![*電子ピアノ選びで悩んでいる方必見!あなたにぴったりな電子ピアノをご案内いたします♪ 「レッスンの練習用としてどんなものを選んだら良いの?」「趣味用で初めて電子ピアノを選ぶけど値段の違いってなに?」など、よくある疑問にお答えします!]]電子ピアノは「音量調整が出来る」「場所を取らない」「調律が要らな […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/urawa/wp-content/uploads/sites/115/2017/12/20211108-20200114-42b765d8013d83d2cfcfa49808be003d.jpg)
電子ピアノ選びで悩んでいる方必見!あなたにぴったりな電子ピアノをご案内いたします♪
「レッスンの練習用としてどんなものを選んだら良いの?」「趣味用で初めて電子ピアノを選ぶけど値段の違いってなに?」など、よくある疑問にお答えします!
電子ピアノは「音量調整が出来る」「場所を取らない」「調律が要らない」など様々なメリットがあります。ぜひ私達と一緒にお気に入りの一台を見つけましょう!
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①「そもそもアコースティックピアノと電子ピアノの違いってなに?」
②「メーカーによってなにが違うの?どこがいいの?」
③「価格で何が変わるの?」
④「サイズってどれくらい?」
⑤「良い電子ピアノ」の見極め方ってなに?
必見!電子ピアノ人気ランキング
そもそもアコースティックピアノと電子ピアノの違いってなに?
ピアノとは、指先と全身で様々な表現をする楽器です。一言にピアノの音といっても、元気な音、優しい音、鋭い音、まるい音…様々な音を弾き方ひとつで表現します。また、タッチというのはとても繊細で指先で感じる一番大事な部分です。
なぜ先生が「アコースティックピアノがいいよ」とおっしゃるのか。その理由も含めて解説します。
アコースティックピアノ
アコースティックピアノは、指先で鍵盤を押し、その力が機構(アクション)を通ってハンマーを動かし、弦を叩いて音を出します。その弦を叩いた振動が、響板と呼ばれる木の板を伝わって楽器全体が振動して、独特な広がり、響きを生み出します。音量の調整はできませんが、弾き方によって無限の演奏表現ができます。
アップライトピアノは約5,000個、グランドピアノは約8,000個の部品を使用して作られています。その部品たちを動かしているって考えるとすごいですよね…!こうした複雑な仕組みだからこそ、電子ピアノでは表現できないことが多い(限界がある)ので、ピアノの先生方はアコースティックをオススメするのです。レッスンでは本物のピアノで弾くわけですからおうちでの練習もなるべくそれに近いもののほうが上手になりやすく、何より演奏がしやすいということですね!
また、ピアノ本来の形は弦を水平に張った「グランドピアノ」ですが、これを縦型にしてコンパクトにしたのが「アップライトピアノ」です。ハンマーで弦を叩いて音を出す基本構造は一緒ですが、アクションや響板の形が異なるので弾き心地や音色も異なります。(電子ピアノは基本的にグランドピアノの機構をしています。)
電子ピアノ(デジタルピアノ)
一方電子ピアノは、指先で鍵盤を押し、その情報をセンサーで感知。その動きを元にアコースティックピアノから録音(サンプリング)した音をスピーカーから出します。そのため、アコースティックピアノと電子ピアノは根本的に構造が全く異なります。
スペック(≒演奏できる表現の幅)によって幅広い価格帯からお選びいただけます。楽器ではありますが電化製品としての側面も持つため、個体差が無く定期的な調律や整備は殆ど必要ありません(一部ハイブリットピアノなどを除く)。ただし、電気部品の耐用年数によりアコースティックピアノよりも早く寿命が訪れます。
多くはアコースティックよりも軽量・コンパクトでヘッドホン対応・音量調整機能が付属しているため、置く場所・練習環境を選ばず演奏が楽しめます。また、アコースティックピアノにはない電子機能(音の変更・リズム・内臓曲再生など…)を使ってピアノを楽しむことができます。
「電子ピアノでは表現に限界がある」と前述しましたが、アコースティックピアノに限りなく近いモデルも多くあり、利便性と併せてお選び頂くことも多々あります。ご自宅の環境や生活スタイルに合わせてより楽しめるピアノをお選びください。
上記を一覧にまとめました♪
グランドピアノ | アップライトピアノ | 電子ピアノ | |
---|---|---|---|
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|
アクション | 横型 自重でハンマーが戻るので素早い連打もスムーズ。 |
縦型 バネでハンマーが戻るので連打には限界がある。 |
木製・プラスチックなど、メーカー・価格帯によって様々。 |
音がでる仕組み | 鍵盤を使ってアクションを動かし、ハンマーが弦を叩き、楽器全体が共鳴することによって発音する | グランドピアノ同様 | 鍵盤の動きをセンサーで読み取り、アコースティックピアノから録音、もしくは合成された音が鳴る |
音色 | 全体に倍音構成が豊かで、柔らかい音から鋭い音まで幅広い。音も響板から直接耳に入るため、細部まで聞き取れる。 | 箱型の限りあるスペース内に仕組みを収めており、響板が後ろ側にあるため、グランドピアノと比べると音はこもりがち。 それでも弦が共鳴し倍音が鳴るので音色はとても豊か |
各メーカー、高価格帯では最新のデジタル技術によりアコースティックピアノの弾き心地にかなり迫るものもある。ただ、表現力はアコースティックには及ばず。 |
音量 | 指先のタッチ感、弾き方で音量・音色を調整するが、最大音量を調節することは不可能。消音機能が搭載・後付けできる機種もある。 | グランドピアノ同様。実はボリューム自体はグランドピアノと大きく変わりません。 | ピアノ自体にボリュームがついており、最大音量を調節可能。殆どの機種がヘッドホンでの演奏にも対応している。 |
重さ | 小型のもので260kg程。コンサートサイズでは420kg程度。 | 200kgから大きなもので280kgほど | 軽いもので40kg弱。重いものでも100kg前後。(*1) |
メンテナンス | 年に一回以上を目安に定期調律が必要です。 | グランドピアノ同様。 | 基本的に調律は必要ありません。 |
耐久性 | 摩耗部分の取り換え・定期調律により長期間の使用が可能。 | グランドピアノ同様 | 電気部品の耐用年数基準によります(約15~20年程)。 |
Q.どのメーカーが良いの?
A.最初にメーカーを絞って選ばないほうがいいです!
この質問は本当によく聞かれるのですが、ズバリ…最初にメーカーを絞って選ぶ事はおすすめしません! 当店では全てのメーカーを取扱い・展示していますが、同じメーカーの中でも機種によって全然特徴が違います。ご検討の価格帯によって、どのメーカーの機種がおすすめかは変わってきます!「このメーカーの音が大好き!」という選び方も決して悪くないのですが、電子ピアノ、特にレッスン用となればやはり「どれだけ本物のピアノに近い演奏感か」で選ぶ方が長くお使い頂けるんじゃないかな、と思います。もちろん、メーカーによって音色やタッチに個性はあります。あくまで参考程度にご覧ください。
そこでメーカーごとの違いを簡単にまとめてみました!
メーカー | 特徴 |
---|---|
YAMAHA (ヤマハ) |
言わずと知れた国内最大手楽器メーカー。 基本的に音源にもヤマハ最高峰グランドピアノの音を収録しています。 すっきりとしたクリアな明るい音色が特徴。 レッスンモデルの「クラビノーバ」シリーズのほか、 本物のピアノと同じ鍵盤アクション構造を搭載した 「ハイブリッドピアノ」が人気です。 |
Roland (ローランド) |
電子ピアノでは最も長い歴史を持つ、日本が誇る電子楽器専門メーカー。 電子ピアノがアコースティックピアノのような振る舞いをする為の 最新技術・ノウハウがあります。 伸びやかな音で表現力に定評があります。 立体音響も手掛けている会社なので、小さい音やヘッドホンで聴いた時の 音の立体感、強弱変化はNo.1です。 伴奏やBluetoothなど楽しい機能が充実しています。 |
KAWAI (カワイ) |
海外でも人気の高い、大手国内楽器メーカー。 カワイグランドの重厚感のある低音とキラキラした高音が特徴です。 特に鍵盤にこだわりがあり、白鍵だけでなく黒鍵も木製にしているのは カワイだけの魅力。 タッチもかなり重めにつくられています。 |
CASIO (カシオ) |
キーボードでは物足りないという方に絶大な人気を誇るCASIO。 コンパクトなデザインやリーズナブルな価格帯が多いのも魅力。 シャープではっきりした音が特徴です。 上位機種「Celviano」シリーズは 世界屈指のピアノブランドとコラボレーションしており、 本格派ピアノをお探しの方にも注目度の高いメーカーです。 |
KORG (コルグ) |
日本のメーカーです。昔は京王技研を名乗っていた電子楽器メーカーで、 シンセサイザーは世界的にも一目置かれています。 リーズナブルな価格の電子ピアノが充実しています。 どのモデルもコンパクトですが、明るくて力強い響きです。 モダンでお洒落なデザインが多いのも特徴です。 アップライトピアノやグランドピアノの後付け消音ユニットも有名です。 |
簡単な特徴をまず覚えておいて、
その中から自分の希望に合うものを少し絞っておくのもいいと思います!
Q.価格によって何が違うの?
A.電子ピアノは価格帯によって「スピーカーの数」「鍵盤の材質」「音源」が異なります!
レッスンモデルとしては20万円~を推奨しております!
レッスンモデルとしては最低でも15万円から見て頂くと、レッスンの際に先生ところで弾いているアコースティックピアノとのギャップ(タッチ・表現力等)を少しでも埋める事ができ、長続きする要因になりますので、以下の価格帯別の表をご覧いただき、是非電子ピアノ選びのご参考にして頂ければ幸いです。
価格帯 | 特徴 |
---|---|
5万円代 | この価格帯は、基本的にポータブルタイプと呼ばれる、 持ち運びを目的とした電子ピアノが多いです。 スタンドが別売りの卓上タイプ。置き場所を変えたい、 模様替えを頻繁にする、という方にはオススメ。 88鍵盤揃っている電子ピアノとしては最安値の価格帯になります。 音・タッチ共にかなり軽めなので手軽さを最重要視する方におすすめ。 |
10万円代 | キーボードでは物足りないという方におすすめ。 スピーカーは2つ、鍵盤は樹脂製で軽めです。 小学生であれば、バイエル半ばくらい(習って半年間くらいが目安) までのピアノになります。 強弱変化や表現力といった点では物足りないかも。 買い替えを前提とした、幼稚園くらいのお子様用として人気です。 |
15万円代 | 「レッスンモデル」のエントリーランクがこちら。 ピアノらしい表現力がついてきます。 メーカーによっては木製鍵盤になったり音源の種類が上位機種同等になります。 まだまだ「ピアノ」として満足出来るレベルではないですが、 「レッスンには通っている」けど「出来る限り予算を抑えたい」 という方におすすめ。 |
20万円代 | 各メーカーが力を入れている、これからレッスンを始める方に一番売れ筋の価格帯。 スピーカーの数が4~6つになり音に立体感が出ます。 鍵盤も木製になり、アコースティックピアノに近い演奏力になります。 レッスン用であれば、「長く続くか分からないし…」と お悩みの方でも最低限これくらいがおすすめ。 ピアノの先生から推奨される事が最も多い価格帯です。 |
25万円代 | スピーカーの数も6~8つに増え、 表現力がかなり増すので本格的な演奏も可能になります。 誰が聴いても違いが分かる程、音の響きに迫力と繊細さが増します。 もう既にある程度弾けるという方、 もうワンステップ上を目指す方には必須のラインがこちら。 |
30万円代以上 | 限りなくアコースティックピアノに近くなり、 「電子ピアノとアコースティックピアノのハーフ」 のような存在のピアノが出てきます。 「本当はアップライトが欲しいけど、場所や音の問題があるから電子ピアノ」 という方におすすめ。 |
※上記の特徴はスタンダードタイプの目安です。
インテリア性や機能性の高いタイプのモデルは含まれていません。
「良い電子ピアノ」の見極め方
ピアノは”表現力”が命!
電子に限らず、「ピアノとしての演奏性の高さ」を左右する重要なポイントの一つが「表現力」。強弱とそれに伴う音質の変化が、自分の思うようについてくれるかどうかが大切です。
ピアノレッスンって必ず宿題が出ますよね。まだ小さい子供、幼稚園くらいのうちから、「この曲は明るい雰囲気だから、元気に力強く弾いてみよう」「でもここは優しく柔らかいかんじで弾いてみよう」などなど、ただ楽譜にある音符をなぞるだけではない、まさに「表現力」の練習が求められます。
教室や発表会にあるグランドピアノは、子供の成長具合やその日の気分、「あっ最近練習サボってるなー?」という事まで分かるほど、弾き手によって音色の変化を感じることができる表現力があります。やっぱり「出来た!」「褒めてもらった!」という経験が子どもにとっては最大のやる気に繋がりますよね。「練習はいっぱいしたのに、褒めてもらえなかった…」というのは、もしかしたらピアノのせいかも??
だからこそ、グランドピアノほどでは無くても、ピアニシモの優しく繊細な音色から力強く鋭いフォルテシモまでがしっかり表現できるかどうかというのは、レッスン用のピアノを選ぶ際には必ず気を付けたいポイントです。特にレッスン用でお探しの場合は、誰がどう弾いても同じように綺麗な音が鳴るピアノでは勿体無いですよね。
電子ピアノは「総合力」で選ぼう!
この「表現力」を左右するのが「「鍵盤」スピーカー」「音源」です。よく「鍵盤が本物のピアノに近いものが良い」と言われる事が多いですが、「音」の部分が満足点に達していないのに鍵盤だけやたら重い・・・というピアノは逆に弾きにくくて仕方ありません。どれか一つに特化して(お金をかけて)作られたものより、「総合点の高さ」で選ぶのがポイントです。ここをしっかり理解した上で、ご予算やメーカーなどを絞っていくと良いですよ。ひとつずつチェックしてみましょう。
「鍵盤タッチ」のはなし
鍵盤選びのポイント
電子ピアノの鍵盤はグランドピアノの鍵盤を目指して製造されています。電子ピアノに使用される鍵盤は樹脂製(プラスチック)鍵盤と木製鍵盤の二つに大きく分けられます。グランドピアノやアップライトピアノの鍵盤は様々な理由から木材を使用していることから、どのメーカーも15万円から20万円台以上のモデルには実際のピアノの弾き心地に近い木製鍵盤を採用しています。比較的安価で手に入れられるというメリットのある樹脂製鍵盤に比べ、重み(弾きごたえ)を感じられながらも演奏時の指の疲れなどからも守ってくれる為、ピアノ教室に通うお子様には木製鍵盤がおすすめです。
軽すぎる鍵盤に注意!
「家のピアノとレッスン先のピアノで鍵盤が違いすぎて、練習にならない!」という悲鳴をよく聞きます。確かに軽すぎる鍵盤で練習すると指の力が養われず、悪い癖がついてアコースティックピアノが弾けなくなってしまいます。特にこれから指の力を養っていく子供であれば尚更そのギャップは大きく感じていることでしょう。ピアノレッスンでは指先の繊細な力の入れ具合の違いを学び、表現力を身に付けます。
電子ピアノの場合、
・鍵盤を弾いたニュアンス(例えば弱さ強さ)を感じとるセンサーの数(精度)]
]・鍵盤の素材(構造)
これらが鍵盤タッチの良し悪しを左右しています。そしてそれ以外に「音」の部分も影響してきます。優しく弾いてあげれば、楽器は優しい音で返事をしてくれます。そういった指先と音のバランスで「タッチ”感”」はできています。
一生懸命練習していても、レッスン先や発表会で成果を発揮できないと悲しいですよね。ただ鍵盤が重ければ良いというわけでもありませんが、なるべく普段から本物のピアノの鍵盤に近いもので指先を慣れさせてあげれば、本番でもギャップを感じる事なくのびのびと演奏ができ、音楽がもっと楽しくなります。
レッスン用であれば木製鍵盤のピアノを選びましょう
センサーの良し悪しは連打性などに出てくるのですが、ピアノを弾かない方や習い始めのお子さんには違いが分かりづらいですよね。でも鍵盤構造は鍵盤の側面見ればすぐ分かるので、「良い鍵盤」の簡単な見分け方としておすすめです(カタログのスペック表でも分かりますね)。電子ピアノの鍵盤構造は大きく分けて3種類あります。
■ 樹脂鍵盤
およそ15万円までのピアノに多いプラスチック製の鍵盤。軽いタッチのものが多く、爪が当たる時のカチカチ音が目立ちやすい傾向があります。決して「プラスチックだから悪い」とは一概に言えませんが、グランドピアノやアップライトなど本物のピアノを弾いたときにギャップを感じる子は多いです。また、弾き続けると手と腕が疲れやすい印象です。
■ 木製鍵盤
今はどのメーカーも20万円以上のレッスンモデルは木製鍵盤を使用しており、ピアノらしい弾き心地になってます。鍵盤をどこか一つ押して側面を見ると木製かどうか分かります。これも「木製だったら良い」というわけではないのですが、各メーカーがリアルな鍵盤タッチの再現に力を注いだ結果として、鍵盤の素材に木材を使用しているということでしょう。程よい重さがあり連打性にも優れるので、悪い癖をつけない為にもおすすめです。上位機種になればなるほど、鍵盤の長さや1鍵1鍵の重さ(本物のピアノは低音と高音で重さが違うんです!)がグランドピアノに近い構造になっています。
■ ハイブリッド鍵盤
木製鍵盤というだけでなく、グランドピアノやアップライトピアノの鍵盤アクションの構造をそのまま搭載したピアノです。音はスピーカーから出るので電子ピアノですが、鍵盤部分は本物のピアノのつくりなので、いわば「電子ピアノとアコースティックピアノのハーフ」のような存在です。スピーカーのシステムだけを見れば他の上位機種の電子ピアノの方が良いものもありますが、鍵盤にはとことんこだわりたいという方にはとてもおすすめです。
→ YAMAHA AvantGrand、CASIO GP1000など
「スピーカー」のはなし
スピーカーは4つ以上がおすすめ!
電子ピアノの場合、この表現力(音の強弱や音色の変化)を大きく左右するのが、スピーカーです。実は多くの電子ピアノは、ボリュームを小さくして弾くと全く強弱がつかなくなってしまうんです…!マンションにお住まいの方や夜間の練習も今後増えそうな方は、ボリュームを小さくしても強弱の練習が出来るかどうかは要チェックです。
良い電子ピアノほど大きなスピーカーを4つや6つもしくはそれ以上搭載しており、その分表現力の幅が本物のピアノに近くなっています。私は電子ピアノの場合は鍵盤がどうこうよりもむしろスピーカーの方が重要度が高いとさえ思っています。グランドピアノのように、高音は上から降り注ぐように、低音は足元から響くように鳴るのが理想的。
①スピーカーの数は最低4つ、理想は6つ。
②なるべく出力の大きなスピーカーが入っているものを選ぶ。
4つのスピーカーだと高音域・中音域と低音域に分かれて、6つのスピーカーだと高音域・中音域・低音域が全て分かれて出て来るため、ピアノ本来の音の聞こえ方に近くなります。また②の出力の大きいスピーカーに関しては、小さい音量でも音がクリアに聞こえる為長時間のヘッドホン使用による聴力低下を抑えてくれる他に、ヘッドホン使用時に大音量で演奏する事で指の筋力の発達(弱いタッチでも大きく鳴っているように錯覚する為)の妨げからも守ってくれます。住宅環境で大きな音が出せないお家にこそ、しっかりとしたスピーカーの電子ピアノがおすすめです。
よく「うちは小さい音かヘッドホンでしか弾かないからスピーカーは関係ないのでは?」というお声を聞きますが、そういう方にとってこそこのスピーカーのお話は特に重要なポイントになります!
音源のはなし
最新の音源が入っているものを使いましょう!
電子ピアノの場合、鍵盤を押すと本当に中でハンマーが弦を叩いているわけではなく、本物のピアノの音を録音したものを再生しています。どのメーカーも最高級といわれるグランドピアノの88鍵全てを一つ一つ録音する「サンプリング」という技術を使っています。また、「モデリング」という新しい技術を使った音源も最近は登場しよりリアルなピアノの音を楽しめるようになりました。ただ録音された音を再生するのではなく、「ピアノの音に含まれる成分」を細かく分析し、ピアノの音がどうやって響くかという過程を最新技術でデジタル化したもので、強弱変化や音の消え方がとても自然です。ピアノの響きを、より忠実に・より臨場感を持ってスピーカーから流す技術はどんどん進化しています。古い電子ピアノをお持ちの方が「最近の電子ピアノは本物みたいねー!」と感動されている場面をよく目にします。これから電子ピアノの購入をお考えの方は、ぜひ最新の音源を試してみてください。
メーカーによって録音したピアノや再生技術は違いますから、当然音色も多少違います。ここは好みの問題が分かれるところですね。もちろん同じメーカー内でもランクによって聴こえ方は変わりますが、おおまかな音源と音色の特徴を見てみましょう。店頭で比べる時は同じ価格帯同士で比べてみてくださいね。
メーカー | 音源 | 特徴 |
---|---|---|
YAMAHA (ヤマハ) |
ヤマハ最高級コンサートグランドCFX | 全体的に明るく爽やかな音 |
KAWAI (カワイ) |
カワイコンサートグランドピアノEX | 重厚感のある低音とキラキラした高音 |
Roland (ローランド) |
世界中の有名なコンサートグランドの 音を分析 |
広がりのある伸びやかな音 |
CASIO (カシオ) |
世界3大ピアノメーカーのグランドピアノ | シャープではっきりした音 |
KORG (コルグ) |
特に表記なし | 明るく力強い音 |
お店で電子ピアノを選ぶときのちょこっとアドバイス!
■試奏の時は「和音を」「色んな音階で」「色んな強さで」弾いてみましょう!
よく2、3音だけパラパラ~と弾いている方を見ますが、それでは鍵盤の違いは分かりません。特に高音域はどのピアノも軽いので、軽く押してみたところでさほど違いは分かりません。良いピアノになればなるほど、鍵盤を押す強さや弾く音階で、鍵盤の重さや音の響きに変化が現れます。この変化があるかないかがとっても大事!
どうか「初心者だから…」と恥ずかしがらず、適当な音でも構いませんのでまずはいくつかの鍵盤を同時に押してみましょう。そして小さい音・大きい音、低い音・高い音で試してみましょう。何か曲が弾ける方は、簡単な曲でも構わないので強弱をつけながら曲を弾いて比べて頂くと一番分かりやすいです。できれば10本の指全てを使って弾いてくださいね。
ちなみにお店では、弾けない・分からない・恥ずかしい!という方に、私が代わりに弾いて聴き比べして頂いています。最初は「音の違いなんてどうせ分からないよ~」と仰る方がほとんどですが、聴いて頂ければ小さいお子様も楽器経験のない方も必ず分かります!ご予算やレッスン状況をお伺いしながらご案内しますので、お気軽に呼んでくださいね♪
*1: 据え置きタイプの場合。メーカー、機種によって異なります。
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。