管楽器選びはお任せください!
こんにちは!管楽器担当の増田です。
この記事をご覧いただいているということは吹奏楽部に入部されているということでしょう。特に新入生の皆様はパートも決まりこれからたくさん用意しないといけない物があるかと思います。お手入れ道具にチューナー、そして、、「楽器」。
新入生の方も、スキルアップを目指す先輩も、どんな楽器を買ったらいいかわからない!値段の差って??わからないことがたくさんあると思います。
今回は楽器の選び方についてお話していこうと思います!
目次
そもそもマイ楽器って必要?
これは結論から申し上げますと「あった方がいい」です。もちろん学校から備品を借りることができますし、自分の楽器が無いと活動できないということはありません。ですがなかなか学校の備品は持ち帰れず個人練習ができなかったり、変色など状態がよくなかったりすることがあります。楽器には値段・状態によってそれぞれポテンシャルが存在します。今後のスキルアップ、演奏上達のためにマイ楽器を持つことをオススメ致します!(マイ楽器を大切にしない人なんていませんからね♪)
初めから高い楽器?それとも様子見でとりあえず安いもの?
楽器の購入の仕方には大きく2つに分かれます。①買い替えを前提に安いモデルを購入する。②買い替えるのが勿体ないので、初めから上位機種を購入する。どちらも間違いではありません。
①買い替えを前提に安いモデルを購入する。
・初めのうちはこれから学ぶべき基礎も多いので、いずれ楽器を「買い替える前提」で購入するのもありです。吹奏楽を続ける意思が固まったタイミングで上位機種に買い替えるのはよくあるパターンです。しっかり吹けるようになってから自分で楽器を選ぶことが出来るというメリットがあります。
②買い替えるのは勿体ないので、初めから上位機種を購入する。
・中学で吹奏楽部に入部した大多数の方は、高校でも吹奏楽部に入部する事が多いです。それを見越して初めから上位機種を購入するパターンがこちら。入門モデルも決してお安くはありませんし、いい楽器は吹けば吹くほど楽器自体が成長します。上達のスピードにも直結しますし、メリットは大きいです。
マイ楽器は上手くなりたい皆さんの相棒となります。長く寄り添い、可愛がってあげられるモデルがいいですね♪
どうやって楽器を選んだらいいの?
ズバリ、吹いてみる!!これに尽きます。管楽器はメーカーや品番によって音色や吹き心地が大きく変わります。これは素材や塗装、パーツの違いなどが影響しています。「明るい音がいい」「しっかり抵抗感のある吹き心地がいい」など人それぞれ好みや自分に合う楽器が必ず存在しますので、ぜひ店頭で吹いてみましょう。
学校から品番を指定されている場合もあると思いますが、その場合でも一度吹いてみた方がいいです。ご自身でしっくりくる1本を選びましょう♪
学校から特に指定が無い場合
いろいろ吹いて比べてみましょう!初心者だから違いなんて分からないでしょ?とネットで安い楽器を買ったら大失敗。。というご相談、よーーくあります。買って後悔…手遅れになる前に津田沼店に来てください!実際に吹いて自分で選んだ楽器はとっても可愛いですよ♪
学校から指定のメーカー・品番がある場合
ご自身で選定しましょう!管楽器の製造工程には手作業の部分が多く、同じ品番でも1本1本に微妙な個体差が生まれます。これらの個体差は楽器としての個性であり、それに対しての好みは演奏者によって様々なのです。
楽器って何が違うの?値段の差って?
管楽器って、見た目だけだと金色か銀色かくらいしか違いってないですよね。ここからは色の違いも含め、各楽器に共通している違いをざっくりご説明いたします。
金管+サックス編
金管楽器に加え、サックスも金管と似ている部分が多いので一緒にご紹介させていただきます。
素材による違い
トランペットやトロンボーン、サックスなどの楽器は真鍮(しんちゅう)という金属が使われています。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、銅成分の含有量によってイエローブラスとゴールドブラスに分かれ、それぞれ特徴があります。
イエローブラスは輪郭がはっきりしており輝かしい音色、ゴールドブラスは銅成分を多く含み、太く暖かみのある音色になります。
※ゴールドブラスの方が見た目が赤っぽくなります。
イエローブラス
ゴールドブラス
作り方による違い
細かく挙げるとかなり多くありますが、ひとまずベル部分の製造方法の違いについて。
この違いによって、しっかりと長く使う楽器か、軽く吹きやすい楽器かに分かれる他、大きくお値段にも差が出てきます。
一枚取りと二枚取り
下の図のように、一枚の板をハンマーで叩いて成形する一枚取りと、先端のラッパ部分と円錐部分、二枚の板を機械でプレスして形成する二枚取りの二種類の製造方法があります。
一枚取りの方が高額になりますが金属に硬さと粘りが生まれ、息を入れるほどに音として応えてくれます。
二枚取りは入門向けの価格帯に多く、適度な抵抗感があり、吹き心地が軽いのが特徴です。
吹奏楽部に入部してこれからしっかり使っていきたいと考えている方には、1枚取りをオススメします!
サックスだとこんな感じ↓モナカみたいですね♪
仕上げによる違い
仕上げによっても音が変わります。
大半の金色の楽器はラッカー仕上げ、銀色の楽器は銀メッキ仕上げとなり、それぞれ個性が変わってきます。
一般的にラッカーは伸びやかで明るく、銀メッキはまとまりがあり落ち着いた雰囲気です。
ラッカー仕上げ
銀メッキ仕上げ
(番外編)金メッキ仕上げやその他の色によっても変わります
左から金メッキ・ブラックラッカー・サテンラッカー。
金メッキは重厚感と輝きが増し、ブラックはダークに、サテンは優しい音のイメージになります。
木管編(フルート・クラリネット)
~フルート~
材質による違い
フルートのモデルの違いは材質です。どのパーツに何を使用しているかで音色や吹きやすさ、価格も変わってきます。
素材によって息を入れたときの抵抗感が増します。管楽器の吹奏時の抵抗感は表現力に繋がる大切な部分です。「抵抗感」があることで弱く綺麗な音を出したいときに音が安定したり、強弱や音色のコントロールもしやすくなります。
白銅 | 明るい響きで、価格もお求めやすいです。が錆びやすく耐久性が弱いです。 |
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洋銀 | 白銅と同じく低価格なモデルに多く使用されますが、白銅よりは安定感があります。※銀と書いてありますが、銀ではありません! |
銀 | 耐久性に優れており、劣化しにくいです。音色は柔らかく、変化がつけやすいです。 ★吹奏楽部の方には銀製がオススメです! |
ゴールド | 耐久性が抜群に優れており、変色しにくいです。上級者向け。 |
プラチナ | 重厚感のある音色で、耐久性もあるが、価格が非常に高い。 |
これらの材質をパーツごとに組み合わせているモデルもあります。例えば頭部管(吹き口)は銀製でその他は洋銀製、管体銀製でキイのみ洋銀などなど。
マイ楽器を検討中の皆様にはフルートらしい音色、表現力のために管体銀製モデルを強くオススメ致します。頭部管は息を吹き込む大事なところです。頭部管だけでも銀製のモデルを!
~クラリネット~
材質による違い
クラリネットの管体材料は2種類。①木or②樹脂です。一般的にはグラナディラという黒くて硬い木が使われます。
樹脂はABS樹脂という加工性に優れた材料で作られています。
グラナディラ | 一般的に使用されるのはこちらです。木管楽器特有のあたたかで柔らかい音色が特徴。金属加工なみの精度が得られ木としては温度、湿度による寸法の変化も小さいです。 ★吹奏楽部の方には木製がオススメです! |
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ABS樹脂 | 木製と違い温度や湿度の環境変化に強く軽いため、初心者にも比較的扱いやすく入門機種に多く採用されます。マーチングなど屋外での演奏や炎天下での演奏には向いていますが、木管楽器本来の音・響きを作るのにはあまり適しておりません。プラスチック管・プラ管と呼ばれます。 |
クラリネットのお値段の違いは「木材のランク」。上位機種の楽器には選別材を使用して同じグラナディラでも区別をつけています。とにかく吹いてみるのがベスト!
まとめ
いかがだったでしょうか?どの楽器にも共通して言えるのは必ずしも「高いもの=いいもの」ではないということ。ジャンルや演奏スタイルに合わせて、好きな音・自分に合う楽器を選びましょうね♪
◎とにかく吹いて比べよう!
◎楽器の大きな違いは素材と作り!
◎必ず「高い=いい」ではない!自分に合った楽器を!
以上が今回のまとめになります!
最後に
島村楽器では皆さんの吹奏楽ライフを支える最高の1本を一緒にお探し致します♪そして、部活を引退した後もその楽器と共に良いミュージックライフを送って頂けたらうれしいです。そのためのメンテナンスやその他サポートもずっと島村楽器にお任せください!
皆様のご来店お待ちしております♪
「いろいろ書いてあるけどやっぱりよくわからない…」そんな方には管楽器担当の増田がわかりやすくご案内致します♪代わりに吹くこともできます!質問だけでも構いませんのでお気軽にご来店お待ちしております。
この記事を書いた人
こんにちは!津田沼店管楽器担当の増田です♪ここまでお読みいただきありがとうございました!少しは皆さまの疑問が解決できましたでしょうか?
私自身音楽の沼にはまるきっかけは管楽器でした。これから管楽器を始める全ての方に、最高の音楽ライフを送るお手伝いをさせて下さい!どんな小さなことでも丁寧にお答えします。皆さまのご来店を心よりお待ちしています。
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店舗名 | 島村楽器 津田沼パルコ店 |
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電話番号 | 047-474-7700 |
担当 | 増田 |
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