解決!サックス「あるある」~リードミス編④~「リガチャー の付け方」

2022年01月25日

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします! 引き続きリードミスの原因と対策についてですが、今回はみなさん意外と知らない、あるいは見落としがちな部分、リガチャーにスポットを当ててみます! **適正な位置に付けているかどうか マウ […]

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします!

引き続きリードミスの原因と対策についてですが、今回はみなさん意外と知らない、あるいは見落としがちな部分、リガチャーにスポットを当ててみます!

適正な位置に付けているかどうか

マウスピースによってその仕様になっていないものもありますが、メーカーが「だいたいこの辺に付けてください」という意図で付けている目印、溝があります。

YAMAHA/4CやSelmer/S90、Vandoren/Optimumなど、前回定番どころとして紹介したマウスピースにはだいたいついています。
リードの付け方ももちろん重要ですが、それを常時ホールドするリガチャーがズレてしまっていては、空気が漏れてしまったり、空気圧や口の力の伝わり方が不均一になってしまい、結果としてリードミスを引き起こします。

その溝はあくまで目安なので、こだわりが深い方だとお好みで多少前後させることもあるようですが、まずは基本通りやってみましょう。

リガチャーの形状

また、どういう形状の、どういう材質のリガチャーを付けているかによって、どこに力点があるか、どういうホールドの仕方になっているかも見極める必要が出てきます。

順締め、2点締め

多くの方が、最初は付属品として順締め、2点締めを使っていると思います。

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順締めはネジがリード側にあること、2点締めはネジ2本で締め具合を調節することを指します。
この形状だと安定感があり、若干抵抗感が強めになる傾向があります。

それ以外の形状もあり、先ほどの例の真逆のスペックは、逆締め、1点締めとなります。

逆締め、1点締め

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この形状のメリットは、リードをガッチリとはホールドしないので、リードの振動を阻害しにくくなり、倍音が生じやすくなることです。
わかりやすく言うと、音の輪郭がはっきりしてきらびやかな感じになります。
一方でデメリットは、締めた圧力はリードではなくマウスピースの上部にまず掛かるので、ホールド力は比較的弱くなり、リードの位置がズレたりしやすくなります。

順締め1点締めは製品としてはあまりないので(Ottolink/MetalやTheoWanneくらいでしょうか)、それ以外の3パターン(順締め2点締め/逆締め2点締め/逆締め1点締め)が大半を占めます。
稀にシームレス(ネジなし)などユニークなものもあります。
特性や選び方などの詳しいことは今後掲載する記事に譲ります。

最後に

前回より更に細かく、リガチャーに突っ込んでみましたが、いかがでしたか?
マウスピースについてる目印となる溝は、意外とその役割、意味が知られていません。
リードの付け方、リガチャーの付け方をまずはニュートラルに合わせて基準を作りましょう!
レッスンでは、この基準の作り方から、さらに踏み込んで、生徒さんご自身にあったセッティングも提案していきます!

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