![CONTENTS西野春平氏 プロフィール工房訪問レポート選定材オーダーのギターをご紹介今回の工房訪問を終えて西野春平氏 プロフィール 西野春平 - Shunpei Nishino - 1947年、茨城県日立市に生まれる。1965年、17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。ギター製作を開始。19 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/urawa/wp-content/uploads/sites/115/2025/09/20250919-1000000279.jpg)
西野春平氏 プロフィール

西野春平 - Shunpei Nishino -
1947年、茨城県日立市に生まれる。
1965年、17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。ギター製作を開始。
1969年、ハウザー1世ギターの研究を続けた末、所沢に工房を構え「西野春平」ブランドとして独立。以来三十数年にわたって手工ギター製作を続けている。
工房訪問レポート
今年も昨年に引き続き、
「西野春平」さんのギター工房に訪問、
工房見学、注文品の材料選定をさせていただきました。

埼玉県所沢市の最寄り駅から10分程、
静かな住宅地を歩いたところに、
西野手工ギターウクレレ工房の看板が!


こちらで数々のギターたちが製作されていると思うとワクワクが止まりません!
早速工房の中にお邪魔させていただきました。

中には製作真っ最中の木材や使い込まれた数々の道具たちが並んでおり、
今まさにギター作られていっている光景を目の当たりにすることができました。


見学中には小刀でネックの細かい調整する、やすりで側面を整える場面も。
凄い作業をサラッとこなされており、熟練の技術を間近で感じられました。




バインディング材の染色もご自身でされており、細部にもこだわりを詰め込んで、
製作の全ての工程を西野さんご本人がこなされています。


見学後に、
西野さんのご自宅で休憩させていただいた際に、
以前西野さんが作られた刀の鍔を見せていただきました。

こちらはギターの作成の合間に趣味で作られていたとのことでクオリティが凄まじいです…。
改めて物作りの「プロ」としてのこだわり、技術を目の当たりにしました。
選定材オーダーのギターをご紹介
いよいよもう一つの目的である「ギターの木材選定」を行わせていただき、浦和店に入荷する珠玉のギターを注文いたしました!!
■NR-3 松/650mm

西野春平氏のベーシックモデルである「NR-3」ジャンル問わずオールラウンドに使える定番商品です。
表板の松、横裏板のインディアンローズウッドは西野さんと共に選定いたしました。
○仕様
表板:松単板
側板:インディアンローズウッド単板
裏板:インディアンローズウッド単板
塗装:ラッカー
■NR-3 杉/640mm

先程のギターは表板を松にしていましたが、もう一台は杉単板をチョイス。
しっかりとした響きの中にも、杉特有の甘さと柔らかさを兼ね備えた「NR-3」のもうひとつのスタンダードです。
こちらは演奏性を高めるため、わずかに短い640mmの弦長でオーダーいたしました!
○仕様
表板:杉単板
側板:インディアンローズウッド単板
裏板:インディアンローズウッド単板
塗装:ラッカー
■NR-3S CWPU 松/640mm

弦長は若干短めの640mmを採用、また高音弦側を弾きやすくするためにカッタウェイを追加し、L.R.Baggs製のピックアップを搭載。
様々な場面での活躍が期待できる仕様をチョイスして選定させていただきました。
○仕様
表板:松単板
側板:インディアンローズウッド単板
裏板:インディアンローズウッド単板
塗装:ラッカー
ピックアップ:L.R.Baggs DUAL
■NR-8 杉/650mm

今回一番の目玉となるのはNR-8 杉/650mm。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、NR-8は現在レギュラーのラインナップをしてない型となっております。
ただ今回希少な「ブラジリアンローズウッド(別名ハカランダ)」が特別に入荷したとのことで、
急遽作成が可能となり、希少な一台をオーダーすることができました!!
○仕様
表板:杉単板
側板:ブラジリアンローズウッド単板
裏板:ブラジリアンローズウッド単板
塗装:ラッカー
今回オーダーをさせていただいたギターたちは概ね11月頃に店舗に入荷予定となっております。
塗装などの仕上げが加わるともっと木材の色味が良く出てくる為、
今からでも出来上がりが非常に楽しみになってしまいます!
こちらも入荷し次第続報という形でご報告をさせていただきますので、
是非引き続き店舗HP、店舗X(旧:Twitter)をご覧ください。
今回の工房訪問を終えて
西野さんはギターの製作工程を全て一人でこなされており、
製作スピードが速くそれでもクオリティは落とさず、ギターを製作されていることで有名です。
その数々のギターたちを作り上げてきた技術を、日々この工房で磨き上げてギターを製作されている。
そんな場所を見学させていただいたと思うと感動もひとしおでした。
普段販売しているギターたちが作られている光景を見られることは販売員の私たちでもなかなか見られることは少ないので、
本当に貴重な体験をさせていただきました。
西野さん、大変貴重なご機会をいただき誠にありがとうございました!

この記事を書いた人

ギター担当/ギターアドバイザー西窪(にしくぼ)
ギターアドバイザーとしてギター関連を担当しています。
クラシックギターの木材選定やカスタムオーダーの経験から、お客様の演奏スタイルや好みの音色のギターを一緒にお探しいたします。
これから始める方や久しぶりにやってみたい方のご相談もお任せください!楽器のご説明からご予算に合わせたご提案、試奏時の音出しもサポートいたしますので是非自分のこだわりの詰まった「MY楽器」を探しましょう!!
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