解決!サックス「あるある」 お手入れ編③「ソ♯が開かない!?」

2022年03月25日

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします! 今回は、前回のクリーニングペーパーを使ったタンポのお手入れに関連して、左手小指ソ♯がキーを押したのに開かなくなってしまうという「あるある」の原因と対処対策についてお話します! ソ♯が […]

はじめての方が陥りやすいサックスに関するお悩みについて、島村楽器ジャズサックス科講師の宮本が簡単にレクチャーします!

今回は、前回のクリーニングペーパーを使ったタンポのお手入れに関連して、左手小指ソ♯がキーを押したのに開かなくなってしまうという「あるある」の原因と対処対策についてお話します!

ソ♯が開かない!?故障ではありません

左手小指でソ♯のキーを押しても音が変わらない!?ってなったことありませんか?サックスを始めて間もない方だと、原因がわからなくて「壊れた!?」と思う方もいますが、まずはご安心下さい、故障じゃありません。

キーの裏についてる皮=タンポが管体にくっついてしまっているだけです。直接手動でキーを開けてみてください。

このキー(正確にはタンポ)がくっつく理由は主に2つあります。

一つは使われているタンポが上質であることです。

特にヤマハの中位以上のモデルで見られますが(現在はマイナーチェンジが施され、以前よりくっつきにくくなってます)、質のいいタンポというのはある種の粘りのような性質が求められます。

その性質があると、しっかり管体にくっつくので、空気が漏れない(気密性が高い)状態にできるのです。

ただ、とは言え演奏する度に開くか開かないかが博打だったら困りますよね...(笑)

この性質は楽器を演奏していくうちに徐々に適正な状態に落ち着いていきますので、少しずつ慣らしていってください。

一つ目の理由はポジティブでしたが、二つ目はネガティブなことです。

端的に言うと「お手入れ不足」です!タンポに水分やほこりが付着し、それが固まってしまうのです。

特に、今回の話題であるソ♯と、低いド♯も起こりやすいです。

これは、これらのキーがクローズドキーといって、バネの力を使って基本的にはずっと閉まっていること、そして、キーを押してそのバネの力を外すことで間接的に開く仕組みになっていること、という機構上の特徴を持っていることが理由です。

前回のクリーニングペーパーの回でも申し上げましたが、クローズドキーのお掃除は絶対です!

予防法、対処法はほぼ確立されている

まず大前提は使用後のお手入れです。

クリーニングペーパーでしっかり汚れを取り除いてください、これだけで8割方防げます。

ただ、タンポの質、演奏場所の湿度など環境的な問題、長時間ぶっ続けで練習したなど、状況によって発生する場合もあります。

こうならないようなお手入れ用品として、ヤマハの「パウダーペーパー」とノナカの「パットガード」が使えます。

このようなアイテムがあるということは、それだけ多くの人がこの「ソ♯開かないあるある」に悩んだことがある証拠とも言えるのではないでしょうか…笑

一点だけ注意点、使い過ぎには気をつけましょう

クリーニングペーパーと違って、掃除道具というよりは対症療法に近いもので、使えば使うほどいいというものでもありません。

使い過ぎると粉や液体の塊が残って、却って劣化の原因にもなります

リンスが残っていると頭皮が痛むのと一緒です、しっかり濯ぐという意味で、前後のクリーニングペーパーは徹底しましょう!

最後に

私もライブやレコーディングなどの現場でこういったことが起こらないように、演奏直前に左手小指のキーをガチャガチャして、開くことを確認してから本番に臨むように心掛けてます!

ただ、これらの対処法でも治らない場合は、もうタンポ交換するしかありません。

クローズドキーはどうしても消耗が早いので、演奏にストレスがあるほどでしたら換装をオススメします。

最近は、気密性を確保しつつも張り付きにくい質の皮もありますので、リペアマンの方に要望を出してみてください!

レッスンでは、これらの解決方法をお教えするだけでなく、こういった処置をお願いするといいですよ、といった提案やリペアマンへの要望の仕方などのサポートも致します!

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