【アコギで作曲】初心者に知って欲しい2つの事『音楽理論の基礎とチューニングの話』 片岡の弾き語りホームルーム~vol.3~

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2020年03月01日

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梅田ロフト店のホームページをご覧の皆さん、こんにちは!!
片岡a.k.a揚げ焼きの喜びを知りやがっておじさんです。週4で鶏肉を揚げ焼きしてます。

片岡の弾き語りホームルームvol.3という事で今回のテーマは

アコギで作曲を始める前に知っておきたいコード進行(音楽理論)とチューニングの話です!

僕もちょっと前まで弾き語りスタイルでライブ活動に励んでいたのですが・・・知識が無く最初の一曲を作るまで苦労しました。

そんな僕が、曲を作り始める前に
「これ先に知っとけば良かった!!」って思ったメソッドを今回お話します!!基礎中の基礎ですが、見ればきっと作曲のハードルがぐんと下がります。
是非最後まで読んでください!!

※内容をしっかり理解したい方はPCでの閲覧を推奨致します。ゆっくり読めば必ず誰でも理解出来る内容だと思っておりますので、是非参考にしてください。


↓ちなみにvol.1、2はこんな内容!!
おすすめエレアコ10選(解説付き)片岡の弾き語りホームルームvol.1

【初心者向け】簡単に綺麗な音で弾き語り動画を撮りたい!(SNS用)片岡の弾き語りホームルームvol.2

「音楽理論は難しくない」

音楽理論って聞くと難しそうなイメージがありますよね・・・。僕も同じでした。ですが、基本のところは凄く簡単です。
なので騙されたと思って最後まで読んでください!
それでは今からお話していきましょ~!

~目次~|

コードの成り立ち

キーについて

スケールについて

作曲の基本ルール

メジャースケールとダイアトニックコード

トニック・サブドミナント・ドミナント

おまけ:ダイアトニックコード表


コードの成り立ち

ⅭのコードがなんでⅭと呼ばれているか分かりますか?

唐突に哲学的な問いをされても・・・と思うかもしれません。が、これは音楽の話なのです。
皆さんは音の名前をドレミファソラシドで教えられて来たと思います。そもそもこのドレミという音階の呼び方は

イタリア語なんです!

勘のいい方はもう気が付きましたか?

そう、Ⅽは英語での音階の呼び方です!イギリスやアメリカではアルファベットで音階を呼ぶのが当たり前なんですね~。

ちなみにドレミファソラシドをアルファベットで表すとこうなります↓

ドイツ語 ファ
英語 C D E F G A B

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コード(和音)とは

ではコード(和音)とは何でしょうか?・・・一言で言います。

コード(和音)とは「同時に3つ以上の音が同時に鳴っていること」(*1)です。と言う事は、Cコードは『C(ド)を含めた3つ以上の音が同時に鳴っていること』です!

同時に鳴っている音が変わると「Cⅿ(シーマイナー)」「Cmaj7(シーメジャーセブンス)」「C7(シーセブン)」のように、コードの名前と音の響きが変わっていくことになります。

ですが、一つ注意点があります。C(ド)を含めた3つ以上の音が・・・と言いましたが、この時にC(ド)が他の音より高い音であってはいけません。同時に鳴っている音の中でⅭが一番低くないと、コードの名前が変わってしまうのです!

このように、コードの名前を決定づける一番低い音の事を「ルート音」と言います。

コードの見方(例)Cm(シーマイナー)の場合

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キーについて

ここからキーについてです。ここを理解しないと最後の項目が理解できないので頑張って下さい!

キーとは?

「この曲のキーは何?」「C(ド)だよ」とかって会話、聞いたり見たりした事ってありませんか?
では何を持ってキーが決定するのか。それは、

何の音を『ド』にするかです。

意味分からないですよね?その為にまず下のスケール(音階)についての説明を読んでください。

スケール(音階)について

ドが半音上がるとド#になります。が、ミが半音上がるとファになります。
ドレミファソラシの中でも隣同士の距離が違うのです。

間に#や♭がある 間に#や♭が無い
ド⇔レ、レ⇔ミ、
ファ⇔ソ、ソ⇔ラ、
ラ⇔シ
ミ⇔ファ、シ⇔ド

ドから数えて半音しか離れていない場所が
3番目の音(ミ)と4番目の音(ファ)
7番目の音(シ)と8番目の音(高いド)となっているスケールをメジャースケールと言います。(*2)

そして、ドから始まるメジャースケールの曲であれば基本的にドレミファソラシの7種類の音しか使ってはいけません。(ド#やファ#などは使えません。)

話は戻ります。何の音をドにするか・・・それはつまり

C~Bの内どの音を一番目として数え始めるかを決めるものです。

なので「キーがA」と言われれば、Aから数えて何番目の音が半音しか離れてないか?という事です。

(例)キーⅮ(レ)のメジャースケールで使用して良い音

何番目の音か
音の名前 D E F# G A B C#
次の音との距離
(全音か半音か)

※音楽理論において、音階を表す数字はローマ数字で表記されることが殆どです。覚えておきましょう。

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作曲の基本ルール

上記をまとめると、作曲には以下の基本ルールがあることになります。

~ルール~
・ある曲の中で、使用して良い音と使用してはいけない音があります。
・使用して良い音とダメな音を決めるのは、「キー」と、「スケール(音階)」です。
・キーは、C~Bの内、何の音をド(一番目の音)とするかを決めるものです。
・スケールとは、キー(一番目の音)から数えて、何番目の音同士が半音しか離れていないかを決めるものです。

という事は、キーが分かればその曲で基本的に使っていいコードが分かるのです・・・それについて今から解説します。

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メジャースケールとダイアトニックコード

ここまでキーとスケールについてお話しました。なので肝心なコードに今から触れていきます!

ダイアトニックコードとは
ダイアトニックコードとは曲の中で基本的に使用して良いコードのこと

スケール(音階)についてではメジャースケールの中で使用して良い音が分かりました。ですがあくまでそれは単音の話です。コード(和音)だとどうなるのでしょうか?キーCのメジャースケールで考えてみましょう!


何番目の音か
使用して良い単音 C D E F G A B

まずこれがCメジャースケールです。ではまずこの使用して良い単音をそのままコード(和音)に置き換えて構成音を見てみましょう。メジャーコードの構成音はルート音(Ⅰ)+ⅢとⅤです。

何番目の音か
ルート音 C D E F G A B
E F# G# A B C# D#
G A B C D E F#

※縦読みです

赤字はCメジャースケールで使用してはいけない音です。なので、赤字が含まれているD,E,A,Bがこのままでは使用できません。
ではどうなるか・・・単純に上の表から#を外した音を使用してしまいます。理屈を今から説明します。

使っていいコードの見方

使っていいコードの見方は簡単です。Cメジャースケールで考えてみます。

上の図のように、Ⅽメジャースケールの音を並べます。そして一番目のコードであるCの構成音に赤丸をしています。
では、ルート音がⅮのコードはどう見るか。答えは全ての音を一つずつ横にずらすだけです。

すると、赤丸で囲まれた音はⅮm(Dマイナー)になります。この要領で、一つずつずらしていくだけです!これは全てのキーやスケールで共通ですので、是非覚えてください!


では、Ⅽメジャースケールで使用して良いコードをまとめてみましょう。

何番目の音か
コード名 C Dm Em F G Am Bm-5

となります。このような、とあるスケールの曲の中で基本的に使用して良いコードをダイアトニックコードと言います。

4和音の場合

先程のダイアトニックコードは3和音と呼ばれる3つの音で構成されるコード(和音)でした。
ダイアトニックコードは、同じスケールでも4和音と呼ばれる4つの音で構成されるコードも存在します。ややこしそうですが、これも簡単です。

Cメジャースケールにおける4和音のⅠのダイアトニックコードはルート音+Ⅲ+Ⅴ+Ⅶです。コードにすると

CM7(シーメジャーセブンス)

になります。これを先程の要領で横に並べた状態で一つずつずらすだけです。では、そちらもまとめてみましょう。

何番目の音か
コード名 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5

上記のようになります。ⅠとⅣはメジャーセブンスで、残りはセブンスが付く。と単純に覚えてもらって大丈夫です!!

つまり、3和音と4和音のダイアトニックコード各7種類ずつの計14種類のコードを使って曲を作る。これがコードでの基本的な作曲のルールになります!

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トニック・サブドミナント・ドミナント

これで最後ですが、一番重要で面白い項目なので是非ここまで来た方は終わりまでお付き合いください!!

各コードの役割

ダイアトニックコードは皆さんもうどのキーでも見つけることが出来ると思います。が、そのダイアトニックコードの中でも役割があるんです。

その役割を大きく

トニック・サブドミナント・ドミナント

の3種類に分けることが出来ます。順番に説明していきましょう。

トニック

トニックは、始まりや終わりによく使われる安定感のあるコードです。コード進行がトニックで終わると、「あ、終わった」って感じがします。

Ⅰ、Ⅲm、Ⅵmにあたるコードがトニックになります。

サブドミナント

サブドミナントは、トニックと比べて少し安定感の無いふわっとした印象を受ける、継続感のあるコードです。コード進行がサブドミナントで終わると、「まだ続きそうな気がする」って感じがします。曲の終わりに使うとお洒落です。

Ⅱm、Ⅳにあたるコードがトニックになります。

ドミナント

ドミナントは不安感があり、トニックに戻りたくなるコードです。盛り上がる様な印象もありますので、ドミナント→トニックというコード進行をすると終わった感満載になります。Ⅴ、Ⅶm-5にあたるコードがドミナントになります。

キーがⅭメジャーの場合でまとめるとこうなります。

トニック(T) C,Em,Am
サブドミナント(SD) Dm、F
ドミナント(D) G,Bm-5

実際に弾いてみる

これを踏まえた上で色々コード進行を試してみましょう!

試してみたのは以下のコード進行です。

①C→G→C(T→D→T)

②C→F→G→C(T→SD→D→T)

③C→Dm→G→FM7(T→SD→D→SD)

④C→Em→F→G (T→T→SD→G)

※クリックして動画をご確認ください。

どうでしょうか?①と②はどちらもしっかり着地した感がありますが、②の方が展開していくようなイメージがあると思います。

③は終わったけど終わってないような哀愁漂う感じがエモエモのエモですよね~。個人的にⅣM7やⅣadd9で終わるコード進行は乱用してました。


問題は④ですよね。「え?終わり?」みたいな感じだと思います。例えるなら、オチの無い話、下降しないジェットコースターと言った様子でしょうか?かなり違和感を感じる進行だと思います。

今回ご紹介したのはあくまで基礎の基礎です。厳密に言うとトニックの中でも役割の違いがあります。ここまで完璧にマスターした人は是非調べてみてください!

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もうすでに忘れかけているであろうチューナーの話

ではこれを踏まえた上でなぜチューニングをもっと大事にした方が良いかという話です。コード進行から先に曲を作る場合、ギターのチューニングが曖昧だと

正しいメロディーを乗せることが出来ません。

スケールから外れた音をメロディーに乗せてしまうと余程テクニックが無いとまず気持ち悪く聴こえてしまいます。なので、正しいチューニングをすることと曲のクオリティは完全に連動しています。

これから曲作りを始めたい方は、今一度精度の高いチューナーを用意し、正しいチューニングをして臨んでいただきたいです!

片岡が愛用するチューナーはコチラ

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TC Electronic UNI TUNE CLIP ¥3,850-

一般的なクリップチューナの精度が±0.5セントに対してユニチューンのストロボモードは±0.02セント。圧倒的な精度です。冗談抜きでこれを使ったら他のチューナーには戻れません。

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終わりに

ここまで長々と最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

これを見て基礎を覚えた皆さんは、ダイアトニックコード以外も作曲に意図して使用できるように応用も勉強して自分の思い通りの曲を作ってみてください!!


そしてここまで見て下さった皆様の為に各キーのメジャースケールにおけるダイアトニックコード表(3和音)をページの下の方に載せておきます。是非ブックマークして使ってあげてください!

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記事を書いたのはこいつです。

真ん中が仕切られた薬味用の小皿の右に刺身醤油、左に餃子のたれを入れたせいで4回くらい付け間違えたのが今年の誕生日の思い出です。23歳頑張ります。

ダイアトニックコード表

キー Ⅱm Ⅲm Ⅵm Ⅶm-5
c C Dm Em F G Am Bm-5
D D Em F#m G A Bm C#m-5
E E F#m G#m A B C#m D#m-5
F F Gm Am A# C Dm Em-5
G G Am Bm C D Em F#m-5
A A Bm C#m D E F#m G#m-5
B B C#m D#m E F# G#m A#m-5

4和音の場合は

Ⅰ、Ⅳはmaj7、残りは7を足してください。

※全てメジャースケールです。

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電話番号 06-6292-7905

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*1: 厳密には2つの場合もありますが今回は省略します。

*2: 半音しか離れていない場所が変わればスケールの種類が変わります。

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