![こんにちは!島村楽器浦添パルコシティ店、ドラムアドバイザーの城間です! 今回は、ドラマーにとって最も身近なアイテムであろうスティックについてです。皆さんのスティック選びの参考になれば幸いです。 CONTENTSスティックを選べるようになろう!スティックを選ぶときに見るべきポイントスティックの選び方ス […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/urasoe/wp-content/uploads/sites/192/2023/11/20231118-order_shima231118-0030_order_pdf_page-0001.jpg)
こんにちは!島村楽器浦添パルコシティ店、ドラムアドバイザーの城間です!
今回は、ドラマーにとって最も身近なアイテムであろうスティックについてです。皆さんのスティック選びの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人城間(しろま)
浦添店のドラム、ドラムアクセサリー担当。
好きなスティックはVic Firth(ヴィックファース)社のVIC-SD2と同社のVIC-SNS。
スティックを選べるようになろう!
ドラムスティックは国内外の多数のブランドから発売されており、日々新しいスティックも開発されています。
当店にも、ざっと100種類ほどございます。

「100種類あっても選択肢が多すぎてわからない!」という方や「結局いつも最初に勧められたやつしか買ったことない」という方もいらっしゃると思います。
しかし、選び方を知ればその100種類全てを選択肢に入れるのではなく、ある程度選択肢を絞ることができ、求めているスティックに辿り着きやすくなります。
スティックのキャラクターを形成する要素はいくつかあり、その組み合わせでスティックの個性が決まります。
スティックを選ぶときに見るべきポイント
木材
世の中のほとんどのドラムスティックは木でできています。木材の種類によって、打感(叩いた感じ)や音が異なります。
ヒッコリー -Hickory-
最もよく使われる木材です。硬さや重さ、密度のバランスが良く、多くのドラマーのスタンダードとなっているスティックもヒッコリーでできています。
例:Vic FirthのVIC-5A、Pearlの110HC
オーク -Oak-
ヒッコリーよりも硬さと重さがある木材。より強いアタックや、音量が欲しい時に選びます。
例:TAMAのO-214B、Pearlの110AC
メイプル -Maple-
ヒッコリーよりも軽く、柔らかい木材です。特にシンバルの高音成分が柔らかく聞こえるので、他の楽器とよく馴染んで聞こえます。
例:WincentのW7AM、Vic FirthのVIC-AH5A
木材による重さの違い

Pearl(パール)のスティックを使って木材による重さの比較をしてみました。
比較に使用したのは、ヒッコリー材の110HC、オーク材の110AC、メイプル材の110MCの三種です。三種とも太さが14.5mm、長さが398mmあり、形状も全て同じとなっています。木材を使用しているドラムスティックは同じ品番でも重さに差があるので、平均を取ってみました。
110HC→105.6g、110AC→113g、110MC→96.7g(一組、2本)
数グラム程度の差しかありませんが、打感の違いは感じられるので是非試打してみてください。
長さ・太さ
スティックの形状は打感に大きく影響します。打感が変わることで、音量や音色も変わってきます。
基本的に太いスティックと長いスティックは音量が出しやすく、細いスティックと短いスティックは取り回しが良くなります。
しかし、太いメイプル材よりも細いオーク材の方が音量を感じやすいこともあるので、木材との組み合わせで選ぶと良いでしょう。
また、手の大きさや力の強さなど、体格によって叩きやすいスティックは人によって異なります。叩きやすいと感じるものを選びましょう。
チップの形
ドラムのヘッド(打面)やシンバルを叩く先端の部分を「チップ」と呼びます。チップの当たり方で音色や打感が変わります。

涙・楕円型
スティックを当てる角度によって打面との接触面積が変わります。
細かい表情を付けやすくなっていることが多いです。
例:Pearl: 7HC、Promark: FORWARDシリーズ

三角型
涙型と同じく、スティックの当てる角度を変えることで表情に変化がつきやすいチップです。
涙型に比べるとリバウンド性能やパワーに優れたモデルが多い印象です。
例:Vic Firth: VIC-5A、Wincent: W-5B、

丸型
スティックを当てる角度が変わっても接触面積が一定に保たれやすいため、音色がバラけないという特徴があります。
後述の四角型に比べると接触面積が小さくなる傾向にあるので、ハイハットやライドシンバルの音はまとまって聞こえ、リバウンド性にも優れています。
例:Vic Firth: VIC-AS5A、TAMA: H-RYO

四角型
丸型と同じく、接触面積が一定に保たれやすいです。丸形が点で打つのに対し、こちらは面で打つことになります。
そのため丸形よりパワーが得られやすく、オープンリムショットの音も迫力が増します。
例:Vic Firth: VIC-JOR、LERNI: S-135TKW
スティックの選び方
上記で紹介した三つの要素を組み合わせることで、出したい音をサポートしてくれるスティックに近づけます。
例えば...
「今使っているスティックはPearlの7HCだけど、もっと音量を出してパワフルな演奏がしたい!」
→7HCよりも1ミリ太くて10ミリ長いPearlの9HCにすることで、同じ力加減でも迫力のある音が出せる。
「Vic FirthのVIC-5Aを使っているけど、会場が小さく他の楽器と馴染むような音が出したい。」
→ヒッコリー材のVIC-5Aから、より柔らかくて軽いメイプル材が使用されている同じ形のVIC-AH5Aに変える。
それぞれのポイントで自分の好きなタイプを知ることで、たくさんあるスティックの中からある程度絞って選ぶことができます!
さらに...
スティックの表面の仕上げもスティックによって異なります。塗装でツヤツヤなものや、逆に無塗装でザラザラしているものもあります。
基本的に手汗の少ない方は塗装されたスティックの方が滑りにくく、手汗の多い方は無塗装の方が滑りにくいです。また、滑り止めの塗装が施されたものもあります。
そして、スティックの重心もスティックごとに異なります。重心が前にあるとパワーが出しやすく、重心が後ろにあると跳ね返りがつかみやすくなります。
このような表面の仕上げや重心の違いなどは文面だと伝わりにくいので、店頭でお試ししてみることをオススメします!
スティックは消耗品
スティックは消耗品なので、折れた時に新しく買うのを検討されるかと思います。
しかし、見落としがちなのがチップの欠けです。

チップが欠けてしまうと適切なリバウンドが得られず、音色にも悪影響なので折れていなくても買い替えましょう。
音楽教室のご案内
当店では、ドラム、キッズドラム教室を開講しております。


※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
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