすくなります。高遮音を選んだとしても深夜での使用は控えた方が良いです。
防音室の大きさの選び方
広さの選び方(参考例)
サイズ | 主な使用用途 |
---|---|
0.8畳 | ヴォーカル、フルート、クラリネットなど立奏楽器 |
1.2畳 | サックス、トランペット、ヴォーカル、フルート、クラリネットなど立奏楽器 |
1.5畳 | 配信ブース、ゲーム(2画面)、ギター、サックス、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリンなど |
2.0畳 | アップライトピアノ(個人練習)、配信ブース、ゲーム(3画面)など |
2.5畳 | アップライトピアノ(レッスンや連弾など)、アンサンブルなど |
3.0畳 | グランドピアノ(3型まで)(個人練習) |
3.5畳 | グランドピアノ(5型まで)(個人練習) |
3.7畳 | グランドピアノ(3型まで)(レッスンなど) |
4.3畳 |
高さの選び方(参考例)
天井の高い防音室を選んだほうが良いケース(参考例)
- ヴァイオリン(演奏の際に弓が天井に当たらないように、ご自身の伸長に合わせて選びましょう)
- 室内の音の響きをやわらげたい場合・・・金管楽器やサックスなどの音圧の強い楽器など
- 高い位置で音を出す場合・・・トランペット、トロンボーン、ヴォーカルなど
- 室内の閉塞感をやわらげたい場合
防音室を体感してみましょう
島村楽器FKD宇都宮店では、ヤマハセフィーネNSの防音室を2台展示しております。室内にはピアノを設置し、遮音性能や広さ、室内の音の響きをご体感頂けます。
【お問い合わせ】ご来店ご相談の事前予約も承ります。
店名 | 島村楽器FKD宇都宮店 |
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