解決!サックス「あるある」~お手入れ編①~「スワブ詰まり」

2022年02月15日

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします! 講師紹介はこちら↓ [https://www.shimamura.co.jp/shop/tachikawa/article/lesson/20230604/5743:title=]  […]

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします!

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今回から新章「お手入れ編」!まずはみんなやらかす(私も経験あり)、スワブ詰まらせ事件です!

一番ヤバイのはネック

楽器を使ったあとのお掃除で欠かせないのが水気の拭き取り作業。
特にスワブを通すことは全管楽器にとってはマストです!
スワブに馴染みがない楽器は、スワブではなくクリーニングロッドを主に使うフルートくらいでしょうか。
そんな木管・金管分け隔てなく重要なスワブですが、稀に困った事態を引き起こしてしまいます。
恐怖の「スワブ詰まり」です…!

特にサックスは、管体内部に突起が多い構造なので、サックスあるあるの悪い方での代名詞になってしまっています。
一番ヤバイのはネックです!要注意!

対処法:詰まったと感じたらパニックにならずに「引き返せ」

本来であれば予防法やなぜそうなるかを先に書くところですが、この記事に行き着く方は大体やらかしたあとだと思いますので先に結論を言います。
そのまま引っ張ってはいけません。
スワブのよく考えられているところは、反対側にも紐があることです。
きっと昔の人もみんなやらかしたんでしょうねぇ…。
先に進めないなら潔くバックしましょう。

事後対処法:前にも後ろにも動かなくなったら「修理」

もはや動かなくなって完全に詰まったら、自力での解決は諦めてください。
修理案件です。
これを力ずくでやろうとすると、ネックの場合は曲がる危険性があります。
専門技術を持った管楽器リペアマン(壊れた管楽器を修理する専門家)に預けましょう。
ただ、ご安心頂きたいのは、詰まっても使えなくなるということではありません。
リペアマンがちゃんと詰まりを解消し、その後の動作チェックもしっかりやってくれますので、買い換えなきゃ、とかは考えなくて大丈夫です。

修理の受付は全国の島村楽器で行っていますので、まずは近くのお店のスタッフさんに相談してみましょう。

修理代金は、リペア工房への送料も含めて大体¥3,000~4,000くらいかと思います。
こんなことにそんなに掛かるの!?と思うでしょうけど、ちゃんと根拠があっての料金設定です。
勉強料と思って粛々と収めましょう…。

予防法

スワブを詰まらせないためには、布地のしわをある程度整えてから使用することが重要です。
フルート以外の木管楽器は、内部に突起があり、シワシワの状態だとそこに引っかかってしまい、これが詰まりの原因となります。
クシャクシャシワシワの状態で使用しないようにしましょう!

また、特にソプラノサックスはネックも本体も内径が細いので、そもそも通らなかったりします。
使ってるのはソプラノ用のスワブだから、といっても物理的に無理なものは無理なので、グッと抵抗を感じたら逆方向に戻しましょう。
詰まるということはそれだけしっかり管体内部と接触して水分を拭えている、ということの証拠でもあります。
通すことは手段であって目的ではないので、通せてなくても水気が取れてればよしと思ってください。

最後に

「サックス スワブ 詰まった」でググると、この手の記事がブワッと表示されます(それも大体サックス笑)!
それくらいサックスあるあるなんですよね~。
私は高校生の時に学校所有のテナーでやらかして、自費で修理してもらいに行ったのが最初でした。
一度痛い目見ないと学ばないもんなんですね…。
ビギナーだけでなく、むしろ慣れてる人ほどついつい雑になりがちなので、お互い十分に気をつけましょうね!

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