店頭展示マイクの比較を行いました!

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2023年06月28日

CONTENTS内容:マイクによって録音時の音質にどのくらい影響があるのか!結論録音情報録音方法使用マイクマイクの特徴比較動画あとがき内容:マイクによって録音時の音質にどのくらい影響があるのか!  3~4年くらい前から配信や宅録の需要が増え始め、以前まではスタジオユースのモデルしか取り扱いのなかった […]

内容:マイクによって録音時の音質にどのくらい影響があるのか!

 3~4年くらい前から配信や宅録の需要が増え始め、以前まではスタジオユースのモデルしか取り扱いのなかったメーカーも一般層向けのマイクを取り扱うことが多くなりました。それに伴って皆さんが気になるのは、マイクの性能とか音質ですよね!という事で、店頭に展示してある定番マイクの中から10本を見繕って比較してみました!

結論

 先に結論を述べさせていただきますが、ある程度ラフな状態で録音してもマイクによる音質への影響はかなり大きかったです。今回の録音比較ではマイクごとに個性が結構上手く録れたと思います!

録音情報

録音する内容

今回は、アコースティックギターのコードストローク・アルペジオを録音いたしました。

アコースティックギターを選んだ理由は、倍音成分を多く含み、録音時の部屋の空気感も録り音に関係してくる楽器が良いと思ったからです。

※人間が複数回同じフレーズを弾いていますので、マイクごとに録音時の演奏のニュアンスが若干変わってしまっていますがご了承ください。

使用機材

アコースティックギターJames J-450D
マイク各種
オーディオインターフェイスAVID MBOX Studio
DAWStudio One 5 Professional

録音環境

録音場所島村楽器 レッスンルーム M2 (12畳程度)
マイクポジション部屋中央(アコースティックギターサウンドホール前に設置)
ビットレート24bit
サンプリングレート48kHz(192kHzからダウンサンプリング)

録音方法

 アコースティックギターの演奏は同じスタッフが行い、もう一人のスタッフが順番にマイクを付け替えて録音を行う。インプットゲインは、ストローク演奏時のダイナミクスに合わせてそれぞれのマイクの録音時に調整。メータリングプラグインを使って平均ラウドネス値を各マイクごとに調整し、24bit/48kHzにダウンサンプリングしました。(各マイクの音量差は±2dBくらいの範囲内で録音できました。)※エフェクト等は、一切かけていません。

使用マイク

メーカー型式マイク種別指向性用途
SHURESM58-LCEダイナミックマイクカーディオイドボーカル向け
SHUREBETA58A-Jダイナミックマイクスーパーカーディオイドボーカル向け
AUDIXOM3ダイナミックマイクカーディオイドボーカル向け
SENNHEISERe935ダイナミックマイクカーディオイドボーカル向け
audio-technicaAT2020コンデンサーマイクカーディオイド-
audio-technicaAT4040コンデンサーマイクカーディオイド-
BlueMicrophonesBluebird SLコンデンサーマイクカーディオイド-
AKGC414 XLS-Y4コンデンサーマイク指向性9段階切り換え-
NEUMANNTLM 103コンデンサーマイクカーディオイド-
RODENT1 5THコンデンサーマイクカーディオイド-

※写真左側から順にリストに並べました。

マイクの特徴

SM58-LCE

耐久性に定評があり、ライブハウスやイベントでは定番のマイク!

 バンドマンなら、一度はお世話になった事があるんじゃないかな?と思うくらい定番のSM58(通称:ゴッパー)。少しこもったニュアンスのサウンドが特徴的。

BETA58A-J

SM58よりも上位のモデル。指向性がより狭くハウリングに強い!

 SHUREのラインナップの中で、SM58よりも上位のモデルになります。指向性がスーパーカーディオイドになっており、ハウリングに強い構造です。楽器もボーカルも録音したい方には、万能型のBETA57A-Jがオススメです!

OM3

独自技術による高音質と高いコストパフォーマンス!

 AUDIXは、特定の用途に最適化されたマイクや、専用オプション品が豊富にラインナップされているのが特徴のメーカーで、さまざまなシチュエーションに合わせて録音環境を構築できるため、録音時の選択肢が広がります。

e935

立ち上がりが早く、音の輪郭がはっきりした高音域が魅力的!

 よくSM58の比較対象にされているところを見かけるゼンハイザーのeシリーズ。(“ e ”は、エボリューションのeらしいです。)

AT2020

入門向けコンデンサーマイクの定番!

 コンデンサーマイクのオススメモデルとしてネット上でよく見かける定番マイク。コストパフォーマンスの良さが魅力です。

AT4040

大口径ダイアフラムによるワイドレンジと立ち上がりの速さが特徴!

 こちらもAT2020と同様にネット上でよく見かける定番のマイクです。ボーカル、楽器問わずバランスの取れたサウンドが特徴です。

Bluebird SL

オシャレな外観とクリアなサウンド!

 外観のインパクトが強いマイクです。動画や配信で使えば映えること間違いなしです!

C414 XLS-Y4

フラットで原音に忠実なサウンドと指向性を切り換え可能な万能モデル!

 一本持っておけば色んな指向性に切り換えて使える便利なマイクです。今回の録音では、オムニとカーディオイドの2パターン録音いたしました!

TLM 103

プロユースで世界的に有名なマイクメーカーNEUMANNの入門モデル!

 NEUMANNの中では入門モデルの位置付けですが、他メーカーのハイエンドモデルと同じくらいの価格だったりします。

NT1 5TH

32bit float出力対応により音割れしない魔法のマイク!

 世界初!32bit floatデジタル出力対応により、ゲイン調整の不要なマイク。せっかくなので、通常の24bit/192kHzと32bit float/192kHzの2パターン録音しました!

比較動画

あとがき

 もう少し濃い内容にしたかったのですが、文字数制限に引っ掛かってしまったので少し控え目でお届けいたしました。

 この記事には、FKD宇都宮店 デジタル担当の私見も含まれておりますので、ご了承ください!音に対する感じ方は各個人によって異なります。記事の内容に興味を持っていただいた方は是非店舗までお越しください!

録音・記事作成したスタッフ:小川(写真:左) ギターを演奏したスタッフ:菅俣(写真:右)

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。